不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜

FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。

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    My Favorite Made in India インド製の好きなもの。『バンガロール生活ノート』ブログに載せようとか思いながら、写真ばかりが溜まっていく。とりあえず、このごろのお気に入りを、非常にランダムに、ここで発散。

    01: MOM’S HOME Organic Cotton Baby Muslin Swaddle ここ数年のインド生活で、不可欠な存在となったオンラインショッピング。中でもAmazon.inは宝箱。余計なものを買わぬように、しかし「お気に入り」を見つけるのに重宝する深淵。オーガニックのタオル類を探していた時に見つけた、オーガニックのガーゼ素材の、赤ちゃん用着ぐるみ、いや、おくるみ。1メートル四方のこの布、大人にも非常に便利なのだ。枕カヴァーに、機内でのブランケットに、旅先のマイタオルに、軽くて心地よくて、洗濯してもすぐ乾く。我が夫もお気に入りで、旅にも持参している。柄は選べない。届いてからのお楽しみ

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    2: Monsoon Harvest Breakfast Cereal – Oat Clusters & Ragi Flakes 数々のオーガニックブランドから、次々に生まれるヘルシーなシリアル。いろいろ試して、いろいろ好きなものはあるのだが、最近のお気に入りはこの「ラギ」入りのシリアル。Ragiとは、昔ながらの雑穀。餅のようにして食べるラギボールは、腹持ちよく栄養価高く、農民たちの主食でもあり。それが昨今はお洒落に生まれ変わってあれこれと。ストロベリー、マンゴー、バナナ、アップルとフレイヴァーがあるなか、お気に入りはストロベリー。

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    03: Thom’s Bakery’s Donuts 毎度おなじみ、トムズ・ベーカリーのドーナッツ。これは、歴代ミューズ・クリエイションのメンバーにも人気のおやつ。素朴な昭和感が、やみつきになるのだ。

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    04: Queen Bee Premium Dark Chocolate 先日のデリー、DASTKARで見つけたアルチザンチョコレート。ヒマラヤ岩塩味、カフェ・モカ、ソルトキャラメルなど。滑らかな舌触りで、風味も上品でおいしい!

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    05: SMOOR Milk Chocolate Buttons バンガロール発、高級チョコレートブランドの先駆け。チョコレートは主にベルギー産。各種チョコレートを購入できる同ブランドのカフェが市内に数店舗あり、ケーキ類、軽食も楽しめる。この「ボタンチョコレート」(ミルク/ダーク)、外出時にバッグに入れておくと、ちょっと甘いものが食べたいとき、血糖値あげたいときに、便利。

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    06: ANAND Sweets Badamika/ Chocomika バンガロールのローカルスイーツブランド、アナンド・スイーツ。シンプルなビスケットがおいしい。最近、パッケージが「お洒落」に刷新されて、高級ブランドものっぽくなっているが、中身は昔と同じ。

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    07/08: ARBOR Brewing Company India 先日、JALの機内誌SKYWARDの取材で訪れたマイクロ・ブリュワリー。そこから最近発売されたオリジナルの缶ビール。フルーティーで爽やかな喉越しのBANGALORE BLISS、ほのかな苦味が効くBEACH SHACK (IPA)。どちらもいける! おいしいと思ったも束の間、品質管理が今ひとつで「おいしくないボトル」があったEight Finger Eddieみたいなことにならないよう、祈る! ちなみにこのポテトチップス、インドのローカル素朴、ありがちなポテトチップス。これはトムズ・ベーカリーで買った。ただの塩味がおいしい。

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    09: Makhana 最近、健康志向ブランドがこぞって販売しているヘルシースナック。昔ながらの「蓮の実スナック」。味付けされたものもあるが、わたしは大袋で味が付いていないものを買い、自分で軽く炒って食べる。ピーナッツも一緒に炒る「坂田オリジナル・スナック」は、坂田マルハン家来訪のゲストにも好評。

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    10: SUALIN/ AMLAKI/ NEEM 諸々体調が気になる時節。こまめに水を飲む……は基本として、喉の違和感、かゆみなどの初期症状に超効くSUALIN。それからヴィタミンCの宝庫アムラ、天然の抗生剤ともいわれるニームのサプリメントは、常備薬におすすめだ。

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    米国在住時、「ジーンズ&Tシャツ」が定番ファッションだった我。それがインドに移住してからというもの、テキスタイルへの興味に火🔥がついた。

    一人であちこちのサリー店や展示会へ赴き、布のことを学んだ。やがては『インドのテキスタイルとサリー講座』を開くようになり、ミューズ・クリエイションのメンバーを対象にショッピング・ツアーを企画するなど、数え切れぬほどの布に触れてきた。

    訪れるたびに、新しい出合いあり、発見あり。

    百聞は「一見」にしかず。

    百聞は「一触」にしかず。

    年間を通して、さまざまな展示会が催されているが、今日は久しぶりに、シルクマーク・エキスポへ。かつては、広大なグラウンドの特設会場で、インド全国の職人たちが一堂に会しての展示会が開催されていたが、ここ数年は下火となり、開催されない年もあったように思う。

