不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜

FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。

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    あっという間に日曜日だ。金曜の夜、バンガロール着。今回は、空港についた途端に「風が涼しい」と感じるよりも、「ん? 暑い?」という印象だった。バンガロールは盛夏だ。

    さて、ムンバイでの記録、まだまだ書き尽くしてはおらず、しかし残しておきたいものを取り敢えずとどめておこう。

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    表ブログにレポートしていたOM CREATIONS TRUST。訪問の後、一気にコラバまで下りて、おなじみINDIGO DELIでランチ。

    毎度おなじみのピザを食すが、なんだか味が落ちた気がする。というよりも、チーズが多すぎる気がする。

    これが好きだったのかなんだか、自分でもよくわからないまま、チーズを除去しつつ食べる。

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    ショーケースに並ぶケーキ。確かにおいしそうではあるが、この値段。本当に昨今のムンバイ、いやインド都市部の物価の格差は、著しさを極めている。

    チーズケーキ。ひとつが約600円。輸入のフィラデルフィアチーズを使っているから高いのだろうが、今や国産ブランドが次々にクリームチーズを生産している。

    そっちを使ってもおいしいものができるのでは? と思うが、ムンバイは特に「フィラデルフィア・チーズケーキ」と銘打つチーズケーキが「ハイカラ」なのである。

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    食後はコラバ界隈をふらふら散策。久しぶりにセレクトショップ、BOMBAY ELECTRICへ。

    すてきなインド・デザイナーズの衣類があれこれと。訪れるたびにお洒落な品揃えで、訪れるたびに高くなる。

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    上の写真はオーガニックコットンのシリーズ。ブランド名は忘れた。素朴で素敵なんだけど、本当にお高い。

    同じくオーガニックコットンでMASALA TEEというオーガニックTシャツブランドの商品もそろっている。

    肌触りもいいし、デザインもすてき。欲しい! と思うが、先日ニューヨークでTシャツを何枚も買ったばかり。ここでは衝動買いの衝動を抑える。

    やっぱり、ムンバイって都会だわ〜。と、しみじみ。今年後半はムンバイ訪問率が上がりそうなので、あちこちを開拓したいと思う。

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    最後にSOMAへ立ち寄るが、店舗がなくなっていた。ムンバイのSOMAは古い住居を利用した、高い天井の広々とした店で、店そのものの雰囲気がよかったのだ。

    店舗によって品揃えも微妙に異なるので、一応、立ち寄りたかったのだが、閉店とはショックである。サイトを確認したら、ムンバイ店が消えている。フェニックス・モールの中にもあったはずだが、どうしたのだろう。

    しからば、今日はホテルへ戻ろう。しかし、海沿いではなく、なぜかフォート、つまり町中を通過したいという衝動がわく。

    海沿いの道は確かにきれいで速やかだが、町中を走る方が、街の様子が見られて楽しいのだ。

    ドライヴァーにわざわざ迂回してもらい、ライオンゲートの方から北へ目指す。……と、車窓から気になる看板が目に飛び込んで来た。

    ルドラクシャーとジェムストーン(宝石)の写真。車を止めてもらい、その怪しげな店へ入ることにした。

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    それはもう、いかにもムンバイらしい、怪しげにもほどがある感じの、古びたたたずまいのビルディングである。薄暗い階段を上ると、狭い店舗があり、お兄さんが対応してくれた。

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    狭い部屋いっぱいに、鉱石(ミネラル)がひしめいている。ここはルドラクシャーや鉱石、宝石の卸店らしい。

    インドでは占星術に基づいた「守護石」を身につけるのが一般的だが、わたしは自分の守護石を知らなかった。きちんと資格を持っている人に見てもらいたいと思いつつ、今日まで来ていた。

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    対応してくれたお兄さんは、ファミリービジネスでこの仕事についているらしく、子どものころから石に親しみ、かつ学校でGEMOLOGYを専攻した宝石鑑定家。もちろん、占星術の知識もあるとのこと。

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    入り口に「相談無料」とあったのは、守護石を教えてくれるのに違いないと思い尋ねたところ、見てくれるという。

    ともかくは、店内をあれこれと眺めたあと、自分の守護石を見てもらうことにした。

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    右上。化石で作られたタイル。化石は光を通すから、テーブルトップにして下からライトで照らしたりしてもいい感じだろう。

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    欲しい! と思ったが今回は見送ったピラミッド。瞑想のときに見つめるとよいらしい。

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    さて、あれこれを見せてもらった後、階下の事務所に通される。まずは、自分の守護石をみてもらうべく、誕生日と生まれた場所、そして生まれた時間帯を告げる。

    お兄さんがコンピュータにデータを入力すると、チャートのようなものが出て来る。そこに、いろいろな専門用語が記されている。

    そこにいきなり守護石の名前が書かれているのではなく、星の動きや傾向などが現れていて、それを元に、彼が相応しい石を教えてくれるのだ。

    といっても、目的によって石は異なる。

    たとえば、わたしの場合。心の平穏、内省的な事象に対して、助けになってくれるのは真珠だと言う。一方、自分を有効利用すべく仕事に対しては、エメラルドがよいという。

    ちなみに真珠は、「養殖もの」ではだめで、天然の真珠でなければならないとのこと。

    いまどき、天然真珠など、殆ど市場で手に入らないと思うのだが、この店には、あった。しかも少量で形がよくないものだが、なにしろ天然である。

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    小さくても、形が悪くても、効果は変わらないという。ジュエリーというよりはお守り感覚である。真珠だけが大半だったが、サンプルのペンダントヘッドがあった。

    お兄さんの指と比べてわかるとおり、非常に小さい。小さいが、やさしげで、愛らしい。月を思わせる真珠。

    マットが汚いのは、見逃してくれ。

    ちなみに真珠はシルヴァーと組み合わせる方が力を発揮するとのこと。ゴールドではなくシルヴァーで指輪やペンダントを作るといいらしい。

    指輪は「小指に」するように言われた。

    真珠だけを買って指輪を作ろうかと思ったが、今日のところは、そのペンダントヘッドに引かれて買うことにした。エメラルドに比べてお手頃だということもある。

    インドでは、養殖真珠がかなりリーズナブルなため、この大きさでこの値段は高いかも、と思ったが、冷静に考えたら安い。興味のある方は、下記のサイトに値段が書いてあるので、ご覧いただければと思う。

    ■RUDRA BLESSINGS (←Click!)
    ○Astro Gemstones

    ロハンという名のお兄さん。インターネットを駆使してのビジネスを目指しているようで、ネットでの販売も海外へ向けて行っているという。

    サイトもかなりきちんと仕上がっている。Facebookを開くや、あっというまにわたしを見つけて、お友達リクエストメールを送っていた。

    ともあれ、それなりに信頼できそうな店でもあり、なにより、「卸値」が魅力的。

    ちなみにアルヴィンドは、ビジネスにおいて赤珊瑚がいいらしい。

    かつては「男が指輪なんていや」と言っていたが、打診したところ、

    「ミホがしろというならする」

    と、軟化しているので、この際、お守り気分で赤珊瑚の指輪を作ってもらおうかとも思う。その前に、自分のエメラルドか。

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    そうそう、肝心のこの店のウリであるルドラクシャー。これは、菩提樹(金剛菩提樹)の実で、数珠などに使われるもの。

    このルドラクシャー。インドでは非常に重要な「守護グッズ」であり、その形状や入っている筋の数によって、多様な効用があるとされている。

    一覧表を見せてもらいつつ、ふむふむと興味深い。

    ■Rudraksha (←Click!)

    筋の数によっては非常に希少価値が高いものもあり、数十万円で取引されるものもあるとか。この梅干しの種みたいなのが? と思うが、なめちゃいかんようだ。

    というわけで、わたしは梅干しの種、いや菩提樹の実を2つ購入。一つは「夫婦円満」。もう一つは夫のため。自分は真珠を買ったので。

    これらは、欲しいと思っていたものなので、衝動買いOKである。まあ、こういうものは、信じる信じないは本人次第。

    効果を期待するというよりは、お守りを持っておく、数珠を持っておくことで安息を得られるかも、というところである。

    エメラルドや真珠に関しては……。お守り以上に「身に付けていてうれしい」気分が満点だが。

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    これは夕べの写真。久しぶりにスジャータ&ラグヴァンと共にITC WINDSORでディナーを共にした。

    早速、天然真珠なペンダントをつけてみたが……。ちっちゃ!

    インドのゴテゴテ存在感満点なジュエリーを見慣れた目には、最早、肉眼では確認できぬ。というのは大げさにしても、小さい。

    ペンダントがよく見えるように写真を大きくしたら、お肌のシミやらシワやらまでもが拡大されるので、これが限度やね。

    見えんし。

    が、まあ、これはこれでよし。お守りだもの。

    ちなみに、スジャータの守護石も真珠らしい。

    「天然真珠はなかなか手に入らないから、持ってないの」

    という彼女。今度、彼女のプレゼントに天然真珠を贈ろうと思う。

    それにしてもムンバイ。アンテナの感度を上げて巡れば巡るほど、いろいろな発見があって楽しい。インドの尽きない魅力をひしひしと感じつつの3泊4日であった。

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    本日は、布の話題。いつも書きたいと思いつつ書き損ねていたこの布について。ガーゼのような生地の、大判のストール(デュパタ)だ。

    昨年、母がインドに来たとき、SOMAで二人して購入した。「柄の地味さ」はさておき、その感触に惚れたのだ。

    これがもう、予想以上に活躍してくれる。「外敵から保護してくれるヴェール」とでも言おうか。通気性がいいので、頭からかけても苦しくない。つまりはさまざまな用途に利用できるのだ。

    ●冷房のついていない市井のタクシーに乗ったときなど、頭からすっぽり被る。排気ガス&日差しから守られる。

    ●飛行機内での睡眠中も、やはり頭からすっぽりと。繭の中に入っているようで、かなりよく眠れる。

    ●安宿に泊まる時など(泊まるのか?)、ブランケットの首周りをカヴァーすると、清潔さを保てる。バックパッカーだったころの自分に贈りたい。

    ●暑いけど寒い時(冷房の効き過ぎ、ファンが強すぎ)のとき、羽織ると快適。

    ●蚊帳や蚊取り線香などがないときに、身体に羽織る。「ポータブル蚊帳」として活躍。

    ●赤ちゃんの抱っこ帯(端と端を結んで赤ちゃんを中にいれ、首から下げる抱き方)にも好適。ちなみに「発展途上国」によく見られる抱き方だが、赤ちゃんは気持ちよさげである。

    ●風邪のひき始めなど、首に巻いて寝るとよい。

    ……と、あれこれ、応用が利く。

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    旅に好適な理由の一つに、布が薄いので洗濯をしやすいことも挙げられる。しかもすぐに乾くのがよい。

    複数枚持っていれば、行きに使ったものは洗わずとも、旅の途中の洗濯物などを風呂敷代わりに包んで、持ち帰ることもできる。

    わたしは一枚しか持っていなかったのだが、今回の米国旅で、その利便性を痛感したことから、夫の分も含めて何枚か仕入れるべく、SOMAを訪れた。

    ガーゼ素材のストールは数が少なく、あいにく「これ!」という柄はなかったが、この際、柄は二の次だ。実用性重視で3枚購入。これはプレゼントやお土産にも喜ばれるだろう。

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    ちなみにお値段は、それぞれに微妙に異なるが、いずれも1000円未満。お手ごろである。女子に限らず男子にも便利な品である。お試しあれ。

    さて、巨大ガーゼ布だけでなく、ほかにも「いい感じ」を見つけてしまい、ついついご購入。

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    お手頃価格がむしろ危険。ついつい「買っちゃえ!」な気分を盛り上げてくれる。上の2枚は、シルクとコットンの混紡。やや光沢がある。

    いずれもやはり、1000円程度である。心置きなく、洗濯して、がんがん使えるところが魅力だ。

    左上など、シマウマ柄がなんとなくファッショナブル且つファンキーである。しかもゴールドが施されていて、そこはかとなく高級感があるし。1000円程度だけど。

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    ついでに、クローゼットの中から数枚をピックアップ。左の2枚は、5年ほど前に購入したANOKHIもの。右の3枚はSOMAもの。

