不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜

FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。

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    南デリーにあるインドで最もラグジュリアスなショッピングモール、DLFエンポリオ。

    2009年にオープンしたこのモール。エントランスには高級車が乗り付け、富裕層の姿が見られます。海外の高級ブランドのブティックが一堂に介し、混沌としたインドの市井の風景とは別世界です。

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    わたし自身は、欧米の高級ブランドにはさほど興味はないため、軽くショーウィンドーを眺めるにとどめ、上階へ向かいます。

    上階にはインドデザイナーズ・ブランドやジュエリーショップなど、インドならではの店舗が並んでいるのです。

    今日はいくつかのブティックで、今まで目にしたことがないほどの見事な刺繍製品を見ることができました。

    ひとつはSUREKHA JAINというブティック。ムスリム(イスラム教徒)の伝統的な技術をいかした刺繍が施されたジャケットやドレスが並びます。ブティックはここだけで、ウェブサイトもカタログもないとのこと。撮影も憚られることから、ご紹介できないのが残念です。

    花や植物をモチーフに、カラフルな刺繍糸に加え、金糸銀糸もきらびやかに、ため息の出る美しさが目の前に広がります。どれも著しく高価ですが、その手作業を考えれば納得です。

    次に訪れたのは、インド・デザイナーズでもっとも有名なブランドのひとつ、TARUN TAHIRIANI。彼のデザインする刺繍入りのパシュミナが、また見事でした。精緻の極み、ともいうべく刺繍がぎっしりと施されています。

    一人の職人が4、5年かけて仕上げた一枚だといいます。そういう作品(もはや商品とは呼べない)を、手で触れ、しみじみと眺められるだけでも楽しいものです。もちろん店では、「買うつもりで吟味している」という雰囲気を保つことが大切です。

    さて、最後に訪れたドバイ拠点の店、MIRIでは、見事な刺繍に興味を示し、カタログの所在を尋ねたわたしに、マネージャーが「写真を撮っていいですよ」と言ってくれたので、撮影させてもらいました。

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    インドでは、商品をコピーされるおそれがあることから、写真撮影は禁止されている場合が多いので、写真を撮ってもいいと言ってくれるのには驚きました。彼曰く、

    「これは、誰にも真似できませんから」とのこと。おっしゃる通りだと納得します。

    その薄さから「ペーパーワーク」と呼ばれるそれは、ぎっしり刺繍されているにも関わらず、軽く、しなやかです。

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    ご覧の通り、裏面(写真左側)の処理も丁寧で、本当に見事な一枚です。手に取って肌触りを確認したり、羽織ってみたりして、品質を確かめます。

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    ストールとしてではなく、額に入れて壁に飾ってもいいくらいです。日本円にして数十万円。アートだと思えば、決して高くはありません。

    このほか、この店には「カーペット作りの手法を生かしたストール」などもあり、いずれも見事な作品ばかりでした。

    無数にあるインド手工芸の美。ごくごく一部しかご紹介できないのが残念なほどです。

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    インドの首都ニューデリーの、夫の実家に来ています。夫の出張に伴い、いつものことながら、ついてきたのです。

    日本の約9倍の国土を持つインド。年中暑い国だと思われそうですがさにあらず。北はヒマラヤ山麓の極寒地もあり、季節にめりはりのある地域も少なくありません。

    北インドに位置するニューデリーもまた、暑さ寒さが極端な土地。12月から1月にかけては、濃霧と寒さに包まれます。

    先週までは霧のためにフライトがしばしば遅れていたようですが、2月に入ったせいか、今日は霧もなく、フライトの遅れもなく、寒さもさほどではなく、安心しました。

    今朝、荷造りの際に、ムンバイやバンガロールでは使うことのない冬の衣類を、クローゼットから引っ張り出し、スーツケースに詰め込む前に、しばらく外に干しました。

    写真は、ストール類です。黒地のカシミアに、カラフルな刺繍が施されたカシミール地方のストールは、インドでよく見られる手工芸品のひとつです。

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    これは、インドに移住前の2003年、デリーにある国営の土産物店で購入しました。当時はまだ、あれこれと見比べる審美眼が備わっていませんでしたが、今でも気に入って使っており、なかなかにいい柄を見つけたと思っています。

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    こちらは、やはり移住前の2004年に購入したもの。シンプルな黒いコートなどにもよく合い、米国に住んでいたころも、友人らから好評でした。遠目に見ると刺繍とは思われず、どことなく「ヴェルサーチのスカーフ?」な雰囲気です。

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    これは義理の両親が数年前にプレゼントしてくれたもの。ストール全体にびっしりと刺繍がほどこされていて、重量感があります。