    明日早朝からのムンバイ旅を控え、今日は「やっておくべきこと」があったはずなのだが、「行っておきたい場所」を訪れることを優先し、リサーチ目的で、昼頃、赴く。

    するともう、のっけから、好みのテキスタイルが目に飛び込んできてたいへん。実は今回、ミューズ・クリエイションの活動にも参加してくれている養蚕ボーイズ(バンガロール郊外の養蚕農家支援のため派遣されたJICAの青年海外協力隊隊員)も、出店していると聞いていた。

    新たな隊員も増えており、3名で店を出している。挨拶もそこそこに、まずは展示場を一巡。欲しいものがあちこちに散らばっていて、困る。50代に突入した時、「今後はサリーを頻繁に着よう」と決めたにもかかわらず、むしろ着る機会が減っている昨今。手持ちのサリーを着る前に、これ以上、新しいものを買うべきではない。

    わかってはいるが、どれもこれも魅力的。

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    ちなみに、養蚕ボーイズは、蚕や繭、絹糸には詳しいようだが、仕上がったテキスタイルについては、明るくない模様。『インドのテキスタイルとサリー講座』の受講もされているが、一朝一夕に詳しくなれるものでもない。案内して欲しいと頼まれ、3人で一巡する。30分ほどで撤退するつもりが、1時間半も会場をうろうろしていた。それでも、まだまだ見ていたかった。

    パトラ織り(絣)、バラナシ織り、カンチプラム織り、ダッカ・モスリン織り、チカンカリ刺繍、カンタ刺繍、バンダーニ絞り、ハンドブロックプリント……。

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    すてきな布が山ほどあって、案内しているんだか、好きなものに吸い寄せられているだけなのか、よくわからない事態。渋い薄紫のバラナシ・シルクの精緻な織物が、地味ながらもシックで、本当にすてき。高度な職人技が生かされた経緯絣(たてよこかすり)のデュパタ(大判のストール)も、欲しすぎる。花模様のダッカ・モスリンも本当にすてき……。

    と、あれこれ迷ったが、次の予定の時間は迫っているし、お腹は空いているしで、今日のところは何も買わずに退散。今、こうして写真を見返すに、やっぱり、どれも、魅力的。ちなみに同エキスポは、明日まで開催されている。

    ところで壁に掛けられている「緑の唐草模様」のサリー。日本ではなぜか「泥棒の風呂敷柄」だが、アラベスク文様(イスラム美術)などが端緒のようで、インドでも見かける。

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    ◎A HUNDRED HANDSの10周年記念バザール。今週の日曜日まで開催されているが、ミューズ・クリエイションのワークショップは本日まで。

    ◎昨日とは別のメンバーも参加しての、来訪者との交流。小人数ながらも、ゆっくりと書道や折り紙を体験し、みなそれぞれに満足そう。

    ◎英国から1年間帯同赴任しているという女性。友達はみな韓国語を勉強しているので、自分は日本語を学ぶことにしたところ、日本の映画にハマり、週に1本は見ているという女子大生……。互いの自己紹介をしながらのひとときもまた、愉し。

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    ◎カシミールのパシュミナや手刺繍の店舗では、現在カシミール地方が置かれている深刻な社会情勢についてを尋ねる。ここで軽々しく綴れる内容ではない、情報が遮断され、深刻な封鎖状態が続いている現在。2012年。デヴィカに誘われて、カシミール地方の手工芸を巡る旅をした。数ある旅のなかでも、忘れえぬ、貴重な経験。麗しきカシミールの光景を、果たしていつか目にすることはできるのだろうか。
    https://museindia.typepad.jp/…/%E6%97%85%E3%82%AB%E3%82%B7…/

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    ◎ポーク・ピクルスを販売しているのは、カルナータカ州のコーヒーの産地、クールグ出身の女性。彼の地へも2度ほど訪れたが、リゾートの朝食ブッフェにさえ、ポークの煮込みが出る土地柄だ。昨日、このポークピクルスを購入した。クラッカーに添えて食べてみたところ、濃厚な旨みでおつまみにもぴったり。クールグは、かつてアレキサンダー大王が遠征した際の「最南端」とも言われ、その末裔が残っていると言われる。南インドながらも、色白で目鼻立ちが欧州人めいた人も見られるのだ。さらには、ポークのコラーゲンのおかげか、女性たちの肌がとてもきれいだ。販売している彼女にしても然り。

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    ◎バナラシ・シルクの、上品な光沢の織物は、いつ見ても目を奪われる。心を引かれる。触りに行ってしまう。

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    ◎ステンドグラスのモザイクになって息を吹き込まれた鳥たちは、どれも愛らしく優しげで。

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    ◎お隣アンドラ・プラデーシュ州のイカット(かすり)の店では、いつものように、ダブルイカット(経緯絣/たてよこかすり)の質感を確かめずにはいられない。店頭に立つ女性たちの服装が、商品と調和していて美しい。

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    ◎ミューズ・チャリティバザールの常連でもあるヴィドシニのマドゥヴァニ絵画を購入したメンバー。気にいった絵を購入してうれしそう。インドのパペットや伝統絵画には、ピカソのキュビズムを彷彿とさせる技法が見られる。10年ほど前、南インドのタンジョール絵画の先生と話していた時に、そのことを伝えたら「ピカソは、友人に、インドのパペットを贈られたとい逸話があります」と聞いた。真偽のほどはわからぬが、このような絵画を見るにつけ、ピカソの『泣く女』や『鏡の前の少女』を思い出さずにはいられない。