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    この素材の雰囲気、なんと呼ぶのだろう。しわしわが寄った「ちりめん風」である。軽くて、シワを気にしなくていいのがよい。ちなみにインド、この素材のストールも多い。

    ぐるぐる捻ってひとまとめにして収納。のタイプである。右上のように、ビーズなどのフリンジがちゃらちゃらとくっついているのがまた、さりげなくかわいらしい。手が込んでいるのである。

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    左上はガーゼ風、右上は純粋に「木綿」なあっさり仕上げ。これらはもっとも小さいサイズを購入した。日本の手ぬぐいを一回り大きくしたくらいのサイズ。

    外出時のハンカチ代わりに便利だ。なにかと汚れるインド。店頭で本を触れば埃でザラリ。牛乳を触れば漏れてウェット。果物を触れば果汁べったり……。

    そんなとき、この布が便利なのだ。お買い物時、バッグの取っ手にでも結びつけておけば、すぐに拭ける。最早ファッション性よりも実用性。洗濯を重ねても、色が落ちる程度で、基本、丈夫。

    以上、便利布のご紹介でした。

  • 05silk10

    昨日は、ウガディと呼ばれる南インドの正月であることはどこかで記した。

    その正月セールの広告で、気になるサリー店を見つけた。タッサーシルク、オーガニックシルクなどを扱う店が、コマーシャルストリートの近くにできているようなのだ。

    早速、BODY CRAFTでマッサージを受けたあと、訪れたその店はJHARCRAFT。クラフトなご縁である。

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    以前は別のサリー店が入っていたそこに、昨年8月にオープンしたという。ジャールカンド州の政府公認の工芸品店らしい。

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    看板の文字に、たいそうそそられる。今日はあまり時間がないので、取り敢えずニューヨークの友人へのお土産の、ストールだけを購入しようと思うのだが……。そうは問屋が卸さないのである。

    やっぱり、あれこれと、見ずにはいられないのである。

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    あ〜もう、なんてきれいな色! この色の組み合わせがもう、たまらん!! タッサーシルクの上品な光沢が生きたサリー。肌触りも柔らかく、軽やかで……。

    「今日は、時間がないので、ストールだけを買いたいんだけど……、あ、あれも見せて。それもいいわねえ」

    と、急いでいる割に、次々に広げてもらい、写真まで撮らせてもらい、なにやら落ち着きのない客である。

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    タッサーシルクやエリシルクの、素朴な織のサリーのほか、カンタ刺繍が施されたサリーも豊富にそろっている。これはもう、見ていてはきりがないほどだ。

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    カンタ刺繍はコルカタのある西ベンガル地方の刺繍だと思い込んでいたのだが、ジャールカンド州のものらしい。

    「ジャーカンド州は、東インドですよね。コルカタに近いのですか?」

    「いいえ。カンタ刺繍はジャールカンド州のものです」

    店のお姉さんと、話がかみあわない。

    「ジャールカンド州は、MSドーニーの故郷です!」

    クリケットのヒーローの故郷とは。そりゃすごい! 

    だからって、「ああ、あそこね〜!」とわかるわけもなく。

    家に帰って地図で調べたら、西ベンガル州の西隣の州であった。近いじゃん、コルカタから。まあ、バンガロールからチェンナイくらいの距離感はあるにしても。

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    サリーを見ていてはエンドレスなので、ストールを探すことにする。そらもう、カラフルなシルクのストールがたっぷりと。

    お土産を選んでいるはずなのに、またしても「自分にも」な衝動が沸き上がり、あれこれと羽織る。

    日本円にして1000円未満という、リーズナブルさがまた、購買意欲をそそる。

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    サリーやドレスマテリアルのほか、普通の布も販売されている。好みのシルクを見つけて洋服を作ることも可能だ。

    布以外にも、ジャールカンド州の工芸品があれこれと置かれている。

    紀元前からの歴史を持つメタルワーク(ドクラ)も、あれこれと飾られていた。

    我が家にもいただきものが一つあるが、あまり好みではないこともあり、かなり「無碍に」扱われている。もうちょっと、丁寧に飾るべきか。

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    購入時、小冊子をもらった。ジャールカンド州の手工芸品に関する情報誌だ。こうして見るにつけ、インドの手工芸品の歴史の深さ、幅の広さを、改めて感じずにはいられない。

    今後も、こういう店で買い物をしたいと思わされるのであった。また、改めてゆっくりと赴こうと思う。

    ■JHARCRAFT (←Click!)

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    本日、バンガロールの日本人女性の会である「さくら会」の集いに出席するべく、久しぶりにサリーを着た。

    このごろのバンガロールは暑さも本格的。涼しげなサリーを、ということで、本日、初着用の一枚。

    昨年末、シルクエキスポで購入していた、タッサーシルクにチカンカリ刺繍が施されたもの。肌にやさしく、着心地がよく……。

    冷房の効いた部屋では暖かく、外では日差しをよけて涼しく、優れものの一枚だと実感。

    このサリーの詳細は、下記の記事をご覧いただければと思う。

    ■シルクマーク・エキスポ(5) テキスタイル無限世界 (←Click!)

  • 05bread

    ■厚さの問題。

    ミルク粥、オートミール、シリアルなどが主食となる我が家の食卓だが、このごろわたしは、トーストである。あの、ムンバイのヤズダニ・ベーカリーで買ったパンがまだ余ってるの?

    と思われるかもしれぬが、違うのだ。バンガロールで調達したのである。しかも、毎度行きつけの、THOM’Sにて。あそこの食パンはサンドイッチ用に薄切りなので、ほとんど買うことがなかった。

    ところが、先日、ふと思ったのだ。切らないままのを、買えばいいではないか、と。

    もちろん店頭には置かれていないので、店のお兄さんに、「切ってないのが欲しいのだけど」と頼んだら、奥から出して来てくれたのだった。

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    それが、これである。この無骨な感じが、いい。これを2センチほどの厚みに切って、冷凍保存し、朝、焼くのである。

    これが、なかなかにいけるのだ。いや、なかなかどころか、かなり旨い! ヤズダニものに比べると若干甘い気がするが、まあ、気にしなければよい。

    焼いている途中でバターを塗って二度焼き。

    バターって太りそう。

    と世間には思われがちのバター。それならば、市販の菓子を食べるのを即やめるべきである。そこに溶け込んでいる目に見えない油脂と糖分のすごさは、そらもう、すごい。特に欧州菓子のそれ。

    菓子を作っている人なら、そのすごさを肌身に感じるはずである。であるからして、これくらいのバターは、かわいいものなのである。

    ■頭痛の問題。そして新しいスパに挑戦

    体調の不具合を書くことは、基本的に避けている。というのも、日本の母に無用の心配をかけたくないというのがひとつ。それから、そんなことを書いても、なんにもならんと思うのがひとつ。

    しかし、いまだ母はここを読めていないので、書くのだが、ここ数週間、頭痛が頻繁に起こる。

    頭の深い場所ではなく、頭頂、後頭部、首筋と、比較的表面の部分であることから、凝りや疲労感、あるいは大腸の不具合が理由だろうと思っているのだが、ヨガをしても、アーユルヴェーダを受けても、いまいち、冴えない。

    気候のせいも、あるかもしれない。

    ひょっとして、更年期障害? とは思いたくない。

    非常に頑丈な人間と思われがちだが、わたしは基本、「人並み」である。人並みに、体調を悪くすることはある。人間だもの。

    それゆえ、日ごろから健康的な食生活と、ライフスタイルを心がけてはいるのだが、それをしても、今回の頭痛は長引いた。

    (ちなみに現在は、かなりよい)

    コンピュータに向かう時間を減らしたりもしているのだが、昨日は頭痛がピークだったので、ヘッドマッサージに行くことにした。

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    昨年オープンしたこの店。建設中の外観を見ながら、母と二人で「ここ、なにができるのかしらねえ」と言っていた、妙な建物である。

    バンガロール拠点のチェーン店であるBODY CRAFT。ヘアサロンを中心に、フェイシャル、ネイルケア、マッサージを受けられる、インドの昔ながらのビューティサロンのモダン版、といったところだ。

    今回は、ペディキュアを受けながら、ヘッド&ショルダーマッサージを受ける。

    どちらもまあ、「普通」な感じではあるが、しかし、長いこと頭をじっくりとマッサージしてもらったことで、ずいぶんとほぐれた気がする。

    今週末からニューヨークだし、思い切り楽しむには体力をつけておかねば。家の雑事があれこれとあって、落ち着かない日々ではあるのだが、思えばそれは、いつものことである。がんばらねば。

    ■タッサーシルクの宝庫を発見! JHARCRAFT

    昨日は、ウガディと呼ばれる南インドの正月であることはどこかで記した。

    その正月セールの広告で、気になるサリー店を見つけた。タッサーシルク、オーガニックシルクなどを扱う店が、コマーシャルストリートの近くにできているようなのだ。

    早速、BODY CRAFTでマッサージを受けたあと、訪れたその店はJHARCRAFT。クラフトなご縁である。

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    以前は別のサリー店が入っていたそこに、昨年8月にオープンしたという。ジャールカンド州の政府公認の工芸品店らしい。

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    看板の文字に、たいそうそそられる。今日はあまり時間がないので、取り敢えずニューヨークの友人へのお土産の、ストールだけを購入しようと思うのだが……。そうは問屋が卸さないのである。

    やっぱり、あれこれと、見ずにはいられないのである。

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    あ〜もう、なんてきれいな色! この色の組み合わせがもう、たまらん!! タッサーシルクの上品な光沢が生きたサリー。肌触りも柔らかく、軽やかで……。

    「今日は、時間がないので、ストールだけを買いたいんだけど……、あ、あれも見せて。それもいいわねえ」

    と、急いでいる割に、次々に広げてもらい、写真まで撮らせてもらい、なにやら落ち着きのない客である。

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    タッサーシルクやエリシルクの、素朴な織のサリーのほか、カンタ刺繍が施されたサリーも豊富にそろっている。これはもう、見ていてはきりがないほどだ。

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    カンタ刺繍はコルカタのある西ベンガル地方の刺繍だと思い込んでいたのだが、ジャールカンド州のものらしい。

    「ジャーカンド州は、東インドですよね。コルカタに近いのですか?」

    「いいえ。カンタ刺繍はジャールカンド州のものです」

    店のお姉さんと、話がかみあわない。

    「ジャールカンド州は、MSドーニーの故郷です!」

    クリケットのヒーローの故郷とは。そりゃすごい! 

    だからって、「ああ、あそこね〜!」とわかるわけもなく。

    家に帰って地図で調べたら、西ベンガル州の西隣の州であった。近いじゃん、コルカタから。まあ、バンガロールからチェンナイくらいの距離感はあるにしても。

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    サリーを見ていてはエンドレスなので、ストールを探すことにする。そらもう、カラフルなシルクのストールがたっぷりと。

    お土産を選んでいるはずなのに、またしても「自分にも」な衝動が沸き上がり、あれこれと羽織る。

    日本円にして1000円未満という、リーズナブルさがまた、購買意欲をそそる。

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    サリーやドレスマテリアルのほか、普通の布も販売されている。好みのシルクを見つけて洋服を作ることも可能だ。

    布以外にも、ジャールカンド州の工芸品があれこれと置かれている。

    紀元前からの歴史を持つメタルワーク(ドクラ)も、あれこれと飾られていた。

    我が家にもいただきものが一つあるが、あまり好みではないこともあり、かなり「無碍に」扱われている。もうちょっと、丁寧に飾るべきか。

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    購入時、小冊子をもらった。ジャールカンド州の手工芸品に関する情報誌だ。こうして見るにつけ、インドの手工芸品の歴史の深さ、幅の広さを、改めて感じずにはいられない。

    今後も、こういう店で買い物をしたいと思わされるのであった。また、改めてゆっくりと赴こうと思う。

    ■JHARCRAFT (←Click!)