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    これらは、カジュアルなスカーフ類。左端のヒョウ柄は、ニューヨーク在住時にマンハッタンの土産物屋で購入した古いもの。「パシュミナ」として売られていましたが、単なるウールです。

    単なるウールのせいか、洗濯機に放り込んで洗えるし、飛行機に乗るときなど適当に丸めて荷物に詰め込めるなど、雑に扱っても気にならず、実は重宝しています。

    真ん中のKENZO風は、ムンバイで購入したもの。これもまたカシミール地方のものです。インドではほとんど身に付ける機会がないのですが、海外旅行の際に伴います。

    右端の茜色は、パシュミナとシルクの混紡。パシュミナ100%に比べると安価ですが、光沢があり、色も鮮やかなものがさまざまにあり、やはり気軽に使えることから重宝しています。

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    これは、肌触りがよく、軽く、温かく、ふわふわで、包まれると幸せ〜な気持ちになるパシュミナ100%のストールです。色の選択肢は限られていますが、そんなことは気にならないほどの心地よさです。

    このようなパシュミナは、天然素材のシャンプーでやさしく手洗いをして、陰干しをするのがいいのだとか。軽いので持ち運びにも便利。本当に重宝する一枚です。寒い場所に赴くときには、必ず携行しています。

    なお、パシュミナについては、その定義の曖昧さも含め、かつて個人ブログの詳しく記しています。どうぞ下記↓をご覧ください。

    ■カシミールの山岳地帯に思いを馳せつつ、パシュミナストールを求める。(←Click)

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    パシュミナヤギのご近影。

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    インドでは、女性だけでなく、男性も同様にテイラーを日常的に利用します。シャツやパンツ、スーツなどは、自分のサイズに合ったものを仕立てるのは一般的なことです。

    わたしの夫は、大学入学時から米国に暮らしていたこともあり、大人になってインドで服を仕立てるという経験がありませんでした。

    更には、母国の製品のクオリティを信じていなかった彼は、インド移住の直前に、米国で衣類を調達するのだと言い張り、Brooks Brothersなどで、シャツ、パンツなどをまとめて購入して来たのでした。

    「インドの製品にも、いいものがあるんだから」

    というわたしの話には耳を貸しません。インドに移ってからも、半年ごとの米国旅行で調達するか、あるいはインドにある米国ブランドのDockersなどでパンツ類を購入していました。

    ところが1年ほど前、ニューデリーの実家の近くにあるテイラーで、試しにBrooks Brothersの紺のブレザーのコピーを作ってもらったところ、とてもいい感じに仕上がりました。当然ながら、格安です。

    これに気をよくした夫。バンガロールでも評判の高いテイラーを訪れ、スーツを作ることにしました。

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    ローカルの商店街である「コマーシャル・ストリート」にあるPRESTIGEという老舗。数年前、新しい店舗になったとのことで、こざっぱりと美しい店内です。

    布は国産でも最も質がいいと言われるブランド、Raymondのものをはじめ、イタリア製の輸入テキスタイルも揃っています。サリーと同様、次々と気前よく布を広げて見せてくれるので、クオリティなどに関する質問をしながら、絞り込んでいきます。

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    仕立て代は、1着あたり4,500ルピー。1万円程度です。それに生地代が加わります。ちなみに手ごろな布は1着あたり約1万円から、イタリア製は約2万円からとのこと。

    インドにしては結構いいお値段ですが、先進国で購入すること、あるいは仕立てることを考えると、非常に安価です。

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    数種類に絞り込んだら、今度は実際に顔に合わせてみます。白い布で衣服を覆ったあと、店員のお兄さんが、布を当ててくれます。

    吟味した末、2、3種類に絞り、まずは一着作ってもらって具合を見て、もしもよければ更に追加で注文するということにしました。

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    スーツだけでなく、もちろんシャツなども作ってもらえます。布も豊富に揃っており、わたしもここで2種類の生地を購入し、別のテイラーでドレスシャツを仕立てました。

    ちなみに女性のスーツも手がけているとのこと。インドでの仕事でスーツを着る機会はほとんどないのですが、しかしカジュアルなサマースーツなど、作っておくといいかもしれません。近々自分のためにも、改めて訪れたいと思っています。

    さて、夫のスーツはたいへん感じよく仕上がり、着心地もとてもよいとのこと。スーツだけでなく、カジュアルなパンツも作ってもらったのですが、これらも自分の身体にぴったりとフィットするため、快適なようです。

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    上の写真、ダブルのスーツ。実はわたしの亡き父が着ていたものです。オシャレだった父は、仕立てのよいスーツをたくさん持っていました。

