不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜

FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。

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今日、インドでは日食が見られました。1月15日の午前11時16分から午後3時11分までの間、ゆっくりと日食が進むという記事を、今朝の新聞で見つけ、どうしても見てみたくなりました。

とはいえ、手元には太陽を見るためのフィルター(メガネ)がありません。……と、思いつきました。書斎へ駆けていき、書棚をチェック。ありました!

健康診断で撮影した胸部レントゲン写真。

フィルムの端っこの黒い部分を切り取って、サングラスの上に貼り付けてみました。これならば、長時間は見られないにしても、一瞬、太陽を見るには十分です。

試したところ、見事に「欠けた太陽」が見られました。なにしろ4時間亘ってじわじわと変化するため、30分程度おきに、少しずつチェックしました。生まれて初めての日食観測は、なかなかに楽しかったです。

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今日は曇天でしたので、太陽は見え隠れしていましたが、それでも日食が進むにつれ、庭の光の具合がいつもとは異なりました。異なる感じを写真で伝えるのは難しいのですが、ともあれそれは、微妙に不穏な空気なのです。

インドでは、日食は「不吉なこと」として捉えられています。

インド神話によると、悪魔であるラーフ (Rahu) は、太陽と月を飲み込んで、日食や月食を起こす「悪い星」になったとされており、日食の日には外出を控えている人々もいるようです。

それが証拠に、新聞記事の隅の方に、「裸眼で太陽を見ないように!」といった注意事項に並んで、

・日食の間も食事はできます。
・日食の間も、通常通り外出できます。

といったコメントが記されています。しかし、実際のところ、今日は祝日でさえ開店している近所の商店が閉店していたことから、宗教上、忌日(いみび)として活動を控えている人も少なくないのかもしれません。

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ところで、上の指輪。以前、ここでもご紹介した「惑星を表現した9つの石」から成る、ナヴラトナ(ナヴラタン)と呼ばれる伝統的なものです。

■指にきらめく宇宙。9つの石のNavratna Stones (←Click!)

実はこの9つの惑星とは、厳密にいうと7つの惑星と、2つの現象を意味します。2つの現象とは、「日食」と「月食」です。

「ラーフ」の胴体が「ケートゥ」という星になったとされており、この二つの働きが、日食と月食を起こすというのです。

……なんだか、わかりにくい話ですね。詳しく知りたい方は、以下のサイトなどを参考になさってください。

■ラーフ (Wikipedia)

ちなみに上の指輪の写真によると、一番下の青い石はブルーサファイアで、土星を意味します。

その右隣のオレンジ色の石はヘソナイトで「ラーフ」を、左隣の白っぽい石はキャッツアイで「ケートゥ」を意味するとのこと。

インドでは、宝石が「お守り」のように使われていて、階級差、性差を問わず、占星術などに基づいて自分の守護石を見つけ出し、常に身に付けている人も見られます。

わたしはまだ、自分に一番合っている石が何なのかを知りません。上のナヴラトナの指輪と、結婚指輪、婚約指輪は毎日つけていますが、それ以外は、その日の服装や気分に応じて、「これ」と思うものを身に付けます。

ただ、間違いなく感じるのは、自分と石の間に相性があるということ。

あるネックレスをしているときは、それがたとえ重くても、身体がリラックスします。

また、デザインは気に入っていても、時によっては、なぜか落ち着かない気分にさせられるイアリングやペンダントヘッドなどもあります。

22金は、身に付けていて間違いなく気持ちがいいので、最近ではシルヴァーやプラチナよりも、22金をベースにしたジュエリーを少しずつ買い集めています。

そういえば昨夜、ファミリーフレンドのお宅で、宝石の話になりました。ホストのディーピカも、義姉のスジャータも、自分たちの石を知らないといいます。知らないといいながら、

「わたしは多分、エメラルドなの」

「わたしはルビーだと思う」

「わたしは、ダイアモンドに違いないわ」

と、それぞれ、セミ・プレシャスストーンではなく、高価なプレシャスストーンを主張。夫らから、「誰が決めたの?」と思い切り突っ込まれました。

一方で、夫の身を守るために妻が身に付けておくべきとされているネックレス「マンガルスートラ」を3人とも身に付けていないところが笑えました。

日食の話が、ジュエリーの話になってしまいました。

近々、インドのジェム・ストーンについても、改めて記したいと思います。

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