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    2月25日金曜日。遂には、わたしたちにとっての、結婚式イヴェント最終日を迎えた。

    彼らの最後の祝宴は日曜日。二人が暮らす南ムンバイにて、友人や仕事の関係者などを700人以上も招き、盛大に行われるようだ。

    今までのファンクションは家族や親戚、親しい友人らを招いての、「コンパクトかつ濃厚な企画」であった。日曜日こそが、日本の結婚式にも似た「ビジネスや社交」を重視した披露宴となるようだ。

    25GOA01 さて、金曜の朝。

    鳥たちのけたたましい鳴き声と、カーテンの隙間から鋭く差し込む朝日で目が覚めた。

    連夜、踊りまくっている上に、夜遅い食事その他で、胃腸とお肌の調子が今ひとつ。それに加え、サンダルで踊りまくるから、足が痛い。サリーの下に、いっそ運動靴でも履きたいくらいだ。

    踊っても疲れないおしゃれなサンダルが開発されればいいのにと思う。インド市場向けに。

    それにつけても、なんにつけても、インド生活は体力勝負であると実感する。

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    本日は午後3時半より教会での挙式、そして午後6時より披露宴の開催となっている。従っては午前中は、近所を散策するなど、ゆっくりと過ごす。

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    ■久しぶりの海風。飛びたくなるような潮風。

    散歩しながら、フォートの見渡せる海辺へ。海風が、本当に心地いい。高原都市のバンガロールもいいけれど、海はやっぱりいいものだ。

    福岡、下関、東京、ニューヨーク、ワシントンD.C.、カリフォルニア……。ずっと海から近い場所に暮らしてきた。ムンバイもまた。

    なのに、内陸なバンガロールに居を構えることになったご縁とは、なんだろう。きっと旅を続けよ、ということなのだろう。そこを拠点に。

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    翌日より泊まることになっているホテルへ足を運ぶ。ここのダイニングが貸し切られていて、出席者一同がブランチを楽しめるよう、とりはからわれていたのだ。

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    ダイニングルームでは、親戚や、顔なじみとなった人たちと挨拶を交わす。義理の両親、そしてゴアへは、デリーから一人で来ているランジート叔父と、テーブルを囲む。

    25GOA17 日本企業との取引も多いことから、日本を訪れたことが何度もあるランジート叔父。

    「僕は正直なところ、日本料理は苦手なんだ。

    みそ汁。あれはどうしても好きになれない。

    でも、日本で食べるフレンチやイタリアンはすばらしい

    プレゼンテーションは繊細だし、ヴォリュームもちょうどいい。

    上品な味付けで、むしろ本場よりも口に合ったよ」

    日本では、きっと名店ばかりに案内してもらったのに違いないが、確かに叔父のいうことはわかる。

    醤油風味が勝る日本料理よりもむしろ、日本の欧州料理の方が、口に合うということ。

    食のあれこれについて、熱く語り合っているうちにも午後2時。そろそろホテルへ戻って、教会挙式に参列するために着替えねばならない。

    さて、本日は挙式もその後のパーティも「フォーマル」である。サリーとドレス(ワンピース)、念のため両方を持参している。

    悩んだ末に、ゴアの青空のように青いサリーを選ぶ。着用頻度がかなり高い、鶴の舞うお気に入りのサリーだ。

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    ■青空に映える白亜の聖母教会で、厳かなる挙式。

    MAE DE DEUS CHURCH。聖母マリア教会。ゴアにある無数の教会の中でも、最も古い教会の一つだという。

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    教会は至るところ、麗しい花々で彩られ、なんとも美しい。中に入れば、ゴアの職人の手による黄金色の祭壇がまばゆく、ブルーとのコントラストが鮮やかだ。

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    教会では、祭壇に向かって右側が新郎側の、左側が新婦側の席となっている。わたしたちは、左側に席を取る。

    25GOA23 それぞれの席に、「式次第」の小冊子が用意されている。

    12ページに亘るそれには、式の流れと讃美歌などが丁寧に記されている。

    やがてバンドが入り、演奏に伴って、新郎新婦とその家族の入場である。

    まずは新郎とその母ウェンディの入場だ。

    夕べのゴア風サリー姿とは打って変わり、エレガントなウェンディ。ドレスの後ろ姿、裾のドレープがすてきだ。

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    次いで、アースタとアローク叔父の登場。アースタ。ウェディングドレスもまた、本当によく似合っている。きれい!

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    さて、神父たちが登壇し、いよいよ挙式が始まる。神聖なる式の最中には、写真撮影を控え、式に集中である。立ったり座ったり、話を聞いたり歌ったり、を何度も繰り返す。

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    そして中盤の儀礼。新郎新婦は一旦、下がる。

    まずは新婦の両親が、家を模したものを両手に捧げて祭壇へ向かう。次に新郎の両親が聖書を、そして新婦の叔父夫婦(ニラの兄とノルウェー人の妻)が、マンゴーの葉、ココナツの実、トウモロコシの入ったかごを祭壇へ。

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    最後に新郎新婦がパンとワインを捧げるという流れだ。

    その後、夫婦が誓いの言葉を唱える。

    富めるときも貧しきときも、病めるときも健やかなるときも、死がふたりを分かつまで……。

    の言葉を、新郎新婦がそれぞれに、唱える。

    そして、神父の言葉。

    Will you accept children lovingly from Goa and bring them up according to the law of Christ and His Church?

    この問いに、アースタが Yes, I will.と答えた瞬間、胸が詰まった。

    古来から結婚とは、こうして女性が男性側に嫁ぎ、男性側の宗教や慣習を引き継ぎながら、延々と人間の歴史を刻んできたのであろうことが、痛切なほどに感じられたのだ。

    あれだけ派手に、ヒンドゥー教の儀式をやったとしても、しかしアースタは、キリスト教に沿って、これから夫婦で暮らし、子供を育んでいくのだろう。

    多分。

    わたしは結婚しているけれど、果たして本当に、きちんと結婚しているのだろうか?

    そんな気持ちにさせられたのだった。

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    神父を前に、神聖な儀式を交わしている二人を眺め、しみじみしている瞬間、外で激しい爆竹の音が鳴り始めた!

    「誤爆」のようである。

    本来は、式を終えて二人が外に出たときに鳴らされるべきであったのだろう爆竹百連発だか二百連発が、誰にも止められない勢いで鳴り続けている。

    いったい誰が火をつけた? 

    ざわめく教会内。眉間に皺を寄せる神父。

    インドだもの。

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    教会の前には、花々で彩られたクラシックカーが。何から何まで、すてきな感じである。あ〜わたしも、こういうの、やってみたかったな〜と、うらやましがる結婚10年目。

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    左下写真のおばさまは、洋服のときもサリーのときも、独特のファッションがとてもすてきだった。黄色一色のサリーはかなり珍しい。それがまた、よくお似合いなのだ。

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    わたしのサリー姿など、やっぱりどうでもいい気がするが、ランジート叔父との一枚が、非常に写りがよくて気に入った。これくらいの身長差があると、並んで写ってもバランスがいいものである。

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    新郎新婦を見送って、さて、我々も披露宴の場所へ移動すべく、駐車場へ……。と、駐車場の一画の、アイスクリーム屋台の前に群がる人々。

    25GOA47 スーツ姿の男性たちも、ドレス姿の女性たちも、老若男女問わず、そろいもそろってペロペロペロペロと、アイスクリームをなめておる。

    あんたらは、子供かい!

    と突っ込まずにはいられない。が、

    「ミホ〜! ミホもひと口食べる〜?」

    と、すかさず1本をゲットした夫のアイスを奪う我。

    うまい!

    ひと口どころか、きっちり半分いただく。

    結婚式の後のアイスクリームは格別だ。

    郷に入れば郷に従うのである。

    そんな次第で、アイスクリーム屋、本日の仕入れ、完売。短時間、ピンポイントで効率よく、賢い商売人である。

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    ■そして最後の祝宴。フォーマルでも、やっぱり踊る。ひたすら踊る。

    そして、最後のファンクション。TAJ VIVANTAの海を望む丘の上のガーデンで、パーティである。

    フォーマルなパーティ、とは名ばかりで、ただ、場所の雰囲気と人々の服装が変わっただけの、結局は、飲んで踊って食べるが基本の宴ではあるのだ。

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    左の女性は新婦アースタ側の親戚。つまり我々の、遠縁でもある。デリー在住の彼女はウェディングプランナーでもあり、デラドゥーンでのイヴェントを取り仕切っていた。

    ところで彼女が着ているサリーが見事! 写真ではよく見えないが、わたしが好きな非常にクオリティの高いチカンカリ刺繍が全体に施されている。

    先日、ムンバイのホテル、TAJ MAHAL PALACEで見つけた「史上最高に精緻」なものと酷似している。やっぱり欲しくなった!

    が、こうして遠目に見ると、よくわからんのよね。単に白っぽいサリーって感じで。ううむ。悩ましいところだ。

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    さて、新郎新婦が入場しての、ケーキカットである。が、「ピサの斜塔」と化したケーキが、今にも崩れ落ちそうで、気が気ではなかったわたし。早いところ、カットしてくれ。

    25GOA55 新郎新婦がケーキに入刀!

    の瞬間に、赤い紙吹雪が舞い上がって、きれいね〜!

    25GOA56 わっ!

    吹雪すぎだってば!

    前が見えんってば!

    その後、新郎クリントの親友からのスピーチが披露される。これまた、インドの結婚式にはあまり見られぬ(はず)のカジュアルな、ユーモアの入り交じったものであった。

    子供の頃からの25年来の友人が、8人も参加しているという。伝統的な結婚式を執り行いながらも、「新しい空気」があることを感じる。

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    さて、その後はまたしても、ダンスだ。最初は新郎新婦が踊り、その後、みながステージへ。これまでは客観的に「人々は踊る」といった書き方をしてきたが、わたしと夫もかなり「踊っている部類」である。

    夫は足に豆ができているし、わたしも連日のダンスで、足が痛いのだ。

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    そうまでして踊る? と言われるかもしれんが、これが踊ってしまうから、恐ろしいものである。

    バンドの演奏とヴォーカルの歌がまた非常によくて、踊り心に火を注いだ。

    彼らの演奏を聴いているだけでもかなり楽しめた。インド人の大好きな、ABBAのメドレーが流れたかと思えば、やはりインド人の好きなYMCAが流れる

    西城秀樹を懐かしみつつ、サリーのパルーを振り回しながら、Y! M! C! A! と踊る我。ああ、気分がいい!!

    もちろんボリウッドあれば、洋楽あり。もうなんでもこい! である。

    特に流行った歌、Sheila Ki Jawaniが流れると、力一杯な盛り上がりだ。

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    さて、バンドが休憩の間、またしても! ファイヤ〜!! な出し物だ。やったら鍛えられた男子3人が床運動的アトラクションを見せた後、火の大道芸を披露。

    あたりにオイル臭が立ちこめるほどに、燃え盛る火。

    自分たちでやるだけならまだしも、観客にもやらせるところがすごい。これが日本なら「消防法」だのなんだので規制され、絶対にあり得ない芸である。

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    10時近くになって、ディナーの準備が整いましたとのアナウンス。直行するのはわたしほか、数名である。

    料理は毎日、美味ではあるのだが、もうこうなると、料理の味を堪能できる状況でもない。まだ食べ終わらぬうちから、自分の好きな音楽が流れると、「ミホ、踊りに行こう!」と手を引く夫。

    だから、消化不良を起こすってば!