    父が他界したあと、捨てるに捨てられなかった衣類やネクタイなどは、夫のためにインドまで持ち帰りました。夫はいやがるどころか喜んで身に付けていました。

    身長は夫とほとんど変わらず、しかし夫よりも横に大きかった父。サイズを縮めることはできるだろうと思い、その後、スーツも数着、インドに持って来ていたのでした。

    それらをテイラーに持っていったところ、サイズを調整は可能だとのこと。そして仕上がったのが上の写真なのです。デザインは古いかもしれませんが、しかし夫によく似合っています。

    わずか1,500円程度のお直し代で、父のスーツが生まれ変わり、本当にうれしいです。父のスーツ2着が加わり、夫は急に衣裳持ちになったのでした。

    ■PRESTIGE FASHIONS

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    わが家を彩るテキスタイル類は、その大半がインドで調達したものばかりです。ダイニングルームのテーブルクロスにしても然り。

    お気に入りのテキスタイルショップは何軒もあるのですが、まずはこのSOMAからご紹介したいと思います。

    1984年に、ラジャスターン州のジャイプールという都市に創業したこの店。村々の職人たちが伝統的な製法でプリントするテキスタイル類を、現代のライフスタイルに合わせた商品にして販売しています。

    ラジャスターン地方のジャイプール、ウダイプールをはじめ、ムンバイ、デリー、バンガロール、ハイデラバード、コチンなどに支店があり、海外への輸出も行っているようです。

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    店内は、カラフルな木綿製品の海。テーブルリネンにベッドリネン、キッチン用品に衣類、小物、雑貨と、ヴァラエティ豊かな商品が満ちあふれています。

    たとえば一番上の写真。テーブルクロス2枚に、エプロン、トイレタリーバッグ、ポーチなどをまとめて撮影していますが、どれもしっかりとした作りで実用性に富んでいます。

    最近見つけた中でも気に入っているのが下の写真の商品。

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    奥にあるのは、紐を結ぶことで箱になる万能ケース。大中小、サイズがあります。使途はヴァラエティ豊か。

    机の傍らにおいて書類ケースにしたり、カメラや携帯電話などのバッテリー類をまとめていれたり、あるいは引き出し内の仕分けにしたり、夫が帰宅してすぐに財布や時計などを入れる小物入れにしたり……と、非常に実用的です。

    小さいサイズのものは、旅行の際に広げて持参し、ホテルで小物やジュエリーを置くのに重宝します。しかし、一番気に入っているのは、手前のコンピュータケース。

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    ムンバイ店の片隅に、たった1つのサイズだけ売られていたもの。我がMacBook Proにぴったりのサイズだったのです。クッションがしっかりしている上、開閉もしやすく、とても気に入っています。

    このほか、だいぶ前に購入したものの写真が残っていますので、参考までにご紹介しましょう。

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    木材を彫ってスタンプにしたもので模様を描く「ハンドブロック・プリンティング」により作られたプレースマット。インドでは、ナプキンとともに6枚ずつのセットになっているのが一般的ですが、この店では1枚ずつ購入できます。

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    これはポットに被せるティーコージー。保温効果を高めるための分厚い中綿のようなものも売られています。

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    コースター類も、色柄豊かに揃っています。これは周囲のビーズがかわいらしくて気に入りました。

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    日本では「水枕」として使われていますが、これを「湯たんぽ」として使うのがインド的。そのカヴァーも売られています。腰痛、生理痛のときなど、湯を入れて椅子の後ろにおいておくと、ずいぶんと楽です。

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    母が遊びに来たときにも、何度か足を運びました。木綿製の衣類は、風通しがよく、着心地もよく、日本の夏にも好適です。

    このほか、バッグやスカーフ、アクセサリー、化粧ポーチ、写真立てなど、さまざまな商品が揃っており、お土産探しにも便利な店です。

    ■SOMA (ホームページ)

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    昨日は、テイラーメイドのサルワール・カミーズについてご紹介しました。テイラーで作ってもらえるものは、サリーのブラウスやサルワール・カミーズなど、インドの伝統衣裳だけではありません。

    たとえば上の写真。これはクルティと呼ばれるトップ。チュニックのようなものですが、このようなトップも、好みのデザインに仕上げてもらうことができます。この布は、カシミール地方の刺繍が施されたもの。

    そもそもサルワール・カミーズ用に売られていますから、トップ&ボトム用、合わせて5メートル近くもの布がひとまとめで売られます。下の写真がそれです。

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    ボトムは当面必要ないので、取り敢えずトップだけを作りました。生地は木綿で、手刺繍が施されています。値段はデザインによりますが2500円〜4000円程度。仕立て代を含めても5000円以内です。ちなみに「手刺繍」などに拘らなければ、ぐ〜んと安く作ることができます。