    ◎思いがけず、じっくりと会場に入り浸った2日間。ひとつひとつの店を取材して一冊の本にできたら楽しそうだと夢想する。

    ◎さてさて、明日はミューズ・クリエイションの活動日。そして日曜日は、日本領事館主催のジャパン・フードフェスティヴァル@シャングリラ・ホテルだ。ミューズ・クワイア&ダンサーズは、歌って踊る。毎度わたしも、歌って踊る。明日はほどほどに練習をして、当日に備えよう。

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    🇮🇳ボンベイ(ムンバイ)では「冴えない」弁護士だったマハトマ・ガンディ。仕事で南アフリカに渡った際、人種差別を目の当たりにしたことから、民族主義に目覚め、公民権運動に身を投じる。20年以上の歳月を経て故国へ戻ったガンディは、インド全国を列車で旅し、その広大な国土、膨大な人口、それを支えるべき農作物や手工芸品の重要を認識する。

    「非暴力、不服従」といった「サティヤグラハ」という思想に並んで、彼が掲げたスローガンに、「スワデシ、スワラジ」がある。スワデシは「国産品愛用」を、スワラジは「自主独立」意味する。

    当時、インドで生産された「木綿」の多くは英国に輸出、機械による大量生産で画一的な衣類が製造された。それらは逆輸入され、廉価でインド国内で販売されるという「植民地経済」が横行していた。これによって困窮したのは、インドの農民、職人たちだ。木綿に限らず、あらゆる農作物、手工芸品は、守られるべき、尊ばれるべきものとして、ガンディは「スワデシ、スワラジ」を叫んだ。

    自分たちの衣類は、自分たちで紡ぎ、織ろう。英国の製品をボイコットしよう。

    ガンディは自ら、木綿を手紡ぎ車(チャルカ)で紡ぎ、その糸で、布を織った。不揃いの、無骨な、それでいて手織りの温もりが生きる布、それがカディ (Khadi)だ。ガンディはそれを身にまとい、自らのトレードマークとした。手紡ぎ車はまた、1947年に印パが分離独立する以前、インド国民会議派が採用した旗のシンボルにもなっていた。

    近代化の波にもまれながらも、歳月を重ねてなお、インド各地で手工芸が尊ばれ、多くのNGOがアルチザン(職人)の仕事を支援している。またデザイナーズブランドのなかには、伝統的な手法が生きたテキスタイルを利用するところも少なくない。自国の文化を誇りに思い、同時に守ろうとする姿勢の表れだともいえる。

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    本日からバンガロールのJAYAMAHAL PALACE HOTELのグラウンドで開催されているA HUNDRED HANDSのバザール。今年は10周年を迎え、インド各地から120ものアルチザンが一堂に会している。

    主催者や関係者、複数名からミューズ・クリエイションでワークショップを実施してほしいと依頼され、何かと立て込む年末ながらも、今日と明日の2日間、折り紙と書道のデモンストレーションをすることとなった。

    参加メンバーは少なめだが、自分たちも買い物を楽しみつつの、緩い午後。

    書道と呼ぶにはあまりにもカジュアルな筆ペンにて。しかし自分の好きな言葉を書いてもらうなど、十分に楽しめる。書道短冊はプレゼントに。今回は、名前を当て字にして書くのではなく、名前の意味を尋ねて、それを日本語で書くことにした。サンスクリット語で、「大地」「姫」「富」「繁栄」……。美しい。

    紹介したい店は多々あれど、今日撮影した写真から何枚かを残しておく。

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    ◎品質のよい日本のビーズやスワロフスキーのクリスタルを用い、伝統的な技法のアクセサリーを作る女性アーティスト。左上のペンダントを衝動買い。

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    ◎カラフルで精緻なインドの伝統的な文様、モチーフが、陶磁器の上に広がる。

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    ◎ペルシャの影響を受けたキリムのカーペット。ラグ類。大小さまざまなサイズがあり、我が家もフロアマットに使っている。伝統的な技法でモダンなデザインをも生み出す。多様なインテリアに対応する。

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    ◎300年以上の歴史を持つ切り絵工房の4代目青年。小さなハサミで作品を仕上げる。鳥とMIHOを切り抜いてくれた。

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    ◎フードコートも充実! わたしは弁当持参で出かけたが、メンバーらは食事を楽しんでいた。コラマンガラのベーカリーでサワードウ・ブレッドを購入。右のお兄さんがオーナー。左下は、アーユルヴェーダの処方に基づいて、写真にあるすべてのスパイスが練りこまれた濃厚ディップ。ひと舐めすると免疫力アップ。というわけで、これもお買い上げ。

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    ◎書道体験。絵心のある参加者は、筆の運びが慣れていて、習得も早い。

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    ◎我が敬愛する友人、デヴィカの店舗。かつてわたしをカシミール地方手工芸の旅にいざなってくれた彼女。ミューズ・チャリティバザールの常連でもある。インド各地の、貧しい女性たちに手工芸を教え、自立を支援している。いくつものプロジェクトを手がけているが、これは最新。従来、当該地方では男性しか作らなかったシルヴァーとエナメルの手工芸品を、初めて女性が作った作品とのこと。

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    ◎右下のポット。今日は買いそびれたが、明日、いくつか購入の予定。現在はマニプール地方の石鍋を愛用しているが、これも試してみたい。