    もはや、サリーの裾は埃だらけ状態。さらには、裾に施されたビーズを、かかとで何度もバリバリと踏みつぶしてしまい、ぼろぼろである。

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    みんなほんと、タフ。ほんとうに、タフ。翌々日にも、まだ一大披露宴が残っているというのに、家族たちもみんな、タフ。

    25GOA68 わたしたちは12時ごろ、親戚や顔見知りとなった人々と挨拶を交わし、会場をあとにしたのだった。

    ちなみに人々は、まだまだ踊り続けていた。

    ところでこのバンド。

    とても演奏がよかったので、休憩中にその旨を彼らに伝えに行った。

    聞けば、「A-26」という、ゴアのローカルバンドだという。

    インド人の好きな「盛り上げる音楽」の数々を網羅していた。

    ■A-26 Official Website

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    かくなる次第で、デラドゥーンに始まった親戚の結婚式を巡る旅。ようやく、終わった。

    出来事をざっと書き流すだけでも、たいへんな量になってしまった。

    「ざっと」ではない、さまざまな出来事が、出来事の背後に無数に横たわり、まだ消化できていない。

    客観的に見て、この結婚式の在り方。

    善し悪しを含め、結婚式を巡り、心を過った数々の思いについてはまた、改めて記せればと思う。

    結婚って……。

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    2日間に亘って行われたゴアでの結婚式。すべてのファンクションを終えて今、我々夫婦、2泊延長で休暇中だ。義理の両親も招き、ビーチリゾートにておまけヴァカンスを楽しんでいるところである。

    まだ寒いヒマラヤ界隈の北インド。そして太陽の日差し降りそそぐ南西インドの海辺の街、ゴア。この二つの地で繰り広げられた結婚式を巡る旅は、稀有な経験となった。

    この結婚式を通して、家族や親類と再会した。新しい人々と出会った。旧交を温め、親交を深めた。

    絆。宗教。伝統。慣習。守られるべきこと。貫かれるべきもの。自分たちの出自。アイデンティティ。心の寄る辺……。

    10日余りの間に経験したあれこれを通して、思うところは数多あり、それについてはまた、旅を終えて一段落して、綴ってみたいと思う。

    さて、ゴアでの結婚式ファンクションについてを、とりあえずは2回に分けて、記しておきたい。

    ※この結婚式の一部始終を、ブログや新聞などの記事にすることについては、あらかじめ新郎新婦の了解を得ているので、念のため。

    ■結婚式ゲストご一行様、ゴア空港で再会!

    デラドゥーンからバンガロールに戻り、ドタバタと雑事を片付けてのち3日後、ゴアに向けて出発。バンガロールからは1時間ほどのフライトだ。

    飛行機を降りるなり、湿気を帯びた暑い空気に包まれる。摂氏31度。今が最も過ごしやすい時期のようだが、すでにかなり暑い。

    デラドゥーンが寒すぎず、ゴアが暑すぎない、双方の土地の快適な時節が選ばれての結婚式であったのだと、改めて思う。

    ゴア空港は「懐かしい感じ」が漂う古い建物で、雑然としている。デリーから、義理の両親やその他のゲスト数組も同じタイミングで到着。

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    デラドゥーンで2泊3日を過ごした他のゲストたちとも、すでに顔なじみで、親しげに挨拶を交わす。空港界隈の喧噪、埃っぽさに辟易しながらもタクシーを待ち、リゾートへと向かう。

    今回、最初の2泊は、新郎クリント側の家族が手配してくれているホテルに泊まり、その後2泊は自分たちの休暇向けに別のホテルを予約している。

    どちらもアグアダ・ビーチと呼ばれるところにあり、徒歩で行ける距離に位置している。ホテルの詳細はまた別に記すとして、南国ゴアらしい風景のなか、40分ほどのドライヴだ。

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    ゴアへ来るのはこれで2度目。初めてのゴアは7年前だったか。インドに移住する前に訪れた。やはり同じ場所にある、TAJグループのフォート・アグアダ・ビーチに滞在したのだった。

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    つつがなく、ホテルに到着。コテージというよりは、大きめの1軒家。それらがいくつも並んでいる。各家を家族ごとにシェアして滞在する。

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    左上の写真が、わたしたちの滞在した家だ。内装や設備などは至って「普通」だが、眺めもよく気分がいい。

    連日の睡眠不足(基本、8時間が理想。寝過ぎ?)につき、若干疲労感が漂う我だが、ウェルカムドリンクで生き返る。

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    宿はキッチンも備えられた「滞在型」。長期休暇で訪れるには好適のリゾートであろう。今回の我々には必要のない設備ではあった。

    24GOA14部屋に入ると、ウェルカムフルーツにギフト。

    ちなみにバナナ、黒ずんでいるように見えるだろうが、これが「普通のバナナ」である。

    防腐剤が使われていないのであろうインドのバナナ。

    あっという間に熟れて、油断するとすぐに黒ずむ。そのかわり、非常に美味である。

    ゴアの名産であるカシューナッツも入っている。ゴアのカシューナッツは美味かつ廉価なのだ。

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    さて、こちらは結婚式グッズ。本日のファンクションは「カジュアルに」が強調されている。男性はこのオリジナルTシャツにルンギ(腰巻き)を、女性は赤いバッグを持参くださいとのこと。

    虫除けや日焼け止めのクリームなども添えられている。それからここ2日間のプログラムも。

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    東インド式結婚式。クリント一家の属するEAST INDIANのカソリックのコミュニティの誕生は、ポルトガル人がムンバイに上陸したころ、つまり400年以上前に遡るという。

    宗教、生活習慣、食生活、言語(ポルトガル語)……。当時から引き継がれたさまざまが、これからもまた引き継がれていく。

    ■本気でカジュアルな海の家にて。東インド式の儀礼など。

    さて、初日の夜のファンクションだが、「ビーチ・カジュアル」といわれても、どこまでカジュアルにすりゃいいのか、もはや見当がつかない。

    24GOA15 デラドゥーンの2日目は、カジュアルといいながらも、みんなおしゃれだったし……。

    しかし男性がTシャツにルンギなのに、女性だけがギラギラするのもなんだろう。

    悩んだ末、米国で購入した普段着感覚のワンピース着用。

    いただいたカゴバッグがよくお似合い。

    本当に、こんな格好でいいんだろうか。会場は、本当にカジュアルな場所なんだろうか。

    少々の懸念を抱きつつ、家族揃って会場となるビーチへ。

    そこは、間違いなく、カジュアルすぎるほどにカジュアルな場所であった。いわば「海の家」である。この気楽さ。むしろ好感が持てるというものだ。

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    入り口の露店で帽子を買いたいという夫。なぜ? という疑問はさておき、欲しいらしい。が、その前に、はだけたルンギが気になる。

    念のため短パンを履いているが、基本、ルンギの下は裸である。ルンギを、店の人に巻き直してもらう夫。

    24GOA18さて、こちらが、まじでカジュアルな海の家である。

    ここでいったい、どんな「東インド式結婚の儀礼」が開催されるのであろう。

    結局は楽団が繰り出して、踊って練り歩いてなんだかんだ、なのであろうか。

    ともあれ、いつものように、バーカウンターでドリンクを受け取り、スナックをつまみつつ、カクテルタイムだ。

    下の写真は、ゴア風のサリーを着ているガールズ。着やすいよう、ひだなどがあらかじめ縫い付けられているようだ。パンツルックのような独特のシェイプである。

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    ランジャン叔父と夫。ルンギの柄はそれぞれに異なる。巻き慣れていないせいか、どうも似合わない二人。

    右上の野菜。「東インド的盛り合わせ?」と聞いたら、単なるデコレーションだとのこと。

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    アラビア海に沈む夕日を眺めながら、グラスを片手に人々と語り合う。スコットランドから来た人がいれば、オランダから来た人がいる。ポルトガルから来た人もある。

    その国オリジンの人もいれば、NRI(印橋)の人もいる。デラドゥーンのときも思ったが、これは結婚式という名をかりた、小さな国際交流の場のようでもある。

    さらには、今まで遠かった親戚たちが、とても身近に感じられる。

    これまで無縁だった新郎の家族たちもまた、すでに「遠い親戚」となったわけで、これはまた、奇妙ながらも楽しい感じである。

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    「海の家」も夜になりライトアップされることには「いい感じ」のムードだ。さて、すっかり日が暮れてようやく、楽団到着。またしてもリズミカルな音楽が打ち鳴らされて、みな、海の家の入り口へ。

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    新郎クリントの母、元ミス・インディアは、本日、ゴア式サリーを着用だ。

    さて、まずは新郎家族が、新婦家族のいるところ(海の家の中)へと向かい、新郎の父が新婦の父に「お嬢さんをください」と乞う。許可を得た後、「井戸の水」を汲みに行く。

    井戸の水は、独身の若い女性が、マンゴーの葉を入れたポットの中に汲み入れる。新婚の二人は翌朝、その水で沐浴する……。

    というのが、東インド式の伝統的な「結婚の儀式」の一つであるようだ。教会での挙式は明日、正式に行われることになっており、これはなんとなく「土着的な儀式」である。

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    楽団の演奏のもと、傘を捧げられた新郎が、まずは新婦のもとへと向かう。

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    花の上に座らせれている新婦アースタ。その傍らで新郎の父が新婦の父アロークに、「お嬢さんを我が家にください」と乞うている図。

    新郎家族の願いがめでたく受け入れられてのち、双方の家族でプレゼント交換。果物や穀物など富と繁栄を象徴するものが用いられる。米国のサンクスギヴィングデーを思い出させる。

    その後、花嫁は義理の母に初めて「お母さん」と呼ぶ。新郎新婦は相合い傘に入り、みなに率いられて「井戸水」を汲みにゆく。

    未婚(処女)の若い女性、マンゴーの葉、素焼きのポット、井戸水、傘などが、この儀式の象徴的なキーワードのようだ。

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    井戸水を汲み終えて、二人して「海の家」のステージに戻り行く様子。ヒンドゥー式を含めれば、これですでに3度目の儀式である。明日の教会を含めて4回。見ている方も「なにがなんだか」という価値観の混在だ。

    24GOA42 儀式が終わって、ステージのいすに座らせられたクリント。

    なぜか男友達による、水やらソープやらによる攻撃を受ける。

    これが伝統的な儀式とは思えぬが、一同は盛り上がるのだった。

    こうして一連の儀式を終えた後、音楽は続けられ、またしても、飲んで踊りまくるのだ。

    しかし、ここでまた「インドの結婚式らしからぬ」出し物が登場。

    本日は女性大道芸人による火のパフォーマンス

    延々と続く火の踊りを、じっくり見る人あれば、好き勝手に飲んでいる人もいる。

    いつものように、給仕がスナックをサーヴしてまわっているが、珍しいのはカラフルなパプリ(揚げ菓子)。巨大なそれがこの地の特徴らしい。

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    スナックよりも、早く夕飯を食べたいと思うが、インドの宴の食事とは、どんなに早くても10時を過ぎる。遅く食べる習慣というよりは、単に準備がとろいだけなんじゃないかと思う今日このごろ

    見ていると、本当に、段取りが悪い。仕切りたくなる。あらゆる場面で仕切りたくなること山のごとしである。

    しかしながらここは、段取り悪くて上等。なインドである。突っ込みたいことごまんとあるが、我慢すべし。

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    それにしても、この新郎新婦とその家族のタフさといったらない。儀式の一部かなんかしらんが、自分たちがまずは率先して踊る。しかも、派手に踊る。元ミス・インディアはお尻をふりふり、その夫はお腹をペロンと出したりして、もはや宴会芸。その後みなもステージに上がり、踊る。

    もう、踊るしかない。踊るしかないのだ!

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    ゴア式サリーを着て、踊りまくるアースタとその母ニラ。ニラもいい加減、お疲れに違いないが、踊り続けている。「がんばれ!」と、折り返し地点を通過したマラソンランナーに声をかけるがごとく、の思いだ。

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    そしてようやく、ディナーの準備が整い始めた。「始めた」というのは完了していないからだ。が、もういい。悪酔いする前に、揚げ物で胸焼けする前に、なんかさっぱりしたものを食べたい。が、そんなものはない。

    この地独特の鴨や豚の料理など、やたら油脂がこってりな料理がメインだ。口当たりがいいところが危険。

    海辺の地ゆえ、エビのグリルなども用意されているが、しかしなぜだか肉の方が多い。

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    新郎クリントの母により用意されたというゴア独特のお菓子の数々。ホットケーキミックスで作った揚げドーナツのようなものや、朝鮮飴(熊本銘菓)のようなものなど。

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    こってり食事を終えて後も、甘いお菓子を食べる「別腹健在」なインドの人々。老若男女問わず、食べる。よく食べる。「辛党」「甘党」の別などないのだ。

    ちなみに右上の菓子、Bebincaが最もおいしかった。これもゴアならではのスウィーツ。ミル・クレープのような食感だが、ギー(精製バター)とココナツミルクが用いられている。

    ポルトガルのゴア料理レストランでも出されるスウィーツらしい。家でも作れそうだ。

    ポルトガルといえば、素朴スウィーツの王国だ。かつて夫とリスボンを訪れたとき、カステラの起源である「パオン・デ・ロー」を探したものだ。

    なにしろカステラは夫の好物。そのオリジンとあっては、探さずにはいられなかったのだ。懐かしい思い出だ。

    デザートを食べて後も、みなは飲んで踊って、しかしバンドの音楽も11時を過ぎた頃には、少しヴォリュームが落とされた。きっと規制があるのだろう。さもなくば、世間も迷惑だろう。

    わたしたちは11時半に退散。しかし最後の人々は1時ごろまで踊り続けていたようである。

    今日も今日とて、お疲れさま!