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    これは、丈が短めのクルティ。木綿なので洗濯も楽。着心地も軽やかです。米国在住時代は、専らジーンズとTシャツが日常着でしたが、インドに来てからは、Tシャツではなくクルティを着る機会が増えました。

    布が余分にあるのだから、クルティだけでなく、ロング丈を作ってみようと、ドレス(ワンピース)を注文してみました。モデル気取りごめんなさい。ちょっとやってみたかったのです。

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    このほか、適切な布と作りたい服の写真があれば、かなりそれに近いものを作ってくれます。よほどややこしいデザインでない限り、手持ちの既製服をコピーしてもらうことも可能です。

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    この写真のオレンジのシャツは、昨年、日本に帰国した際、東京で購入したもの。日本ではなかなかサイズの合う服が見つからないのですが、日比谷シャンテの1階の入り口のすぐ右側にある店(!)は、わたしにも合う大きめサイズのトップがあるため、気に入っています。

    とはいえ、帰国するのは数年に一度。これまで購入したのは3枚のシャツだけですが……。

    このオレンジのシャツを購入した翌日、早速着用し、年上の友人に会ったところ、

    「わたし、そのシャツと色違い、持ってる! どこで買った? もしかして日比谷? 日比谷シャンテでしょ!?」

    と激しく盛り上がりました。あの店(店名は覚えていません)は、アラフォー&アラフィフの人気店なのでしょうか? 

    それはさておき、色違いが欲しいと思っていたところ、紳士服のテキスタイルショップで、ストレッチ素材のなかなかに肌触りのいい黒い生地を見つけました。早速テイラーにオーダーしたところ……。

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    なかなかに、いい感じで仕上がりました! というか、写真だと細部の具合などわかりませんよね。

    ただ、どこのテイラーもうまく作れるわけではありません。これはムンバイ在住時、自宅の近所にあるテイラーに頼みました。バンガロールでもいい店を見つけなければと思っているところです。

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    上の写真。よく見ていただくとお分かりの通り、まだ「服」になっていません。一枚布に、襟ぐりや袖のあたりが刺繍されていますが、裁断や縫製はこれからです。

    インド女性の民族服といえばサリーですが、一般的に着用されている民族服の代表的なものに、「サルワール・カミーズ」があります。

    通称「パンジャビ・ドレス」とも呼ばれるこの衣服。サルワール(パンツ)とカミーズ(トップ)、そしてスカートの3点がセットになったもの。

    既製品もありますが、上の写真のように「マテリアル」で売られていることも多く、人々は行きつけのテイラーで仕立ててもらいます。

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    「テイラーメード」と聞けば、なにやら高級なイメージですが、さにあらず。あらゆる場面で「手作業」が息づいているインドでは、街角にもテイラーが点在し、貧富の差を問わず、自分にぴったりの衣類を作ってもらうことができます。

    インドの女性たちは、たとえ低所得者層であれ、おしゃれに対して敏感です。わが家のメイドのプレシラも、覚えきれないほどに毎日異なるサルワール・カミーズを着て出勤します。

    間違いなく、わたしよりも服を持っています。

    テキスタイル、職人仕事、共に安価なインドでは、工場で量産されるTシャツなどよりも、テイラーメイドの衣類の方が安い場合が多いのです。

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    これは、ムンバイの鉄道駅の朝。カラフルなサルワール・カミーズに身を包んだ女性たちが、スカーフを翻しながら颯爽と歩いてゆきます。

    スカーフは、後ろから前に垂らすのではなく、このように前から後ろに向けて肩にかけます。すると、風に逆らって歩いても、スカーフが落ちることなくきれいに見えるのです。

    たまに左右の長さがずれたりするので、最初は気配りが必要ですが、慣れると楽です。しかし、ショッピングなどに夢中になったりしていると、↓こうなってしまうこともあり。たちまちだらしなく見えてしまいます。

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    下の写真は、我が母がインドを訪れた際、作ってもらったサルワール・カミーズ。しっかりとした生地だったこともあり、こういう巻き方をしていますが、基本的には「邪道」です。しかしこれはこれで、いい感じといえば、いい感じです。

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    サルワール・カミーズは、インドの気候に合った、実に快適な衣服でもあります。特に木綿やシルク製は風通しもよく、暑い日にも好適です。

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    この写真は、移住当初のもの。ローカルの市場で撮影したものですが、買い物のときなどは、すぐに洗濯できる木綿製が重宝します。スカーフは日よけにもなるし、埃を防ぐこともできるし、汗を拭うこともでき、つまりは「大判のハンカチ」がわりです。

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    これは、アナルカリと呼ばれるもので、韓国のチマチョゴリのように胸元に切り替えがあり、裾に向かってフレアになったシェイプです。裾がキュッと細いチュリダールと呼ばれるパンツと合わせます。