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    ◎オーガニック・コットンの製品を扱うヴェンダーも複数。1年前にバンガロールにオープンしたというベビー用品の衣服やニットの靴下がかわいすぎて困る。

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    ◎実用的なカゴ類。形のヴァリエーションも多彩。

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    ミューズ・クリエイションでは、創設時から折に触れて実施していたサリー・ランチ。

    『インドのテキスタイルとサリー講座』を受講してもらった後、実際にショッピングツアーに出かけ、その流れで仕上がったサリーを着用してランチを楽しむというのが定番だった。

    6年前、最初に実施したのは、サリーを着用して「写真映え」するロケーションが多いタージ・ウエストエンドだった。以来、オベロイ、リーラ、ITCウィンザー……と、バンガロールのラグジュリアス・ホテルを巡回するように行っては、館内の随所で写真撮影。過去の写真を振り返れば、懐かしいメンバーの艶やかな姿が見られて懐かしい。

    http://www.museindia.info/museindia/mc02c.html

    しょっちゅう実施している気がしていたが、気がつけば最後のサリーランチは1年以上前。メンバーからやりましょうとの声があがり、今回は小人数ながらもITCウィンザーに集合。英国統治時代の面影を漂わせるコロニアル建築の館内は、雰囲気のよいポイントが随所に。前回から採用しているところの「雑誌の誌面風」シチュエーション作りをしての撮影が楽しい。

    ホテルマンがフレンドリーに「撮りましょうか」と声をかけてくれるのも、うれしいところ。早めに到着したメンバー2名、すでにサリーが着崩れていたらしいのだが、その姿を見かねた女性スタッフが、奥の部屋にいざなって、いちから着つけ直してくれたらしい。親切な人たちだ。

    わたしは、みなが明るい色合いのサリーを着るだろうからと敢えてブルー系を選んだのだが、同じように考えている人が他にもいて、全体にブルー&グリーン。それでも、調度品の雰囲気とマッチして、とてもいい感じだ。

    ランチは南インド料理店で。優雅な雰囲気の店内で、しかし南インドのローカルな定食「ミールス」を味わう。久しぶりに、おいしい。食後はカフェテリアでサウスインエィアンコーヒーのデコクションを。いい午後だった。

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    木曜日の独立記念日以降、4連休の会社も多い。ミューズ・クリエイションのメンバーも旅行に出かけている人が多い中、しかし一昨日金曜日のSTUDIO MUSEは、久しぶりに朝組をオープン。午後には小人数ながらもメンバーが集まり、9月6日のチャリティバザールに向けての準備にいそしんだ。

    朝組のメンバーは、午後には子供のお迎えなどがある人たちで構成されている。このところ、夏休みで日本へ一時帰国されていたメンバーがバンガロールに戻られ、活動が再開された次第。

    先日開催した『インドのテキスタイルとサリー講座』に参加の養蚕ボーイズ(バンガロール郊外の養蚕農家支援のため派遣されたJICAの青年海外協力隊隊員)2名も、遠路はるばるSTUDIO MUSEに来訪。バザールで販売する繭の手工芸品を作るべく、メンバーにイヤリングの作り方などを教わりつつ、現在、試行錯誤中である。

    手のひらに載る、白く小さきもの。

    このたった一つの繭から、1000メートル以上もの糸が紡げるのだという。せいぜい100メートルか200メートルを想像していたのだが、その細さと長さに驚く。

    養蚕といえば、日本の伝統的な産業でもある。そもそもは弥生時代に中国大陸から伝わった養蚕の技術。明治時代には日本の主要な産業となり、生糸の輸出が中国を抜いて世界一になった時期もあるようだ。

    皇室では、明治時代以降、養蚕業の奨励や文化継承のため、歴代の皇后が蚕を育て繭をつくってきた。宮内庁には「紅葉山御養蚕所」があり、久しく美智子様が養蚕を行われていた。昨年、新天皇の即位を前に、雅子様に引き継がれたとのニュースも目にしていた。そんなことを思い出し、養蚕業への関心が高まる。

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    さて、このところ雨が多いカルナタカ州。本来は4〜5月が盛夏、6〜7月が雨季なのだが、今年は長雨が続く。なんでも「8月3日から10日までの1週間の降雨量としては、118年ぶりの多さ」らしい。記録のアピールっぷりが微妙だが、ともかく、雨が多い。つい2、3カ月ほど前には、今年はエルニーニョの影響で雨が少なくなる、チェンナイだけでなく、バンガロールも深刻な水不足が懸念されると言っていたのに。カルナタカ州北部では洪水被害が取り沙汰されている。

    灌漑インフラストラクチャー、なんとかならないのか! 