    さて、教会での結婚式とフォーマルなパーティについては、明日、更新したい。

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    24日木曜からゴアである。束の間バンガロール自宅2日間は、一歩も外へ出ず、自宅で仕事&雑事で過ぎていった。

    ゴアでの結婚式は2日間だが、その後、リゾートホテルに場所を移し、義理の両親も招いての「週末プチ休暇」を取る。

    その際、心底のんびりするためにも、片付けられる仕事は片付けておきたいのだが、ゴアから戻って翌々日にはムンバイ出張。微妙に慌ただしい。

    さてそんな中、デラドゥーン(デラドゥン)のレポートは「仕事並み」の義務感で、書き上げる心意気だ。

    ■緑満ちあふれた、麗しき森林研究所を散策。

    2日目。二度目の結婚式ファンクションは正午あたりから。市街のホテルで、「メヘンディ」と呼ばれる祝宴が開催される。

    メヘンディとは、ヘナという植物の染料を用いて手足に施す入れ墨のこと。インドでは結婚式などハレの日に女性たちがたしなむ。

    メヘンディの集い正式な結婚の儀式の前に行われるもので、女性たちが主役だ。ドレスコードは「カジュアル」とあるが、せっかくだからサリーを着ていきたい。

    しかし、マルハン一家はみなで、午前中、森林研究所を散策し、その後、会場に直行するという。

    サリーを着て散策。いかがなものか。だいたいその森林研究所とやらがどういうものかわからない。なんだかもう、面倒になり、サリーを諦めて、カジュアルな服装で出かけることにした。

    せっかく4枚も持って来たのに。

    Wdg02-01森林研究所、すなわち FRI (Forest Research Institute)。

    1906年に設立された、インドでもっとも古い研究機関だという。

    敷地内に入るなり、背の高い、豊かな緑と広大な大地に迎えられる。

    義父ロメイシュがなにかとデラドゥーンに詳しい。

    聞けば、ロメイシュの父親が、1965年から1975年にかけて、ここに住んでいたらしい。

    従っては、ロメイシュもしばしば、この地を訪れていたとのこと。

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    澄み渡る青空と、豊かな緑。車の窓を全開にして、その気持ちよい空気を満喫していると、ロメイシュがドライヴァーに車を止めさせた。

    「この家だ。懐かしい! 父はこの家に住んでいたんだよ!」

    ここに住んでいた、とは、まさにこの森林研究所内に住んでいた、という意味であったようだ。

    官僚だったロメイシュの亡父。ここで何をしていたのかは知らぬが、ともあれ10年も住んでいたらしい。

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    なんとまあ、広大な庭であろう。目前には森が広がり、すばらしすぎる住環境だ。

    門の前で写真を撮っていたら、現在の住人の飼い犬が、ギャンギャンと吠え始めた。人の家を、揃ってじろじろ見る一家。そりゃあ、怪しかろう。

    怪しいついでに、写真撮影。

    「表札が隠れるように立とう」とロメイシュ・パパ。

    話がそれるが、かつてブログの読者から、こんな主旨のメールが来た。

    「ご主人は、いつもチェック柄のセーターばかりですね。ブログに載せる以上、モデルでもあるのですから、もっと違うお洒落をされてはいかがですか」と。

    Wdg02-04 まったくもって、大きなお世話である。

    ちなみにこれは、「チェック」ではなく、「アーガイル」というのである。

    マルハン家周辺の男たちは、この「アーガイル」が好きなのである。

    だから似たようなセーターを複数、所持しているのである。

    確かに何年も同じ服を着ている。

    だが、バンガロールには冬はない。

    つまりは新しいセーターを新調する理由がないのである。

    そもそも、モデルでもない素人が、モデル気取りでとっかえひっかえファッションを変える方が、不自然であろう。

    と、わざわざここで延々と言い訳をすることもないが、思い出したんで、書いた。

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    またどうでもいい話を書いてしまった。さて、この森林研究所、ミュージアムも併設している。今回は時間がなく訪れなかったが、興味深い展示があるらしい。

    100年ほども前に建造されたこのビルディング。どこかしら、カリフォルニアのスタンフォード大学に似ている

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    カリフォルニアに咲いていたのと、同じ花を見つけた。2005年。インド移住前の数カ月間暮らした、あのベイエリアが急に懐かしい。

    あの時節は、ず〜っと、青空だったなあ……。

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    ■そしてまた、飲んで食べて踊って、メヘンディの宴。

    さて、ひとときの森林浴を楽しんだ後、再び喧噪の市街へと戻り、会場となるホテルへ。北インドながら、椰子の木が揺れ、南国ムード漂うガーデン。

    すでに音楽が流れ、人々も少しずつ集まり始め、賑やかだ。

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    さて、入り口には女子お持ち帰り用の布(目的を聞きそびれた)が並べらている。青いドレスがお似合いのグラミーなチャンドリカ叔母。

    いくつものバングルを手にし、あれでもない、これでもないと、選んでいる。

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    「ミホも服に合わせたバングル、選びなさいよ」

    と奥に促してくれる。大量の箱入りバングルを用意したバングル屋が、女性たちの希望に応じて、選んでくれる。これがまた、見事に多彩な色が揃っている。

    ちなみに素材はプラスチック。あくまでも「遊び感覚」である。

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    義継母ウマ曰く、

    「このバングル屋の品揃えは抜群だわ」

    とのこと。確かに。わたしの服にもよく合うバングルを、見繕ってくれた。

    どうです? かなりマッチした色合いでしょ?

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    拡大するとこんな感じ。ピンク・パープルのバングルと、マルチカラーのバングルとの組み合わせなのだ。ちなみに左側のゴールドのバングル(6連22金)は、アルヴィンドの亡母アンジナの形見

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    10年前の結婚式の際に、義父ロメイシュと義姉スジャータから受け取ったもの。わたしの腕にぴったりのサイズなのがうれしかった。

    以来、外出時には必ず身に付けている。わたしにとっては、お守りのようなものだ。

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    夕べは午前3時まで宴が続き、きっと数時間しか寝ていないだろう主役たち。しかしニラの巨大ビンディは今日も健在だ。サングラスと相まって、よりいっそうのインパクト! アースタのドレスもキュート。

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    本日の楽団は昨日と異なるが、しかし非常にクオリティが高い。右上は、二人の叔父と。アロハなシャツはニューヨークのランジャン叔父。サンタクロース風は亡母の兄、ランジート叔父。

    従兄弟同士の二人。久しぶりの再会に、みなテンションが高い。夫アルヴィンドにとっては、この二人の叔父が、もっとも近い親戚である。二人揃って昨日から、

    「ミホは、サリーばかりで、なぜ着物を着ない?

    「すでにミホは日本人には見えない。これからミナークシと呼ぶぞ」(誰なんだそれは)

    「日本人のアイデンティティを忘れているだろ?」

    「日本の踊りを踊ってみせよ」

    ゲイシャ・ダンスはどうだ?」

    「今度帰国したら、必ず着物を買うように。アルヴィンドにも言って聞かせなきゃ」

    もう、まじでうるさい。

    夫と3人、くだらんことで、ワハハワハハと笑っては大騒ぎ。

    おっさんたち、童心に帰り過ぎ。

    付き合いきれん。

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    パーティ会場では、いつものように、まずはドリンクとスナックがサーヴされる。給仕がトレーでサーヴする以外に、左上写真のような、ワゴンでのサーヴィスもあり。

    右上の写真は、スナックカウンター。楽しい「屋台食」である。

    このゴルガッパ(パニプリ)が美味で感激! 椀子そばよろしくガブガブと食べるのがお決まりだが、ここでお腹を膨らませてはならぬ。取り敢えず、1個で我慢。

    ゴルガッパの詳細については、こちらを参照されたし。

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    ゴルガッパの次は、チャートを少々。これまた、好みのトッピングを頼んで、オリジナルの味わいにしてもらう。甘酸っぱさ、香ばしさ、しっとり感、さまざまな味覚が渾然一体と。これもまた、おいしい!

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    ゲストたちが飲んだり食べたり、メヘンディを施してもらったりしている間にも、一画では新郎新婦とその家族の、なにやら儀式が行われている

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    「プレゼント交換」のようなこともやっているが、何が何だか、よくわからない。わたしはといえば、会場をうろうろしつつ、気ままに飲んだり食べたりしゃべったり、写真を撮ったりしている。

    メヘンディ職人は3人しかいないので、列ができている。並ぶのは面倒だが、しかしせっかくだから施してもらいたい。

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    義継母ウマは、到着早々、人が少ない時にメヘンディをすませている。すばやい。しかしその手が乾くまでは、食事ができぬぞ。

    わたしはと言えば、飲み過ぎ防止のため、「アルコール少なめ」に、モヒトを作ってもらう。

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    地道に静かに進行していた儀式が終了するや、お待ちかねのダンスタイム! よくわからんが、夫婦ごと、友人ごとに数名ずつがダンスフロアで交互に踊る。

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    ニラ叔母も踊る。11歳児のランジャン叔父とチャンドリカも踊る。2日前にニューヨークから飛んで来たとは思えぬ元気さだ。

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    どこぞの女子2人が踊っているところへ、「ミホも入りなさい!」と観衆。女子に混ぜていただいて、光栄だ。ちなみにボリウッドの踊り、どことなく「ピンクレディー風味」が漂っている

    ピンクレディーの振り付け風を踊っていると、間違いなく、なじむ。お試しあれ。

    恰幅のよいニナ叔母の背後で踊っているのはマイハニーだ。

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    「カジュアル」といいながらも、みなさん、おしゃれ。白いドレスの女性は、空港で出会った「派手な感じ」の女性である。ファッションが、ムンバイ風。すてきなドレスである。

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    さて、そろそろランチタイムである。といってもすでに日が傾き始めているのではあるが。

    どっさりと並ぶ料理の中から、今日こそは食べ過ぎないようにと、少しずつ選ぶ。

    こんなとき、プディン・ハラは必携! ほんとに、胃腸がすっきりしますよ!