    ちなみにパンツは、チュリダールのように膝下がぴったりしたものと、足首までゆったりしたものとがあります。

    わたしが着ているのは、比較的「古典的」なデザインです。胸元のデザインが個性的なので、スカーフは右肩にかけて、隠さないように着ています。こういう着方も「あり」です。

    アナルカリには、カミーズの丈が短いもの、袖無しのものなどもあります。豪奢なデコレーションが施された「パーティ向け」が多く、若い女性に人気です。

    わたしは、インド服と言えば「サリー」を着用する機会が多く、普段着としてのサルワール・カミーズはあまり持っていません。しかし動きやすく、快適でもあるので、少しずつ気に入ったマテリアルを揃えて、仕立てようと思っています。

    日本の蒸し暑い夏にも好適! のような気がしますが、いかがでしょう?

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    今日、インドでは日食が見られました。1月15日の午前11時16分から午後3時11分までの間、ゆっくりと日食が進むという記事を、今朝の新聞で見つけ、どうしても見てみたくなりました。

    とはいえ、手元には太陽を見るためのフィルター(メガネ)がありません。……と、思いつきました。書斎へ駆けていき、書棚をチェック。ありました!

    健康診断で撮影した胸部レントゲン写真。

    フィルムの端っこの黒い部分を切り取って、サングラスの上に貼り付けてみました。これならば、長時間は見られないにしても、一瞬、太陽を見るには十分です。

    試したところ、見事に「欠けた太陽」が見られました。なにしろ4時間亘ってじわじわと変化するため、30分程度おきに、少しずつチェックしました。生まれて初めての日食観測は、なかなかに楽しかったです。

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    今日は曇天でしたので、太陽は見え隠れしていましたが、それでも日食が進むにつれ、庭の光の具合がいつもとは異なりました。異なる感じを写真で伝えるのは難しいのですが、ともあれそれは、微妙に不穏な空気なのです。

    インドでは、日食は「不吉なこと」として捉えられています。

    インド神話によると、悪魔であるラーフ (Rahu) は、太陽と月を飲み込んで、日食や月食を起こす「悪い星」になったとされており、日食の日には外出を控えている人々もいるようです。

    それが証拠に、新聞記事の隅の方に、「裸眼で太陽を見ないように!」といった注意事項に並んで、

    ・日食の間も食事はできます。
    ・日食の間も、通常通り外出できます。

    といったコメントが記されています。しかし、実際のところ、今日は祝日でさえ開店している近所の商店が閉店していたことから、宗教上、忌日(いみび)として活動を控えている人も少なくないのかもしれません。

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    ところで、上の指輪。以前、ここでもご紹介した「惑星を表現した9つの石」から成る、ナヴラトナ(ナヴラタン)と呼ばれる伝統的なものです。

    ■指にきらめく宇宙。9つの石のNavratna Stones (←Click!)

    実はこの9つの惑星とは、厳密にいうと7つの惑星と、2つの現象を意味します。2つの現象とは、「日食」と「月食」です。

    「ラーフ」の胴体が「ケートゥ」という星になったとされており、この二つの働きが、日食と月食を起こすというのです。

    ……なんだか、わかりにくい話ですね。詳しく知りたい方は、以下のサイトなどを参考になさってください。

    ■ラーフ (Wikipedia)

    ちなみに上の指輪の写真によると、一番下の青い石はブルーサファイアで、土星を意味します。

    その右隣のオレンジ色の石はヘソナイトで「ラーフ」を、左隣の白っぽい石はキャッツアイで「ケートゥ」を意味するとのこと。

    インドでは、宝石が「お守り」のように使われていて、階級差、性差を問わず、占星術などに基づいて自分の守護石を見つけ出し、常に身に付けている人も見られます。

    わたしはまだ、自分に一番合っている石が何なのかを知りません。上のナヴラトナの指輪と、結婚指輪、婚約指輪は毎日つけていますが、それ以外は、その日の服装や気分に応じて、「これ」と思うものを身に付けます。

    ただ、間違いなく感じるのは、自分と石の間に相性があるということ。

    あるネックレスをしているときは、それがたとえ重くても、身体がリラックスします。

    また、デザインは気に入っていても、時によっては、なぜか落ち着かない気分にさせられるイアリングやペンダントヘッドなどもあります。

    22金は、身に付けていて間違いなく気持ちがいいので、最近ではシルヴァーやプラチナよりも、22金をベースにしたジュエリーを少しずつ買い集めています。

    そういえば昨夜、ファミリーフレンドのお宅で、宝石の話になりました。ホストのディーピカも、義姉のスジャータも、自分たちの石を知らないといいます。知らないといいながら、

