不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜

FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。

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本日は木曜日。母にとっては、今回最後のOWCのコーヒーモーニングというわけで、今週もまたTHE LEELA PALACEのラウンジへ。

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エントランスには香りのよいチューベローズ。月下香という名の通り、夜になるとその芳香をいっそうかぐわしく、あたりに漂わせます。インドでは入手しやすい一般的な花です。

ところでバンガロールに、いやインド各地に、いったい何軒の店があるのだろう……と思わせるほどに、都市部のあちこちで見かけるカシミールの工芸品店。

パシュミナやカーペットなどの手工芸品は、絶対に供給が需要を大幅に上回っているとしか思えません。

人からの頼まれもの、仕事での買い付け、お土産購入などの目的がない限りは、あまり足を運ぶことのない場所でもあります。

今回は、パシュミナのストールの購入を頼まれていたため、ランチのあと、ホテルに併設するショッピングモールを訪れました。

ここには何軒かのカシミール工芸品店が入っているのです。

以前、カニンガムロードにある店をよく利用していたのですが、なじみのお兄さんがいなくなって以来、店の対応が今ひとつで足が遠のいてしまいました。

押し売りをされるようなムードは、どうにも苦手なのです。

販売員の、商品に関する知識、その人の望むものを売ろうとする誠意のある姿勢が感じられるか否かで、店への、いや商品への印象が大きく変わります。

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今日は5軒ほどの店を足早に巡り、同じ条件の商品を出してもらったところ、このKOHINOORという店のものが、最も品質がよいと感じられました。

お店の人の「押し付けない感じ」というか、「あまりやる気のない感じ」が、むしろ好印象でした。

パシュミナと言っても、品質はピンからキリまで。単なるウールやカシミアのストール、あるいはシルクとの混紡を「パシュミナ」と呼ばれていたりもします。

本来パシュミナとは、高山に住むパシュミナヤギの、毛が生え変わる時に自然と脱毛したものを拾い集めたものだとかで、特にあごひげの部分の毛が柔らかく重宝されています。

しかし、これらのヤギを捕獲することは法で禁止されているとかで、実際、どの品質のパシュミナが、どのような製造工程を経ているのか、知ることは非常に難しいです。

とはいえ、品質のいいものは、触れればわかります。羽織るとその温もりや軽さでまた、よさが伝わります。

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こういうところでは、いつも「一番品質のよいもの」を見せてもらうようにしています。とはいえ、店の人にもセールスの順番があります。

すぐには最高級を出してくれないのが常。

最初は、「そこそこに上質」なものを見せてくれるのですが、ありがちなクオリティです。

雑談をしつつ、「これは少々、織りが粗い」とか「肌触りが今ひとつ」と言いながら「通の雰囲気」を演出……。

すると店の人はたいてい、「もったいつけた感じ」で、奥の方から風呂敷のような布などに包んだ、ストールの束を持ってきてくれます。

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ヤギの毛の、柔らかい上質な部分を丁寧に手作業で紡ぎ、それをまた丁寧に織り上げます。質のよいものは、色染めをほとんどしていない、自然のままの色がやさしくて魅力的です。

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このように、端っこが「もさもさ」としているのが、手織りの証拠。機械で織られたものとは、感触が違います。

さて、今日はお土産を購入するために訪れたので、まずは必要な買い物をすませます。

実は男性へのお土産に悩んでいたのですが、ランチの際、インド在住十年の奥様が「男性にもパシュミナが喜ばれるわよ」とアドヴァイスをくださったのです。

それはいいと思い、頼まれものを購入するついでに、買おうと思った次第。

パシュミナといえば、今まで女性のことしか考えていませんでしたが、男性も小さめのマフラーのようなものでしたら、問題なく使えるはず。

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……とありました! 

色の選択肢は少ないものの、非常に上品。ストールよりは小さめですが、むしろ使い勝手がいいかもしれません。

お値段も、小さい分だけストールより、リーズナブル。

今回はすでに女性向けのお土産は購入済みなのですが、今後は女性にこのサイズのパシュミナもいいかもと思いました。

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さて、お買い物をすませたあとは、「向学」のために、上質の商品を見せてもらいます。商品棚の下にある「スーツケース」を開いて出されたこれら。繊細なニードル・ワークの刺繍です。

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一枚を仕上げるのに、半年、一年とかかる手作業です。作業の手間や技術の度合いによって、値段も大きく変わります。

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遠目に見ると、その繊細なワークが上品に映ります。シンプルな服を着ていても、このストールを羽織るだけでぐっと華やかになることでしょう。

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こちらはアリ・ワーク (ARI WORK)と呼ばれるもの。カシミール刺繍の定番です。

これでもか! というくらいにぎっしりと詰まった刺繍で、かなりどっしりとした重量感。

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一番上の写真のアリ・ワークのストール。羽織ってみるとこんな感じです。

タペストリーの連なりのようでもあり、刺繍の見本のようでもあり、個性的なデザインがユニークです。

さて、本日訪れたこのお店。なかなかにいい感じでしたので、参考までにインフォメーションを残しておきます。

しかし! 商品の品質、値段その他において、わたくしは責任を負えませんので、念のため。

KOHINOOR
No. B-17, Leela Galleria, The Leela Palace
http://www.kohinoor.us

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