不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜

FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。

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「ミホ~! カメラを持って庭においで~!」

土曜の朝。庭で朝食を食べていた夫が階下から叫んでいます。きれいな蝶でも飛んで来たのかしらと慌てて階段を駆け下りれば、夫は蓮の花の水鉢のそばに座っています。

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朝起きてすぐ、庭を散歩していたときには蕾だった蓮の花が、静かに開き始めているところでした。

ほんの数十分のうちにも、半分ほど開いた蓮華。しかし、じ~っと見つめていても、その動きはわからないもの。わからないとはいえ、瞬きもせず、しばし凝視する二人。

ところで夫が着用しているのは、「パジャマ・クルタ」と呼ばれるインド男性の定番服。木綿の上下で、だっぽりとしたズボンが「パジャマ」、上着が「クルタ」と呼ばれます。

欧米の寝間着を意味する「パジャマ」の語源とも言われているそうですが、インドの場合、パジャマとはあくまでも「ズボン」のことです。

夫は寝間着として利用していますが、部屋着としても着られます。一年中、このパジャマクルタが活躍。

子どものときからず~っと、米国在住時には義父がインドから新しいものを送ってくれたりもして、間断なく着続けている寝間着です。

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話をもとに戻して、蓮。

我が家の庭には、蓮の水鉢が3つあります。1つは引っ越したときに備えたもの。しかし、数年前に一度花をつけたきり、以来一度も開いてくれません。

従ってはその蓮はそのままに、二つ目、三つ目を購入したのです。三つ目は、つい先日、植物園ラル・バーグを訪れたおりに買いました。

クリスマスムード満点のポインセチアとは、今ひとつバランスが悪いと思いつつ、取り敢えず庭の一隅に飾っています。リヴィングルームからもよく見える場所なのです。

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蓮の花。あちこちに咲いていそうで、なかなか気に入った色、形のものを見つけられません。しかもインドにしては、かなり高価。

これまで一つ目の水鉢に追加するため、いくつかを購入したのですが、いずれも育たず、少々懲りています。

従っては、鉢のまま購入し、それを庭に置くのがいいだろうと判断したのです。この5年の間、ラル・バーグを幾度となく訪れましたが、こんなに元気な蓮を一堂に目にしたのは初めて。

うれしくなって買い求めたのでした。

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水が入ったままだと、とても重いですから、水を捨ててもらい、車に積み込みます。家に戻り、バケツに水を汲んで静かに鉢に注ぎ入れます。

最初は濁っていた水も、翌朝には静かに透き通り、蕾も頭をもたげています。こちらは数日後に開花することでしょう。

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見つめているうちにはその変化に気づきにくい開花の様子。しかし数時間後にまた庭に出てみれば、すっかりきれいに開いた蓮の花。

小さな花ながら、こうして間近に近寄れば、その力強い生命力の漲りに、吸い込まれるような気持ちにさせられます。

自分の家の庭に咲いている、というだけで、それはまた格別に美しいものに見えてしまうから不思議です。

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さて、夜は久しぶりにピンク&オレンジ系の絞のサリーを着用。今こうして写真を並べてみて初めて、蓮の花の色合いによく似ていることに気づきました。

無意識のうちに、今日はこの色合いがテーマだったのかもしれません。

今日は、バンガロールにある慈善団体が、ファンドレイジング(資金調達)のためのディナーパーティを催すということで、夫と共に赴きました。

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気がつけば、夫もわたしに合わせてくれたのか、ピンクのシャツを着ています。彼はピンクがよく似合います。

ちなみにインドでは、ヒンドゥー教の結婚式など祝祭の折、男性は簡易ターバンを巻いてもらうのですが、それはピンク色であることが多いようです。

わたしの結婚式のときにも、出席者も含めみな、ピンク色のターバンでした。

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懐かしき結婚の儀式の際(2001年7月)の写真。亡父も夫も義父も、みなピンクのターバン頭です。なんだか、かわいらしいでしょ?

来年は結婚10執念。いや、10周年。すごい文字が変換されてきましたが、まさに結婚生活10周年も、インド生活5周年も、「執念」のほうが相応しい気がします。

どうして? と聞かれたら困りますが、実際、そういうものです。ふふふ。

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ところでディナーパーティそのものは、仕切りが今ひとつで、正直なところパッとしませんでした。

大学時代に大学祭実行委員長をつとめたのを始め、以来、公私に亘ってあれこれと「イヴェントごと」に関わってきたこともあり、中途半端な仕切りの催事に対し、若干厳しくなってしまいます。

慈善団体主催といえ、お金を集めて会を催す以上は、それなりに出席者に「支援したい」と思わせるような工夫をすることも、大切だと思うのです。

とはいえ、仕切っているのが欧米人だとはいえ、ここはインド。行き当たりばったりでも、なんとか物事が進んでしまう摩訶不思議な国ですから、仕方のないことかもしれません。

同席した人たちとの新たな出会いもあり、会話も楽しく、それはそれで、有意義な時間を過ごすことができました。ということで、結局は「楽しい夜でした」。なのかな?

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