    「わたしは多分、エメラルドなの」

    「わたしはルビーだと思う」

    「わたしは、ダイアモンドに違いないわ」

    と、それぞれ、セミ・プレシャスストーンではなく、高価なプレシャスストーンを主張。夫らから、「誰が決めたの?」と思い切り突っ込まれました。

    一方で、夫の身を守るために妻が身に付けておくべきとされているネックレス「マンガルスートラ」を3人とも身に付けていないところが笑えました。

    日食の話が、ジュエリーの話になってしまいました。

    近々、インドのジェム・ストーンについても、改めて記したいと思います。

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    今日は、バンガロール郊外のホワイトフィールドに住むファミリーフレンド、マンシング家の夕食に招かれました。義姉夫妻と、デリーから訪れている義父、そしてわたしたちの5人で赴くことにしました。

    洋装が主流となりつつある、昨今のインドにおけるソーシャルシーン。サリーを着用する機会が減りつつあるので、「浮かない機会」を狙ってサリーを着ます。

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    今日は、お気に入りの絞りのサリーを選びました。先月、日本人会のパーティの際に着たパルシー・ワークの刺繍のサリーと、色合いが若干似ていますが、質感はまったく異なります。

    こちらは軽くて身体にフィットするため、刺繍のサリーよりも気軽に着用できます。インドにおける「絞り」は、バンダーニ (Bandhani)と呼ばれ、主に北部インドのラジャスターン州やグジャラート州で作られているとのこと。

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    このサリーは、ムンバイのワールドトレードセンターで開催されたテキスタイルフェアで見つけました。

    そもそもインドでは白地や黒地のサリーはあまり歓迎されませんでした。ケララ州は白地に金糸で刺繍を施したサリーが伝統的ですが、一般には白は「喪服」であり、黒もまた、おめでたい色ではありません。

    しかし最近では、白地や黒地に、巧みに艶やかさを添えたサリーが見られるようになり、わたしも好んで着用しています。派手な色の組み合わせよりも「選びやすい」「着やすい」というのが正直なところ。

    自分に似合う色を、「色の海」の中から見つけ出すのは、簡単なことではありません。

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    さて、マンシング家では、夫妻と息子の3人が出迎えてくれました。夫のラナは、コーヒー&ティーのソムリエであり、カクテルを作るのがとても上手。今日は「モヒト」を作ってくれました。

    かつてフライトアテンダントだった妻のディーピカは、小原流の生け花の師匠。バンガロールでも時折、友人らと生け花のエキシビションを開いています。上の料理は彼女の手料理です。

    以前、わが母と訪れたときには、南インドの料理でもてなしてくれましたが、今日はマトンのチョップにグリーンサラダ、トウモロコシのサラダ、エビのソテー、各種野菜のグラタン……と、コンチネンタルなメニューです。

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    メレンゲとダークチョコレート、そして生クリームのオリジナルなスイーツもまた格別。食後には、ラナがいつものように、ローストしたばかりだというコーヒー豆で、おいしいコーヒーを煎れてくれ、会話も食事も実に愉しいひとときでした。

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    ■赤いサリーを着て、クリスマスパーティへ

    24日のクリスマスイヴは、自宅で静かに過ごしたわたしたちは、25日の早朝起床、バンガロール空港から飛行機に乗り、ムンバイへと向かいました。

    今回、急遽参加を決めたのは、インド銀行大手のCEOが主催するクリスマスパーティ。初めてこのクリスマスパーティに招かれたのは、インドに移り住んだ直後、2005年のクリスマスでした。夫の叔母が同銀行のナンバー2であることから、彼女の口添えで、インド生活の浅いわたしたちも招かれることができました。

    当然ながら超多忙のCEO、P氏。しかしながら、インドから母国に帰還した夫アルヴィンドとわたしを歓待してくれ、パーティの際にもしばしば声をかけてくれるなど、たいへん心遣いの温かな人でした。

    昨年はムンバイを襲った同時多発テロのため中止を余儀なくされたこのパーティ。今年はP氏がリタイアするとのことで、彼が主催のクリスマス・パーティは、これが最後のになるだろうとのこと。

    ビジネス・シーンにおいて、他国以上に、人と人とのコネクションが重要視されるインド。同時に、一旦顔なじみになった人には、ことのほかフレンドリーに接してくれ、家族ぐるみでのつきあいに発展しやすいのもインドならではです。

    P夫妻やその息子夫婦に再会することはもちろんのこと、企業のトップエグゼクティヴたちが集う場所で、今後もインドで仕事を続けるであろう夫が、ネットワークを広げておくことは大切だと判断し、急遽日帰りでムンバイに飛ぶことにした次第です。