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    一連の儀礼を終えたアースタ。服を着替えて、両手両足にメヘンディを施してもらっている。その精緻な仕上がりに目が釘付けだ。

    これは完全に乾くと、ハラハラと落ちはじめるので、きれいに剥がす。剥がしたては浅いオレンジ色だが、数時間経つと、赤茶色になってくる。

    色をしっかりと出したいときは、レモン汁に砂糖を混ぜたものをコットンに含ませ、乾燥してしまう前に何度か表面を湿らすとよい。

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    アースタのメヘンディを見ていると、やはりわたしもやってもらいたくなった。ちょうど列が短くなっていたので、並ぶ。

    「片手だけでいいから、丁寧に精緻な柄を描いて」

    と頼んだところ、やたら気合いを入れてくれたお兄さん。

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    下の写真が、わが左手だ。なんとも見事な仕上がりである。

    簡単そうに見えるが、このコーンの扱いはかなり難しいのだ。一定の圧力で押しながら、染料が途切れないよう、すーっと線を引くのは、かなりの練習が必要。

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    この、たっぷりと立体的に載せられた部分は、くっきりと濃いめに色がつくのだ。線が細い方が、むしろ色が取れやすい。色を長いこと残したいのであれば、繊細柄より大胆柄がいいだろう。

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    夕刻、会場を離れて、一旦ホテルへ戻る。夫はラグヴァンの部屋でクリケットの試合を見ている。わたしはラップトップに写真を取り込んだりしつつ、一段落……。

    Wdg02-66 ……と思いきや、夜はマルハン家のファミリーフレンドの家へ。

    夕食に招かれているとのことで、5人で赴く。

    このお宅で、夕食をごちそうになり、楽しき夜のひとときを過ごした。

    この夜についても書きたいことがいろいろとあるのだが、書いている場合ではない。

    翌日の話題に移りたい。

    ところで左の写真は、会場で撮影してもらったもの。

    ■森のリゾートで、目が眩むほどに派手な結婚式の宴。

    いよいよ本日、デラドゥーンでの式典のハイライト、結婚の儀式のファンクションだ。

    正午からのそれに出席した後、わたしたちは午後5時過ぎの便でデリーに戻るべく、2時には会場を離れねばならない。

    従っては朝から荷造りをすませ、さて、シャワーを浴びようと思うと……湯が出ない! 夕べは軽くシャワーを浴びただけで洗髪していない。シャワーを浴びんことには始まらん。

    が、ホテルのボイラーが故障したとのことで、水しか出ない。

    フロントに何度も吠えつつ電話をしたところ、キッチンから「湯入りバケツ」を持って来てくれた。手桶に少しずつ、湯と水をまぜて適温にしつつ、のろのろと、髪を洗う朝……。インドだもの。

    男衆はと言えば、朝から「ターバン巻き」に出かけて行った。結婚式に参加すべく、男性は全て「ターバン着用」せねばならないのだ。

    準備を整え、チェックアウトをして、車に乗り込む。空は今日も青く澄み渡り、爽やかな結婚式日和だ。

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    このビルディングは士官学校だという。デラドゥーンにはこのような教育機関が多く、著名なボーディングスクールも複数あるという。

    さて、我々が目指すは、市街から1時間足らずの郊外にある森のリゾート。VISHRANTIと呼ばれるリゾート&スパで、広大な緑のただなかに、コロニアル建築のバンガローを改築した建築物が在るとのだという。

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    街をはずれ、道なき道をゆく。水の干上がった、かつて川だったようなところを、走り抜ける。水はないが、しかし砂利が一面で、「賽の河原」を思わせる、その光景。

    凹凸激しい未舗装路。またしてもタイヤがパンクするのではないか、と不安がよぎる。

    ドライヴァーに「予備のタイヤは用意されてるよね」と確認せずにはいられない。5人&スーツケース。ヒッチハイクは無理だからね。

    途中でライチーの木などを見る。義父ロメイシュ曰く、このあたりではライチーが収穫されるのだという。

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    そうこうしているうちに、会場に到着。これまた、目が眩むほどに派手な装飾だ。すべてがオレンジ色と黄色に統一されている。

    黄色もオレンジも、若かりしころのわたしの「好きな色」だった。しかしこうしてみると、なんと派手な取り合わせであることか。

    随所に、黄色とオレンジのマリーゴールドの花が装飾として用いられている。いったいどれほどの花が使われているのだろう。

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    暖色系派手なサリーが多いことを見込んで、敢えて黒いサリーを選んだが、涼しいはずの高原リゾート。暑い。ちなみにお気に入りの「パルーシー伝統刺繍」なサリーである。

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    それにつけても、なんと華美なことであろうよ。

    インドの、ヒンドゥー教徒の結婚式とは、遥か古より派手なものであるとのことだが、それにしても、どうなのだろう。

    特に貧富の差の著しい社会にあって、「お金というもの」についてを考えずにはいられない。が、こんな晴れがましい席でややこしいことを考えるのもなんなので、取り敢えず、この場を楽しむべし。

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    広大な庭園の一画には、さまざまな鳥たちが飼育されている。黄金色の頭をした、このキジ風の鳥はなんだろう。

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    午前中のターバン巻き儀式に間に合わなかった人が、一隅で巻いてもらっている。「ターバン巻き職人」はもちろんシク(スィク)教徒

    インド人といえば、「ターバン頭の男性」を思われるのが一般的だが、日ごろから巻いているのはシク教徒の人たち。全人口の2%ほど。クリスチャンよりも少ないのだ。

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    左上の写真。一旦、巻いてもらったものの、はずれてしまったらしきおじさん(前方)。シク教徒のおじさん(後方)に手伝ってもらって、巻き直しだ。こんなに長い布を使っているのだ。

    右上の写真。夫アルヴィンドと義父ロメイシュ。そして左右に叔父たち。見るからに「厳粛ではない」ムードだが、これがヒンドゥー教の正式な場における「頭スタイル」なのである。

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    今回の旅。ここでは書き尽くせないが、多くの出会いがあった。再会、そして初対面。中でも左端のシクのおじさんは印象的だった。

    アースタの祖父の友人だという彼もまた、インド軍のジェネラルだった人物。夫の家族の知り合いでジェネラルだった人にこれまで何人か会って来たが、みな「きりり」と姿勢がよく、シャープで、品性を感じさせる。

    このシクのおじさんは、85歳だというが、とてもそうは見えない元気さ。初日も午前1時まで踊っていたらしい。毎日ニコニコと笑顔で登場し、ユーモアたっぷりの話術で周囲を笑わせ、本当に素敵な方である。

    出会いと言えば、わたしのサリーを褒めてくださる方々、数名いらしたが、なかでも鋭い視線を送って来る女性がひとり。空港で遭遇した例の「派手な」おばさまだ。

    わたしに近寄って来るなり、浅めの笑顔で、しかしフレンドリーに、

    「そのサリー、すてきだわ。どこで買ったの?」

    と尋ねて来る。

    「これはムンバイです」

    「ムンバイ? ムンバイのどこ?」

    「カラ・ニケタンですよ」

    「わたし、ムンバイに住んでるんだけど。カラ・ニケタンに、そんなサリーがあるの?」

    「ありますよ。これはパルーシー、ゾロアスター教徒の伝統的な刺繍なんです。わたしはこれが好きなので、あれこれと奥から出してもらったんです。職人が半年近くもかけて仕上げて、こんなに精緻なのに、驚くほどお手頃なんですよ」

    ついつい熱く語ってしまう我。と、

    わたしの夫、パルーシーなの。その手のサリーは1枚持ってるけど、そんなに素敵じゃないのよ」

    わ! パルーシーの身内に、パルーシー刺繍を熱く語ってしまったとは! 微妙に照。

    しかし、パルーシーの身内に褒められるとは、それはそれでうれしいものである。いい買い物をしたものだとつくづく思う。

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    ガールズ。年配女性に比べると、ずっとスリムに見えるがしかし、お腹のあたりがたっぷりしているところ、インドの女子である。若くても、迫力がある。

    さて、ガーデンの彼方に見えるリゾートの建築物の方から音楽が聞こえて来た。新郎側の家族が準備を始めているようだ。ちょっと偵察に行くことにする。

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    室内の一画で、卓球をする青年ら

    いったい、ここで何をしているのだ? 室内の奥へと向かえば……。

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    新郎クリントのターバン巻きの儀式が行われていた。巻いているのはもちろんシクの男性だ。右上の写真は、これから新郎が乗るであろう白馬。

    うなだれ気味で、ウマというよりロバのムード……。華美な装飾が似合わなさすぎて、なんだか気の毒。

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    さてさて、ガーデンのエントランスに向かい、新郎側団体の入場を待つ。またしても、初日同様、楽団を率いて賑やかに、一群がやってくる。毎度毎度、どこまでも騒がしく賑やかだ。

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    馬上のクリント、格闘技の勝者を思わせるポーズで来場。男たちのターバンの、赤やらショッキングピンクやらがまばゆすぎて、視界がハレーションを起こしている。目がやられる

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    顔を「のれん」のようなもので隠したクリント。今日のシャルワニ(北部インド男性用正装)もすてきだ。エントランスでは、新婦側家族がお出迎え。

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    レッドカーペットをゆく女性たち。みんな派手すぎて、もう、なにがなんだか。

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    クリントとお友達らが、揃って記念撮影。ハリウッドの映画プロデューサーであるところの弟は、始終、巨大な一眼レフを首から下げて、写真撮影に余念がない。

    そうこうしているうちに、艶やかなドレスを身にまとったアースタが入場

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    今日もまた、本当にすてき。

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    「花嫁を引き立てるべく、周囲は控えめの服を着る」といったコンセプト皆無のインド。元ミス・インディアであるところのクリントの母、花嫁に負けぬほどの、ゴージャスなサリーである。

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    皆が身に付けているジュエリーもまた豪華だ。研磨していないダイヤモンドがちりばめられたネックレス。伝統的な意匠だが、シェイプがモダンな印象を受ける。

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    わたしたちは1時半には会場を離れ、空港に向かわねばならないので、ランチには間に合わないかもしれない。取り敢えず、写真だけでも撮らせてもらう。

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    そうこうしているうちにも、祭司を囲んでの、結婚の儀式が始まっている。結婚式の流れを説明する小冊子を受け取れば、式次第が記されている。儀式は延々と1時間以上、続くのである。

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    儀式を見守る人あれば、日陰でくつろぐ人々あり。

    火を焚いたり、ギーを捧げたり、スパイスのようなものを投げ入れたり、あれこれと「意味が込められている」儀式が続いている。

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    さて我々、そろそろ空港へ行かねばという段になって、ウエディングプランナーの女性から、アルヴィンドが呼ばれる。

    通常、「新婦側の男兄弟」が引き受けるところの儀式。男兄弟も従兄弟もいないので、一番若くて近い血縁の男子、ということでアルヴィンドが選ばれた次第。

    「ぼく、なにも聞いてないよ」

    と言いながらも、うれしそうに参加する夫。飛行機に遅れるのではないかとやきもきする家族。

    「空港まで? 2時間はかかるわね」

    と言う人あれば、

    「今日は日曜だからすぐよ。45分もあれば大丈夫

    と言う人もあり。2時間と45分じゃ、どえらい違いなんですけど。

    と、

    「僕の友人は、ジェットエアウェイズのマネージャーだから、チェックインをぎりぎりまで待ってもらえるよう、頼んであげるよ」

    という人もあり。

    そんなところで、小さくコネの力に頼るとはいかがなものか。1時間半ほどを見込んでおけばいいだろう。

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    アルヴィンドが参加の儀式。米菓子を、アルヴィンドがアースタの手に託し、それをアースタがクリントの持つカゴに入れ、クリントがそれを、火に投入する。

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    さまざまにある儀式の一つで、もちろん何らかの意味があるのだろう。この動作を繰り返した後、布で結ばれた新郎新婦は火の周りをまわる。これを7回繰り返し、都合7周まわる。

    わたしたちも、これをやった。が、まわっている最中、6周だか7周だかわからなくなったので、本当に7周まわったのか、わからない。

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    そんな次第で、アルヴィンドの役割が終わってすぐ、車に乗り込み、空港へ向かったのだった。

    まだまだあれこれと書きたい「笑えるエピソード」が満載なのだが、突っ込んで書いている時間がない。誤字脱字などが散見されるかもしれぬが、ご了承願いたく。

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    【おまけ】 帰りの機内で撮影。メヘンディの色がくっきりとあらわれて、うれしい。

    次なるレポート、結婚式:ゴア編を、お楽しみに!