    と毎度のことながら、切に思う。恒常的に水が少ない北部インドは、階段井戸などが発達していて、古来から貯水に対する意識が高い。一方の南は、豊かなカヴェリ川の恩恵を受けながらも、気候の変動で川の水が激減するたびに慌て、川の水の利権を巡り、カルナタカ州とタミル・ナドゥ州が争う事態が、もう100年以上も繰り返されている。

    個人的に、節水を心がけるも虚しい。こうしてぼやくことしかできない無力さ。焼け石に水、どころか、焼け石に涙1滴。という感じ。

    ともあれ、肌寒いバンガロール。風邪をひきやすいがゆえ、体内が温まるものを食べたいものだ。昨夜はスペインはリオハのワインを開ける。大地の力強さと、太陽のほの甘い味がする。好みの味。とてもおいしい。

    そして夕飯は、鍋。韓国料理店アリランの豆腐を入手した時には、毎度、鍋物となる。木綿も絹も、どちらもいいが、固めの木綿豆腐をグツグツ煮るとふわふわになり、適度な歯ごたえがあって、本当においしい。

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    朝方、ドサッと落ちてきたヤシの葉で遊ぶ猫らと人間。日曜の今日は、のんびりと、読書や映画鑑賞をして過ごそう。ワインの残りでも飲みながら……🍷

    *先ほど夫に繭の写真を見せて、「この繭から何メートルの糸が取れると思う?」と問うたところ「1メートル!」と返事。ほんと、自分の仕事と関心のあること以外は、真剣に考えようとしないお方である。面白い。

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    昨日は、『インドのテキスタイルとサリー講座』と、『異文化コミュニケーション勉強会』という、かつてない組み合わせでセミナーを実施した。

    サリー試着も楽しめる講座は、普通、女性を対象に平日実施しているのだが、今回は、JICAの青年海外協力隊よりバンガロール近郊の養蚕農家支援に派遣されている男子2名からのリクエストがあったこともあり、週末の実施とした。

    彼らが日常的に関わっている繭。その繭が絹糸となり、絹糸が絹布となり、サリーとして完成する。その完成品としてのサリー、テキスタイルを間近に触れるのが目的である。

    わたしが持っているサリーの大半は、手織り、手紡ぎ、手刺繍の、インドの伝統的な手工芸が反映されたものなので、サリーを通して精緻な職人技を目の当たりにすることができる。

    インドにおける手工芸の意義、英国統治時代にマハトマ・ガンディが提唱した「スワデシ(国産品愛用)/スワラジ(自主独立)」を端緒にしている歴史的背景についても触れる。

    養蚕ボーイズ(と、勝手に命名)はミューズ・クリエイションの「チーム・フレックス」のメンバーでもあり、9月6日(金)のミューズ・チャリティバザールでは、養蚕農家の人たちと制作する「繭の工芸品」を販売する予定だ。わたしも近々、養蚕農家を見学に訪れたいと考えている。

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    サリーの試着、おやつ休憩(アップルクランブルのカスタードクリーム&生クリーム添え)を挟んで、後半は『異文化コミュニケーション勉強会』。

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    あっという間に時間が流れ、7時には一旦ビールで乾杯、8時に終了でディナータイム。毎度「肉」が人気なので、今日は先日食べておいしかったポークスペアリブの西京味噌漬けグリル(塊)をど〜んと焼き、あとはビーフのフィレなども。ビーフは2度に分けて焼いたが、気持ちがいいほど、瞬く間になくなる。

    参加者同士の親睦を深めるのに、毎度、食事は不可欠だ。皆が去りしあと、疲労困憊ながらも黙々と片付けをする。食器を洗いながら、諸々を反芻する時間は、冷却と復習の大切なひととき。

    すっきりしたキッチンで、自分に「お疲れさま〜」と言いながら、1杯の水を飲み干す。そのあと、熱いシャワーを浴びるときの達成感は、長距離を駆け抜けたあとのような爽快感だ。

    さて今日はゆっくりと過ごす1日。

    しかし明日の午後は、今度は日本からの来訪者を迎えての、またしてもレクチャー。無論こちらは「懇親会」は不要なので、本題に集中できる。いかに簡潔に限られた数時間で話を伝えられるかが肝。と書きながら、難しい。なにしろ広く深いインド。毎度毎度、尽きなくてたいへんだ。

    とはいえ、この何時間かの知識共有が、受講者の心に残り、異文化に接するに際しての視点や態度にポジティヴな変化が生まれ、好奇心が高まってくれたとしたならば、伝える者としては、切に幸せなことである。

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    ボンベイ(ムンバイ)では「冴えない」弁護士だったガンディ。仕事で南アフリカに渡った際、人種差別を目の当たりにしたことから、民族主義に目覚め、公民権運動に身を投じる。20年以上の歳月を経て故国へ戻ったガンディは、インド全国を列車で旅し、その広大な国土、膨大な人口、それを支えるべき農作物や手工芸品の重要を認識する。

    「非暴力、不服従」といった「サティヤグラハ」という思想に並んで、彼が掲げたスローガンに、「スワデシ、スワラジ」がある。スワデシは「国産品愛用」を、スワラジは「自主独立」意味する。

    当時、インドで生産された「木綿」の多くは英国に輸出、機械による大量生産で画一的な衣類が製造された。それらは逆輸入され、廉価でインド国内で販売されるという「植民地経済」が横行していた。これによって困窮したのは、インドの農民、職人たちだ。木綿に限らず、あらゆる農作物、手工芸品は、守られるべき、尊ばれるべきものとして、ガンディは「スワデシ、スワラジ」を叫んだ。

    自分たちの衣類は、自分たちで紡ぎ、織ろう。英国の製品をボイコットしよう。

    ガンディは自ら、木綿を手紡ぎ車(チャルカ)で紡ぎ、その糸で、布を織った。不揃いの、無骨な、それでいて手織りの温もりが生きる布、それがカディ (Khadi)だ。ガンディはそれを身にまとい、自らのトレードマークとした。手紡ぎ車はまた、1947年に印パが分離独立する以前、インド国民会議派が採用した旗のシンボルにもなっていた。