    さて、このパーティ。ドレスコードはカジュアル。4年前は、「カジュアル・シトラス」でしたので、「柑橘系の色」を身に付けた人たちがパーティ会場を埋め尽くしました。

    今回は招待状に「カジュアル・レッド」とあります。その一文を読んで、パーティに参加する意欲が俄然増しました。というのも、先月、ムンバイを離れる前に新しく購入したサリーが、黒と赤の2枚で、赤はまだ着用のチャンスがなかったのです。

    先日ここに載せた黒いサリーもそうですが、この赤いサリーもパルシー(ペルシャ出自のゾロアスター教徒)伝統の手刺繍が施されています。まばゆすぎない、落ち着きのある緋色に、立体感のある刺繍とビーズワークが鏤められ、新しさが見られるデザインです。

    ■短時間フライトでも機内食充実のインド空の旅

    行きはジェットエアウェイズ (Jet Airways) の便を利用しました。インドの航空会社の中で、わたしたちが一番よく乗る、信頼のおけるエアラインの一つです。インドの国内線の特徴は、それがたとえ1時間を切るフライトでも、しっかりと機内食がでること。

    朝昼晩の食事時はもちろんのこと、それ以外の時間でも「スナック」が出ます。ビジネスクラスの場合、コンチネンタル料理とインド料理2種(ヴェジタリアン/ノンヴェジタリアン)の最低でも3種類、エコノミークラスでもヴェジタリアン/ノンヴェジタリアンの2種類が必ず出ます。

    さらには、インド人は「温かい料理」を好むため、冷たいサンドイッチなどではなく、温められた料理が主流です。

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    この朝は、ビジネスクラスにアップグレードしてもらったので、朝食も一段と充実しています。オムレツとフルーツ、これにパンとコーヒー/紅茶がつきます。機内でしっかりと食事をすませられるのは、インドならではでしょう。

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    ところでこの小さなパックは、インド国内線の機内食で必ずついてくるセット。塩こしょう、そしてインド人の多くが好むケチャップ。そしてアフターミント。これはお口直しです。

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    煎ったフェネルシードを砂糖でコーティングしたもので、消化を助け、口臭などを防ぎます。癖になる味わいです。

    ■インド的には地味で繊細なジュエリーを着用

    今日は、ジャイプール地方の伝統的な工房で作られた22金のイアリングを選びました。葉っぱが連なった形が、花模様刺繍のサリーに似合うと思ったのです。インド的には古風なデザインながらも、洋装にも合わせやすく、かなり大振りですが軽いので、つけ心地も悪くありません。

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    ネックレスは、トルマリンやトパーズ、ガーネットなどのセミプレシャス・ストーン(半貴石)がレースのように鏤められた、繊細で上品なもの。インドではなかなか見られない、これでも「地味系」なネックレスです。

    以前出張でチェンナイへ赴いた折、ショッピングモール内にある「スリランカ物産コーナー」のジュエリー店で見つけて衝動買いをしました。スリランカで一般的なワークなのかどうかはわかりませんが、インドでゴテゴテしたものを見慣れていたせいか、目新しさに一目惚れしました。

    線の細いタイプの女性に向きで、わたしには今ひとつ似合わない気もしているのですが、ともあれ、とても気に入っています。

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    ■パーティ会場のホテル、タージ・マハル・パレスへ

    さて、時間通りにムンバイ空港に到着。南ムンバイまで約1時間ほど車を飛ばして南下し、会場であるホテル、タージマハル・パレスに到着しました。

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    この写真はホテル新館のロビーです。1年前のテロの悲劇から、表向きだけでも立ち直り、きらびやかなクリスマスの雰囲気が漂っています。ホテルのコンシェルジュで荷物を預け、身軽に会場へ向かいます。

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    パーティの会場はクリスタルルーム。ここでまずはカクテルタイムです。インドにおいて、パーティは「時間通りに始まらない」のが常識ですから、開始時間が12時半とあったら1時過ぎに赴くのがマナー。人々は三々五々集まって、2時ごろから大盛況、という状態です。

    夜のパーティもしかり。結婚式のような盛大なものにせよ、ホームパーティにせよ、たとえば「土曜の夜にパーティをします」と言われれば、特に時間を確認せずとも、集まり始めるのは8時過ぎ。9時〜10時ごろまで人々が三々五々集まり、スナックを食べながらのカクテルタイムが延々と続き、夕食の蓋が開くのは 10時を過ぎてからです。

    会場では、まずホストであるP夫妻に挨拶をし、スパークリングワインのグラスを受け取り、それからはもう、次々に、見知らぬ人との挨拶やちょっとしたおしゃべりが続きます。

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    途中で、デリーから駆けつけた、夫の「できる叔母」が登場。わたしたちの結婚式以来、8年ぶりの再会です。彼女のおかげでこのパーティに出席でき、感謝です。