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    親戚の結婚式。

    第1弾@デラドゥーン(北インド)を終えて、昨夜、バンガロールに戻って来た。

    仕事の合間を縫いながら、早いうちに記録を残そうと思う。なにしろ明後日は、第2弾@ゴア(南西インド)に参加すべく、再び旅に出なければならないので。

    とはいえ、いったい何から書き始めればいいのか。最早自分たちの結婚式のときよりも、「説明しておきたいこと」がたっぷりで。

    取り敢えず、インドにおける結婚の概要から説明しておく。

    ■見合いが主流のインド結婚式。全国的に、概ね派手。

    インドの人口、約12億人。日本の約10倍。面積は約9倍。地方により異なる複数の言語が使用され、宗教やコミュニティ、階級によりライフスタイルが異なる。

    一つの国、というよりは、ヨーロッパ共同体のような存在感である。

    文化や生活習慣が多様性に富んでいるインドで、「一般的な結婚式」を語るのは困難だ。

    ただ、結婚式は非常に重要な行事として盛大に行われ、それぞれの階級に応じた多額のお金と多くの人々が動く点において、全国的に、共通している。

    昨今では恋愛結婚が徐々に増えているようだが、多様なコミュニティが混在するインドでは、似通ったバックグラウンドを持つ相手との見合い結婚が主流

    従来は、両親が、結婚相談所や新聞広告、知り合いなどを通して、結婚相手を探したが、最近ではインターネットの見合いサイトを通しての出会いも増えている。

    サイトには、さまざまなカテゴリーが設けられている。

    共通のバックグラウンドを持つ人物を対象に候補を選び、占星術などを基に相性を調べ、ターゲットを絞り込む。

    結婚に際しては、従来、男性が「選ぶ立場」、女性は「選ばれる立場」であり、婚前交際はタブーとされてきた。しかし欧米の文化が急速に流入しているこの数年は、恋愛や結婚事情にも大きな変化が見られるようだ。

    結婚前に堂々と交際するカップルも増えているが、とはいえ恋愛と結婚は別だと割り切る若者も少なくない。

    国際結婚や異教徒同士の結婚は、インド全体においてはまだまだ極めて少数派である。

    ■新婦はヒンドゥー教徒、新郎はキリスト教徒。式典は計三都市で。

    さて、結婚をする親戚とは、新婦となるアースタだ。デラドゥーン出身の彼女は、ムンバイ在住。ディレクター兼アンカーとして、毎朝、ブルームバーグ (Bloomberg)で経済情報をレポートしている。

    6a01287573b46a970c012875c0d5c2970c-800wiデリーの大学を出て、チェコのプラハで映画を学んだ彼女。

    その後、カナダへ留学し、数年前よりムンバイで仕事を始めている。

    新郎であるクリントとは、ムンバイで出会ったらしい。

    つまり恋愛結婚だ。

    わが夫、アルヴィンドの家族や親戚は、一般的なインドと異なり、非常に家族が少ない。少ない上に、異なるコミュニティ同士の結婚が多い。

    国際結婚はわたしたちだけでなく、アースタの叔父も、ノルウェー人と結婚している

    さて、親戚が非常に少ないことから(ちなみにアルヴィンドは従兄弟がひとりしかいない)、少々離れた親戚とのつながりも強い。

    アースタの父親であるアローク叔父。彼は、アルヴィンドの亡母の従兄弟である。

    母の従兄弟の娘に対して、日本語でどう呼べばいいのかわからないが、アルヴィンドは、遠い親戚をひっくるめて、「おじさん」「おばさん」「いとこ」と呼んでいる。この際、続柄など、どうでもいい感じではある。

    さて、下の写真は、10年前のわたしたちの結婚式の時のもの

    あれから10年とは、感慨深い。と、わたしたちのことはさておき、これは一連の結婚イヴェントの初日にマルハン実家で行われた「メヘンディの集い」である。

    自宅に招いたメヘンディ職人から、手足に「ヘナ」と呼ばれる染料で入れ墨を入れてもらう。インドの女性が「ハレの日」に施すものだ。

    この日、わたしと日本家族は、インド人の親戚たちと初めて顔を合わせたのだった。

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    左上の薄紫色の服を着ているのがアースタ。まだ十代だったはずだ。

    右端の、目を見張るほどに巨大なビンディ(額の赤いポッチ)をつけているのが、アースタの母、ニラだ。ニラ。語感が微妙だが、それはさておき、一度会ったら忘れられないお顔である。

    5wedding-dance3 この頬を膨らませてホラ貝を吹いているのが、アローク叔父。

    「結婚式の開始」を告げる音である。

    この直後、楽団の演奏がジャンジャカジャンジャカと始まるのである。

    ちなみに背後で笑っているピンクターバンの男は、マイハニーだ。

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    さて、上の写真は結婚式の招待状だ。これだけでもう、麗しい。

    まずは、新婦のふるさとであるヒマラヤ界隈のデラドゥーン (Dehradun) という都市で3日間に亘り、ファンクション(式典)が行われる。

    その翌週、新郎のふるさとである南西インドのゴア (Goa) にて、2日に亘るファンクションが、そして最後にムンバイで1日、披露宴が開催されるという。

    わたしたちはデラドゥーンとゴアのファンクションに招待されている。夫は仕事を休むのをためらっていたものの、数少ない嫁側の親戚。アロークからも再三、連絡があり、取り敢えずは二都市とも訪れることにした。

    もっとも、夫が仕事でどうしても赴けない際には、わたしはひとりでも出席する勢いである。

    アースタ自身が電話で、

    「ミホ、アルヴィンドが来られなくても、来てね。普通じゃない (unusualな) 結婚式になるはずだから。特に、彼のコミュニティは、独特の結婚の祝い方があるのよ。ファッションもユニークみたいだから、楽しめるはずよ。ぜひゴアにも来てね」

    と、誘ってくれるのである。これを行かずにはいられようか。いや、いられまい。

    ■デリーから飛行機で1時間弱、デラドゥーンへ。

    夫の実家で2泊を過ごし、18日金曜日、午後の便でデラドゥーンに入る。義父ロメイシュと義継母ウマ、そして義姉スジャータの夫、ラグヴァンは、午前中の便で先に飛んでいた。

    ちなみに義姉スジャータは、あいにく体調を崩してしまい、旅はキャンセルとなった。数少ない身内と訪れることができないのは、とても残念なことである。

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    ところでデリー空港が新しく生まれ変わったことは到着時の記録に残したが、出発ロビーの広さには、驚いた。チェックインカウンターが並ぶあたりは、「ここはサンフランシスコ空港?」と思わせるムード。

    ただ、象の親子がたたずんでいるところが、サンフランシスコじゃないけれど。

    それにしてもだ。国内線にしては、広すぎやしまいか。特にセキュリティチェックを終えてゲートまで向かう道のりが遠すぎる!

    国際線空港も真っ青だ。

    しかも、全面的に敷き詰められたカーペットが暑苦しいし、埃が溜まりそう。掃除が大変そう。「なにゆえにカーペット?」と疑問を抱かずにはいられない。

    カーペット業者との癒着があるんじゃないか、と勘ぐりたくなるくらいに、力一杯、敷き詰められている。

    写真を撮りながら、先日訪れた世界第2位の広さを誇るチェンナイの砂浜(写真右下)を思い出さずにはいられなかった。

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    どうです。似ているでしょ?

    このカーペット。荷物をころころ転がしにくいがため、三半規管脆弱ゆえ苦手な「動く歩道」を使う羽目になる。

    ゲートは40番台。どのあたりだろうと目を凝らすが、見えぬ。最早、前方は、蜃気楼状態だ。動く歩道を歩いてなお、遠い。

    ゲート62まであったが、最果て感たっぷりである。途中でお年寄りがよたよたと、しかし小走りでゲートへ向かっているのを見て、気の毒になった。

    デリーの国内線、早めのチェックインがお勧めである。

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    ジェットエアウェイズのデリーとデラドゥーン間のフライトは、1日2便。義父らによると、午前中の便は、結婚式の出席者が大半だったという。なんでも、新郎側は海外からの友人らが大挙して訪れているらしく、

    「飛行機、外国人だらけだったよ」

    とのこと。わたしたちが乗った午後の便にも、それらしき家族連れが数組。

    全体に、「派手な感じ」が漂っている。が、彼らが本当にゲストなのかどうかわからないので、特に挨拶を交わすことはない。

    延々と続く樹海、見たこともない不思議な形状の山並みを見下ろし、インドの広さを感じつつの空の旅。

    やがて樹海がばっさりと、まるで切り取られたように途切れ、畑や家並みが見えて来た。

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    予定より遅れて到着。最近、完成したばかりらしい新空港が、小さいながらも美しい。先日訪れたアウランガーバードと同様、ここも駐機場を呑気に歩けるところがいい。

    思ったよりも寒くなく、夕刻ながらも気温は18度。心地よい風が吹いている。

    さて、空港で叔父アロークが手配している3台の車の前に、結婚式のゲストが集合した。やはり、予想通り、「けばい家族」(失礼!)も、一緒だ。

    母娘そろって、高級ブランドのバッグを片手に、やはりブランドのロゴががっつり露出したサングラスを、頭に載せている。華やかな大振りジュエリーに、派手なトップ。そして、ぴっちりのジーンズ。

    このファッションは、特にムンバイやデリーなどの都市部における、富裕層女性の、ここしばらくのトレンドだ。一方、男性の存在感は薄い。

    それはそうと、母娘が手荷物で持っている「ギフトラッピング」されたバッグに目が釘付けになった。母はバーバリーの紙袋を、娘はルイ・ヴィトンの紙袋を下げている。

    まさか、それが結婚式のプレゼント? そうとしか思えない。いやはや。いやはやだ。

    インド富裕層。ひと言で富裕層を語れないほど、その「ライフスタイル」もまた多様である。しかし二つに大別するならば、

    ○質実剛健。堅実で、派手を好まず、昔ながらに地味なライフスタイルを貫く、あるいは継続する人々。

    と、

    ○高級ブランドの物品を好み、華やかに身の回りを飾り立て、一目を引く人々。

    とにわけられる。どちらもそれぞれに、それぞれである。

    夫の親戚の多くは前者であり、しかしアースタの夫となるクリントの一家は後者かもしれない、ということが、薄々、察せられたのだった。

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    空港から市街までは車で約1時間。市街に入るほどに、渋滞で込み合う。恐ろしいほどに交通ルールがハチャメチャだ。都市部の比ではない、すさまじさである。具体的な話はここでは割愛するが。

    さて、ゲストは街にある3軒のホテルに振り分けられる。海外からのゲストと新郎側の家族は、多分、街一番のホテルである。

    義父ロメイシュとウマは、そしてわたしたち夫婦とラグヴァンは、別のホテルに予約が入っていた。

    部屋にはアローク叔父たちからの、お菓子の詰め合わせとワイン(カリフォルニア産!)が置かれていた。感謝である。

    ちなみに交通費は我々が出すものの、ホテル代などはすべてアローク叔父が手配してくれている。わたしたちは2泊しかしないが、他のゲストは3泊目をリゾートホテルで過ごすことになっている。

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    この際、わたしのサリー姿など、最早どうでもいい気がするが、一応、載せておく。先日バンガロールで行われた シルクエキスポにて購入したものだ。

    カシミール地方の刺繍が、全面に施されているものの、シルクが薄手で軽く、着やすい。薄紫の地色が珍しく、その光沢も上品で、気に入ったのだった。

    P2183991ちなみにブラウスは、ちょっとモダンに。

    後ろ姿が、少々、凝っているのだ。

    「セクシーな編み編み仕上げ」である。

    すみません。もう言いません。

    それはそうと、左上の写真。

    床に夫が脱ぎ捨てたソックスが転がってるしもう!!