    近代化の波にもまれながらも、歳月を重ねてなお、インド各地で手工芸が尊ばれ、多くのNGOがアルチザン(職人)の仕事を支援している。またデザイナーズブランドのなかには、伝統的な手法が生きたテキスタイルを利用するところも少なくない。自国の文化を誇りに思い、同時に守ろうとする姿勢の表れだともいえる。

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    この、DASTKARのバザールもまた、そのような職人の技と伝統的な工芸、芸術を守り、支援する趨勢の一環だ。

    グジャラート、ラジャスタン、ベンガル、カシミール、オリッサ、マドヤ・プラデーシュ、アンドラ・プラデーシュ……。インド各地の州から訪れる職人やアーティスト、その親類縁者、あるいは工房の経営者が自ら訪れ、商品を販売する。

    今年もまた、ミューズ・クリエイションのメンバーとその伴侶数名と共に訪れ、会場を案内しながら巡る。ただ見るだけではわからないが、そのオリジン、背景を知ると、作品、商品への愛着は増す。

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    今年もまた、人気は、アンダマン・ニコバル諸島のパール店。淡水ではなく、海水パールを扱うこの店は、手頃な値段で良質の商品が販売されている。わたしは、過去3年に亘り、ネックレスやイアリング(ピアス)を購入してきた。どれも実用的で個性的。おすすめなのだ。

    昨今、サリーについては、バンガロールのインディラナガールにオープンしたタタグループのテキスタイルショップ、TANEIRAで、インド各地のヴァラエティ豊かに良質なサリーを手にすることができるようになった。しかしこのバザールは、職人と直接、話しつつ、「これを織るのに1年かかる」といったアイデアも得ながら、学べるところは多い。

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    オーガニックコットンの衣類や、天然染料を使ったシルクの衣類など、肌に心地いいものも多々ある。ミューズ・クリエイションのチャリティバザールに出店してくれているNATURE VALLEY(テキスタイル)や、MAYA ORGANIC(木製玩具)も出店していた。

    ひとつひとつのヴェンダーについて、じっくり巡って説明したいところだが、駆け足でざっと案内するのにも、1時間半はかかってしまった。そのあとチャイ休憩をして、各自、気に入ったものをお買い物。わたしはハンドメイドの石鹸とローズウォーターを購入するにとどまったが、ともあれ、魅力的なバザールだ。引き続き来週も開催されている。

    【過去のDASTKARの記録】

    ◎2018年8月/ミューズ・クリエイションのメンバーと一緒に

    ◎2015年 DASTKARで工芸品に触れ合う。

    ◎2014年 愉しきネイチャー・バザール by DASTKAR

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    “Don’t Hold Back!” 「ためらうな!」 サリー着て走れ!

    今朝は、サリーマラソンに参加するため、超早起きをして5時過ぎに家を出てフリーダム・パークへ。

    主催者は、女性の健全なライフスタイルを支援する慈善団体Pinkathon(ムンバイ拠点)、及びタタ・グループ傘下Titanカンパニーのサリー専門店TANEIRA。以前、ミューズ・クリエイション企画でインド最大のジュエリー専門店Tanishqの工場見学を実施したが、同店と同系列だ。

    2017年2月、バンガロールに1号店をオープンしたTANEIRAは、インド各地の伝統的な手織りのサリーをヴァラエティ豊かに取り揃えている。綿や絹、麻など天然素材が用いられた彩り豊かなサリー。その製法や技術にもよるが、数千ルピーと手頃なサリーから数十万ルピーの高価なものまで、選択肢も幅広い。

    ミューズ・リンクスにて『インドのテキスタイルとサリー講座』を実施した際、参加者を対象にショッピングツアーを開催している。ここ数年は、インディラナガールにあるいくつかの店舗を案内しているが、TANEIRAがオープンして以来、店舗数を減らして、この店をゆっくり案内する方が効率がいいと感じている。

    ライフスタイルの変化に伴い、サリーを着用する女性たちは減りつつあるが、一方で「新しい着方」の提案も各方面で行なわれている。この「サリーラン」もまた、「サリーを着ていてもアクティヴに動ける」というメッセージが託されている。

    わたし自身、サリーが好きで、たくさん持ってはいるものの、あまり着用する機会がない昨今。同イヴェントの開催を知るや、早速、申し込んだのだった。

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    わたしは、若かりしころのバスケットボールで腰と膝を痛めているので、走ることは避けている。しかしそもそもは、マラソンは得意な方だったこともあり、ときどき無性に走りたくなる。今回は3キロということで、主には「早歩き」で参加し、最後の100メートルくらいを走ろうと決めていた。

    イヴェント案内には「6時開始」としかない。問い合わせたら6時ちょうどに走り始めるという。絶対ないな。と思いつつも、ついつい早めに到着してしまう几帳面な性格につき、5時40分、夜明け前の月明かりに照らされて、人影まばらな会場に到着。