    「ちっとも変わってないわね〜」

    お世辞もあるかもしれませんが、叔母は褒めてくれます。

    というのも、インドの女性は、結婚したら最後、たちまち肥満への道を駆け抜ける人が多数であるため、結婚してから体重が増えていないというだけで、「変わっていない」と認識されるのです。

    面白いのはサリーのブラウスをテイラーで仕立ててもらうとき。縫い上がった裏地には、かなり大きめの襠(まち)がとってあり、約5ミリおきに、あらかじめ縫い目が数本、施されています。

    もし太ったら、自分で糸を解いてサイズを大きくしろ、ということらしいです。それだけ、「サリーのお直し」を頼まれることが多いということでしょう。非常に実用的です。

    会場では、知り合いの顔もちらほらと見られます。みなそれぞれに、「社交に大忙し」様子なので、一人の人を長々と拘束するのも憚られ、簡単な会話に終始します。それはそれで、疲れます。人々の渦から離れて、ときに女性たちのファッションを遠巻きに眺めるなど、わたしなりに楽しいひとときを過ごしました。

    ■シーラウンジで華やいだランチブッフェ

    2時を過ぎたころ、会場をシーラウンジ(Sea Lounge) に変えてのランチブッフェが始まりました。以前、このブログでもご紹介した、わがお気に入りの、インド門を見下ろすこのダイニング。今日はいつもの静けさとは打って変わり、さまざまな料理が賑やかに並び、いつもゆったりとサーヴしている初老の給仕たちも大忙しの様子です。

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    すでにワインも味わい、アペタイザーも少しいただいていたので、料理は軽めにすませました。マトン入りのビリヤニ(炊き込みご飯)や北インドのサーグ(ホウレンソウのカレー)、マッシュルームのカレーなどがとても美味でした。

    やや酔いが回ったので、窓際の席につき、クリスマスのプラムケーキとコーヒーを味わっていたところ、P氏が気遣って声をかけてくれます。自分たちはお酒どころか食事も口にせず、数百人のゲストに目を配り、誰かに誰かを紹介するなどのコネクションの便宜を図り、その「アンテナの感度の高さ」と「速やかな行動力」は見事です。

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    インドに来て以来、権力や地位を振りかざさない(振りかざす人ももちろんいますが)優れた人たちと関わり合う機会ができたことは、わたしにとって「人の生き様」について勉強させられる好機であり、とても有り難いことだと思っています。

    パーティの終わりには、クリスマスギフトに木の苗をいただきました。わたしの木はニーム (Neem) です。バンガロールの自宅の庭に植えようと思います。

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    夜、バンガロール空港に到着して、一路、郊外のアーユルヴェーダグラムへ。街灯りのない、静かな田園地帯を走り抜け、星が降る場所へ降り立ちました。さて、明日から大晦日まで、ここで「自分の心身に向き合う日々」が始まります。とても楽しみです。

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    これは、2007年の年の瀬に、バンガロールのホテル「リーラ・パレス」のエントランスで撮影しました。わたしが着用しているインド伝統衣裳について、今日は簡単にご説明したいと思います。

    これは、サリーとは似て非なる、「レンガ・チョリ (Lehnga-Choli)」と呼ばれる衣服です。レンガとは身体にフィットする長いスカート、チョリとはブラウス(トップ)を意味します。

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    長いスカートとブラウス、そして長いストールの3点セットです。きらびやかで派手なものが多く、結婚式の衣裳としても着用されます。豪奢なものは、どっしりと重量感があり、筋力トレーニング状態です。大げさです。

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    これはウエディング・フェアでの写真。このように派手な民族衣裳を扱う店のブースが延々と並びます。ともかくきらびやかで、圧倒されます。

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    派手な中にあって、稀少な黒を探し当てました。鍛え上げられていない引き締まりのない腹部を露出。日本に住んでいたならば、決して考えられないファッションです。すみません。

    しかしここはインド。相撲取り並みの体格の、恰幅のよいマダムたちの、派手な腹部の露出を見慣れているせいか、変に度胸がついて、露出してます。不要な度胸ではあります。

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    【参考資料】 恰幅のよいマダムらの一例。チェンナイのサリー専門店にて。先日も記しましたが、インドでは「足首隠して腹隠さず」が、女性の伝統衣裳における一つのルールです。いろんな意味で、励まされます。

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    右端のわたしが着ているのは、ガグラ・チョリと呼ばれるもの。ガグラ(Ghagra) は、レンガに比べるとギャザーがたっぷり寄ったデザインです。

    レンガ・チョリにせよ、ガグラ・チョリにせよ、サリーよりは着やすくて着崩れもしにくいので、ダンスパーティなどにも好適です。