    注意し続けて早15年。

    何度言っても、床にソックスを脱ぎ捨てる男。

    ああもう、こんなに書いたのに、まだファンクションその1にも到達していない。とっとと先に進めよう。

    ■式典1:飲んで踊って大騒ぎ! サンギートの夜

    第一の式典は、サンギート(サンギータ)。音楽で賑わう夜だ。

    会場は新婦の実家であるタンダン邸。英国統治時代のコロニアル風建築。築80年を超えているという。

    アローク叔父の父、つまり新婦アースタの祖父は、現在98歳。若かりしころは名高いジェネラル(総督)だったとのこと。わが夫アルヴィンドは、子ども時代から慕っていたという。

    今回、久しぶりの再会を楽しみにしていたのだが、体調が悪く休んでいるとのこと。夫はとても残念がっていた。

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    さて、タンダン邸はエントランスから華やかに飾り立てられている。豊かな花々と、ライトアップが美しい。

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    広々としたガーデンは、ダンスフロアやカクテルラウンジ、ダイニングのコーナーがセッティングされており、さながらリゾートホテルの趣だ。

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    屋内に入れば、すでに身近な親戚たちが集まっていた。スタイルよく美しいアースタの隣で写るのは辛い。と思いつつも、親戚と記念撮影。

    アースタ、かなりセクシーなドレスである。これほど露出度が高いのは、かなり「現代風」であり、インドの典型的な花嫁の姿ではない。と、我が夫、アルヴィンドが耳元でささやく。

    ちなみに彼女のドレスは、インド・デザイナーズの中でも、最も有名なデザイナーの一人、タルン・タヒリアーニ(TARUN TAHILIANI)の手なるものらしい。

    ちなみに、新郎の衣服(シャルワニ)は、やはり有名デザイナーのロヒト・バル (ROHIT BAL)のものだとか。

    なおこれらの情報は、サイエンティストな義兄であるところのラグヴァン博士より得た。

    ラグヴァンは自分のファッションはさておき、世間のファッション情報にも詳しいのだ。

    「新聞を読んでいればわかる」らしい。

    ちなみに右端の恰幅のよいおばさまは、アルヴィンドの亡母の兄の妻。つまり一番近い唯一の叔母ニナ、である。彼女のキャリアがまたお見事。

    彼女が大学時代、ワシントンD.C.在住時に家族揃ってJ.F.ケネディからホワイトハウスに招かれたらしい。そのときの招待状を見せられた時には驚いたものだ。以降の、彼女の仕事ぶりを書くだけでも、尽きない。

    左端の女性は、アルヴィンドの唯一の従兄弟の妻だ。

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    そして賑やかに再会するは、アローク叔父の弟、ランジャン叔父と、その妻、チャンドリカだ。

    彼らはニューヨークのアッパーイーストサイドに住んでいて、わたしと夫が結婚する前からよく顔を合わせている、もっとも近い親戚である。

    インドで二人に会うのは初めてのこと。なんだか奇妙な感じだ。

    チャンドリカはつい最近、インドにおいて「時の人」であった。先日も紹介した通り、ビジネス界の人物でミュージシャンでもないのに、先日、グラミー賞にノミネートされたからだ。

    もっともノミネートされただけで受賞はしなかったが、それでもノミネートされるだけでたいへんなことである。

    インド国内でも、あちこちのメディアで紹介されていた。彼女のバックグラウンドに加え、彼女の妹が、米ペプシコの社長、インディラ・ヌーイであることも、話題性があったのだ。

    といったことは、すでに過去、書いているので割愛する。詳しくは下記に残している。

    ■天は二物を与える。チャンドリカ叔母、グラミー賞ノミネート!(←Click!)

    親戚のディテールはこの辺にして、いよいよ宴の始まりである。

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    遠くから、賑やかなバンドの音が響いて来る。と、アースタの姉の指揮により、皆がエントランスへ集合。と、音がだんだん、「壮絶な状態」になってきた

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    トラクターの後ろに発電装置の車と、巨大なアンプを載せたトラックとが続く。そしてその後ろに群衆。

    どこから出発したのか知らぬが、なんと1時間以上も、踊りつつ練り歩いて来たらしい新郎側の一群だ。

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    新郎は白馬が引く馬車に乗っているようだが、どこに馬車があるんだか見えやしない。

    それにしても、恐るべき音響。ここは仮にも住宅街。しかし今夜ばかりは、近所迷惑もなにもあったものではないのである。

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    エントランス前に到着した一群。花嫁側の家族も合流して、踊りまくる大騒ぎだ。ちなみに道路は砂利道で、ヒールもサリーの裾もあったものではない。

    Wdg01-30熱い。

    想像していたが、しかし、しょっぱなから、熱い。

    なお、この時点で午後9時半である。

    そしてこれから、エンドレスな夜の宴が始まるのである。

    キャンドルが麗しく灯されたレッドカーペット。

    ここを通り抜けて、庭の一画に設けられたダンスフロアへ、一堂はなだれ込む。

    楽団は激しく演奏を続けている。

    その楽団のクオリティが、かなり高い。

    ミュージシャンたちの風貌も、かなり「いけて」いる。

    インドの伝統音楽ながらも、モダンな風味たっぷりだ。特にドラマーたちの「バチさばき」が見事! 踊りより、むしろ彼らの太鼓に集中したい気分である。

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    それにしても、確かに新郎側は外国人の姿が目立つ。新郎の父が海外資本と仕事をする事業家であるのに加え、新郎も海外生活が久しかったことから、友人があちこちにいるらしい。

    耳にしただけでも、ドイツ、フランス、英国、米国、イスラエル、アイスランド、チリ、オーストラリア、シンガポール、カナダ……と多国籍な構成だ。

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    通常だと、ここで踊りまくり、バーカウンターでお酒を飲み、そして深夜にようやくディナーとなり、しかしその後も延々と、日付が変わっても踊り続ける……というのが、サンギートの有り様なので、特に書くこともないはずなのだが……。

    この結婚式は、「普通ではない」のだった。

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    まず、この日は「新郎の母の誕生日」だということで、いきなり巨大なバースデーケーキが登場。

    Wdg01-42 グラミー賞なチャンドリカ叔母がマイクを握り、ハッピーバースデーを歌う。

    ちなみに新郎の母は、元ミス・インディア、らしい。

    道理できらびやかというか派手というか、なんというか、強いインパクトだ。

    いや、この写真で強いインパクトを与えているのは、他でもない、ニラ叔母であろう。相変わらず、額の巨大なビンディが目を引く。

    これほどまでに巨大なビンディ。いったい、どういう意味があるのだろう。単に「好み」の問題なのだろうか。これはいったい、どういう好みなのだろうか。

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    その後、今度は新郎新婦家族の挨拶が始まった。インドの結婚式でこんな挨拶を見るのも初めてのことだ。珍しい。

    赤いポケットチーフのマイクを握っている男性が、新郎クリントの父、その隣がアローク叔父。この二人の風貌が、まるで兄弟のように似ているところが興味深い。

    中央に立っている、マトリックスのキアヌ・リーヴスのような出で立ちでカメラを持っているのは、新郎の弟。ハリウッドで映画プロデューサーをやっているらしい。

    Wdg01-44 何ともはや、やはり、派手な感じの新郎側一家である。

    その後は、なぜかデリーから「出張サーヴィス」のロシア人ダンサーが登場

    「ベリーダンスもどき」が披露される。

    このような出し物もまた、非常に「普通ではない」。

    新婦側の親戚各位は、楽しんで見ていた風だが、その後、「あれは下品すぎた」と口々に。

    なかなかに際どい出し物ではあった。

    このような出し物を、真剣に見る人あれば、スナックを食べつつ、飲みつつしゃべる人あり、みな、それぞれに楽しんでいる。

    もちろん、年配のおばさま方のなかには、どっしりと腰かけて踊りは控えめ、な方々もあるが、少数派である。

    Ex01

    その後、バーカウンターにて、バーテンダーによる「火焔ショー」が披露される。

    Wdg01-45写真の左側に、巨大な火玉が上がっているのが見えるだろうか。

    この出し物も、「超今どき」である。

    さて、このころにはもう、11時を回っていて、気温がぐっと落ちている。

    吐く息が白い。

    やっぱり靴下を履いて来るんだったと後悔するも遅い。

    それにしてもお腹が空いた。しかし誰も食事に移ろうとはしない。再び皆が踊り始め、飲みまくり、どうしてそんなに、みんな元気なの?

    そもそも海外から駆けつけて、時差ぼけ疲労炸裂なゲストも多かろうに、なぜそんなに元気なの? ランジャン叔父も、チャンドリカ叔母も、ニコニコ激しく踊っている。かなわん!

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    その後、新郎の友人らによる「二人の出会い」をストーリー仕立てにした「演劇」が披露される。

    それは小学生の学芸会を下回るかと思われるほどの出来映えであったが、このような出し物もまた珍しく、ユニークではあった。

    このような出し物が「合いの手」で入ることで、踊り続けなくてもよいのがまた、助かった。

    なにしろちょっとでも傍らでボサッと立っていようものなら、誰からから手を引っ張られ、「ミホ、踊らなくちゃ!」とステージに引き込まれるのだ。

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    しかし12時を過ぎた頃にはもう、いい加減、寒いし、お腹が空くしで、ステージを離れる。頼むから、夕飯を食べさせてくれ、という話である。

    が、深夜に重いものを食べたのでは、翌日に差し支える。

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    夫と二人「絶対食べ過ぎないようにしよう」と言い合いながら、結局食べ過ぎてしまう、おばか夫婦。

    食事をしている人々はしかし少なく、踊り人口の方が高い。

    普段はクールな義継母ウマも、きりりと知的な従兄弟の妻のタヌーも、ラグヴァン博士も、すでに70歳を超えて久しい義父ロメイシュも、みな人が変わったように、熱く踊りまくっていた夜。

    もちろんマイハニーも、「機械仕掛けのクマ」みたいな動きで、楽しげに踊っている。

    そんな彼らに「そろそろ帰りましょう」との声を上げたのは、他でもない、わたしだ。

    もう、疲れた。付き合いきれん。

    そんな次第で、午前1時近くに退散した我々。もう十分っちゅう話や。

    ちなみに宴は、午前3時ごろまで続いていたらしい。そしてまた、翌日は正午より、「ファンクションその2」が開催されるのだった。

    すでに初日の段階で、「お腹いっぱい」な気分になってしまったヤワな日本人であるところのわたし。

    インド人の恐るべき底力。精神力&体力に敬服しつつ、寒さに震えつつ、会場を後にしたのだった……。

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    今日の夕方にはムンバイを出て、空路1時間のアウランガーバードへと飛びます。レイトチェックアウトを頼んだので、4時まではホテルにいられます。

    今回はもう割り切って、ホテルライフに徹することに。

    街歩きはやめて、チェックアウトまでのんびりと過ごすことにしました。

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    夫はといえば、午後からオフィスに出て、いくつかのミーティングをこなせばよし、ということらしく……。朝はしかし早起きをして、一番にプールへ泳ぎにいきました。

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    わたしは朝もまたゆっくりと湯船につかった後、朝食へ。朝食は、新館のダイニングルームと、旧館のプールサイド、そして旧館のシーラウンジの3カ所でとることができます。

    食のヴァラエティでいえば、賑やかな新館のダイニングルームですが、量よりも雰囲気。プールサイドも気持ちがいいのですが、やはり一番好きな場所、シーラウンジへ行くことにしました。

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    ここは、このホテルの中でも、最も気に入っている場所のひとつ。一人で訪れるのはもちろん、クライアントの視察旅行や友人を迎えたときなど、必ずお連れしています。

    まるで自分の家でも案内するかのように、「ここ、すてきでしょう?」と言いながら。

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    窓の外からは、インド門が望めます。朝のうちは、アラビア海に朝日がきらきらと反射して、麗しい景観が広がります。

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    いつものように、たっぷりのフルーツ。それからスクランブルエッグとパンケーキを注文しました。

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    これは「チックー」と呼ばれる果実のジュース。どことなく柿を思わせる果実です。

    ミルクとブレンドしたこのシェイク。インドで人気のジュースのひとつです。クリーミーで美味ですよ。

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    タタ財閥の創始者であり、このホテルを創業した人物でもあるジャムシェトジー・タタの胸像です。

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    さて、数あるブティックの中でも、このホテルにしかない老舗の靴店へ。以前もご紹介したJoy’s Shoesです。はき心地のよいサンダルやパンプスなどが揃っています。

    こちらはパーティ向け、スワロフスキーのクリスタルがちりばめられたきらびやかなサンダル。わたしはピンヒールが苦手なうえ「たくましい脚」なので、このようなデザインは似合いません。

    似合えば、欲しいところです!

    さて、今日の買い物はわたしではなく……。

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    夫です。部屋履きとビジネスシューズ、それからベルトを選びます。男性用の靴も、なかなかに高品質のものが揃っているのです。もちろんすべて、革製です。

    ■JOY SHOES。足にやさしい革製のサンダル (←CLICK!)

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    買い物を終えて、夫はオフィスへ。夕方空港で待ち合わせです。

    わたしはといえば、お気に入りの書店で立ち読みをしたり、ジュエリーショップをのぞいたりしたあと、プールサイドで遅めのランチ。

    荷造りをすませて、チェックアウトし、空港へ……。さて、週末はエローラとアジャンタ、遺跡巡り。楽しみです。