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    今回のイヴェントは、インドの著名なファッションモデル/俳優であるミリンド・ソマンが参加するということで、彼に会いたい女性たちも多く参加していた模様。ちなみにこのモノクロ写真の男性は1994年の彼。インドのTuffというシューズカンパニーの広告写真で、当時、かなり物議を醸したようだ。インドが市場開放した数年後のこととはいえ、まだまだ封建的な文化が色濃く残っていた当時、センセーショナルだったことは想像に難くない。

    ちなみに彼はわたしと同じ1965年生まれだが、25歳年下の女性と再婚したことでも話題になった。北東インド出身でオリエンタルな顔立ちの彼女。たまたま近くに立っていたとき、「楽しんでる?!」と元気に声をかけられて話し始め、そのとき初めて彼女が彼の妻だということを知った。

    さて、夜明けとともに参加者は徐々に集まり始め、気がつけばあたりはカラフルなサリーの女性たちでいっぱいに。これから走るというよりは、これからパーティというふうにしか見えない、きらびやかなサリーを着ている人たちもたくさんだ。

    テーマは “Don’t Hold Back!” 「ためらうな!」

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    ウォームアップのズンバでは、「疲れますよ?」と言いたくなるほど、みな激しく楽しそうに踊る。走る前から、一隅に用意された朝食を食べている人もいる。自由だ。

    ようやく7時近くになって、会場となったフリーダム・パークの周辺を2周、走る。みな最初は走っているが、次々に脱落し、歩き始める。しかし、競技ではないから、スピードは問題ない。参加することに意義がある。

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    わたしは、時速6.8キロほどの速度で歩き、予定通り最後だけ、走った。サリーでも、走れる。楽しい。

    走り終えてもまた、クールダウンのズンバを踊る人々。大音響のもと、踊りまくる人々。激しい。

    インドの女性の地位は、その階級やコミュニティによってさまざまに異なり、一概に低いとも高いとも言えない。この件については、長くなるので触れないが、ともあれ、「インド人女性の潜在的な力の強さ」を、ここでも肌身に感じた。

    朝っぱらから、踊って、騒いで、走って、また踊って、食べて……。

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    わたしはひと踊りしたあと朝食のワダとイディリをしっかりと食べ、まだ女性たちが踊りまくる会場をあとに、一足先に帰宅したのだった。

    日本の女性たちにも声をかけたい。

    「ためらうな!」

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    〈以下は2018年12月の記録。3年後の今、この思いをさらに強くしている〉

    ●「この先の自分の人生の中で、今日の自分が一番若い」という言い回しを、昨今、よく耳にする。フェイスブックに現れた、9年前のこの写真を見てしみじみと、「言い得て妙だ」と思う。44歳だったときの、この自分は、身体の欠点を見つけては「40過ぎて、なんか老けたな」とか、体調不良に陥ると「これって、やっぱり更年期?」などと、いちいち老化を確認していた。しかし今、この写真を見たら、若々しいじゃないか。ロン毛も似合ってるじゃないか。結構、かわいいじゃないか! 

    ●世の中には、誰が見ても顔立ちが整った美男美女というのは、絶対的に存在する。しかし、平均的な人々の美醜は、その人の表情や境遇、考え方や生き方によって左右されるということを、この年齢になり、多くの人と関わってきて、実感する。笑顔は無敵。それだけで魅力が増す。まさに笑門来福だ。1日のうち、なるたけ長い時間、笑顔でいられる人生を送りたい。

    ●4050グラムでこの世に生まれ、幼少時から大柄で、一重まぶたに低い鼻という「平たい顔族」の典型のような顔をしているわたしは、幼少時から縦横大きく、「体格のいいお嬢さんですね」と言われるのが常であった(わたしは幼児期からの記憶がかなりはっきりと残っている)。ゆえに「体格がいい」=「かわいい」という意味と、誤解していた時期もあった。「体格がいい」の本来の意味を知った時は、軽い衝撃を受けたものだ。

    ●幼児期から、身内に「大人になったら目と鼻の整形手術をしたほうがいい」などとも言われていた。自己評価が低くなっても仕方ないというものだ。アルヴィンドと出会って間もない30代のころ。同情されることを期待して、この話を打ち明けたところ、「僕も同感!」と屈託なく言われて、こけそうになった。正直な男だ。

    ●ともあれ、子供がいる人には、その子が図に乗りすぎることのない程度に「あなたはかわいい」「魅力的だ」の言葉を、かけてやってほしい。ありのままの姿を褒められることは、自我の成長に、好意的に働くと思う。

    ●結構なコンプレックスを抱いていた自分をして、「いうほど悪くないのではないか」と思い始めたのは、20歳で初めて米国を訪れたときだ。ロサンゼルス郊外における1カ月のホームステイ経験は、わたしのその後の人生を変えるべく、あらゆる物に見方において偉大なる価値観の転倒を与えてくれた。自身の風貌に関しても然り。

    ●街を歩けば、わたしよりも大きい女性が、ゴロゴロしている。わたしなど、むしろ「華奢?」に思えるほどの、ダイナミックな容姿をした人々を目の当たりにして、物事の尺度と価値観が大きく覆された。肌の色、髪の色、体型、顔立ち……みなそれぞれに、バラバラだ。世界の広さと、日本の狭さを痛感した。わが座右の銘、夏目漱石『三四郎』の、「囚われちゃ駄目だ」の一文に、ここでも影響を与えられた。

    ●背筋を伸ばして歩こう。と、思った。

    ●しかしそれでも、日本に暮らし働けば、年齢で自分を制限させられる風潮が強かった。当時は、20代後半ですでに「お局」と呼ばれる趨勢。職場では「おばはん」などと言われる。年を重ねることが「よくないこと」とされる傾向が強い。体型にしても然り。そもそも日本では、服を買おうにも、欲しいものは大抵小さくて入らない。わたしにとって、「フリーサイズ」は、不自由極まりない存在だった。

    ●日本では、長身でスラリとした女性が、しかし、猫背気味な人の、いかに多いことか。ファッションモデルのようにスタイルのいい女性が、しかし申し訳なさそうに頭を低くしている姿を見るにつけ、なんと勿体無いことだろうとも思う。

    ●30歳でニューヨークへ渡ってからは、さらに気持ちが自由になった。ニューヨークでは、わたしのサイズ(8〜10)が、最も標準的でたくさんそろっている。欲しい服が入らない、ということがないのが、うれしくてならなかった。入る服が多いということで、うっかり太りすぎてしまったが。

    ●老若男女問わず、自分の好きなブランドの服を、自分の好みのデザインの服を着る。それを着て、楽しくて、幸せな気持ちになれば、それでいい。無論、場をわきまえて、見苦しくない服装をすることは大切だと思うが、「好きなもの」を身にまとう方が、楽しい。

    ●日本人女性は、自己評価を低めにし、周囲との調和を重んじ、「もう年だから」とか「それは若い人に」とかいう風潮が強い気がする。日本にいれば、それも仕方がないことなのかもしれないが……。生まれた瞬間から、他の誰のものとも交換できない、自分だけの肉体。容姿。自己評価高めに、慈しんだ方がいいと、今になって切実に思う。

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    ●日印の精神的な土壌には著しい相違が多いが、着るものひとつとってもそう。両国の結婚式を見れば一目瞭然だ。インドでは、参列者も艶やかに華やかに着飾って、その場を盛り上げる。日本の結婚式で、ゲストがこんなド派手な服を着ていたら、大顰蹙かつ伝説に残るであろうが、インドの結婚式では、花嫁はたいてい「超ド派手」に飾られるので、ゲストが少々派手なくらい、なんということはないのである。ちなみに上の写真は、2011年、デラデューンで開かれた親戚の結婚式の様子。

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    花嫁に勝るとも劣らぬ派手なお方は、新郎の母。かつてミス・インディアだったという才媛だ。日本でこんなことをやったら、袋叩きに合いそうである。

    インドでは、「人にどう見られるか」よりも「自分がどんな服を着たいか」が優先なのだ。それはそれで、いいことなのだ。会場では、艶やかなサリーやサルワールカミーズ、レンガー・チョーリーなどに身を包んだ女性たちでいっぱい。みんな楽しげに、記念写真を撮り合っている。派手派手が多い中、シンプルなドレスを着ている人たちが、むしろ爽やかで目に優しく、印象に残るくらいだ。

    ●「50歳を過ぎたら、渋めのサリーを頻繁に着よう」とか、「白髪が目立ち始めたからショートカットにしよう」とか、かく言うわたしも最近は、「守り」の思考に陥りつつあったが、この写真を見て、少し考えが変わった。健康で難なく生きていられるとしたら、この先まだまだ、人生は長い。ときに守り、ときに攻め、緩急つけつつ、生きようではないか。

    ●渋めのサリー着用は70代以降(!)に先送り。ショートカットばかりの未来も退屈だ。久しぶりに、来年は髪を伸ばしてみようかとも思う。

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    上記を残した3年後、2021年7月現在。まもなく56歳になるが、むしろ派手で若々しい服を着たくなっている。ロックダウンの日々がきっかけで、図らずも髪が伸びた。思ったほど白髪も出ないから、当面はロングでいけそうだ。4年後の還暦パーティで赤い服を着こなすべく、60歳にちなんで、せめて60キロまで絞りたい(遠い目)と、おぼろげに計画しているところだ。

    最後に。あなたが、歳を重ねて自由な人の様子を見て「痛い」とか「歳を考えたら?」と思ったとしても、口に出すのはやめたほうがいい。それはやがて、自分自身に返ってくる。

    ファッションに限ったことではない。人の生き方に干渉することは、気づかぬうちに、自分の自由を狭めてしまうことにもなる。人の嗜好も思考も、生き方も、外部の影響を受けながら、歳月と共に変化する。あなただっていつ、「派手な服が着たい」と思う日が来るかも知れぬ。

    人に歴史あり。自分の尺度で他人を測るな。

    未来の自分に唾しないよう、囚われずに生きよう。そのほうが、楽しいぞ。

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    なお! 場をわきまえた服装をすることは、もちろん重要。就職活動にミニスカで行けなどと言っているわけでもなければ、日本の結婚式で真っ白のワンピースを着て行けと言っているわけでもない。あくまでもその国、土地、環境の中で、プライヴェートでの自由を尊重してほしいということだ。

    ちなみにこういうことをして、日本ではTPO/Tはtime(時)、Pはplace(場所)、Oはoccasion(場合)と表現されるが、これは100%和製英語なのでご注意を。

    TPOで調べると、Thyroid peroxidase(甲状腺ペルオキシダーゼ)と出てきます。😸