不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜

FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。

✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

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    わが家を彩るテキスタイル類は、その大半がインドで調達したものばかりです。ダイニングルームのテーブルクロスにしても然り。

    お気に入りのテキスタイルショップは何軒もあるのですが、まずはこのSOMAからご紹介したいと思います。

    1984年に、ラジャスターン州のジャイプールという都市に創業したこの店。村々の職人たちが伝統的な製法でプリントするテキスタイル類を、現代のライフスタイルに合わせた商品にして販売しています。

    ラジャスターン地方のジャイプール、ウダイプールをはじめ、ムンバイ、デリー、バンガロール、ハイデラバード、コチンなどに支店があり、海外への輸出も行っているようです。

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    店内は、カラフルな木綿製品の海。テーブルリネンにベッドリネン、キッチン用品に衣類、小物、雑貨と、ヴァラエティ豊かな商品が満ちあふれています。

    たとえば一番上の写真。テーブルクロス2枚に、エプロン、トイレタリーバッグ、ポーチなどをまとめて撮影していますが、どれもしっかりとした作りで実用性に富んでいます。

    最近見つけた中でも気に入っているのが下の写真の商品。

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    奥にあるのは、紐を結ぶことで箱になる万能ケース。大中小、サイズがあります。使途はヴァラエティ豊か。

    机の傍らにおいて書類ケースにしたり、カメラや携帯電話などのバッテリー類をまとめていれたり、あるいは引き出し内の仕分けにしたり、夫が帰宅してすぐに財布や時計などを入れる小物入れにしたり……と、非常に実用的です。

    小さいサイズのものは、旅行の際に広げて持参し、ホテルで小物やジュエリーを置くのに重宝します。しかし、一番気に入っているのは、手前のコンピュータケース。

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    ムンバイ店の片隅に、たった1つのサイズだけ売られていたもの。我がMacBook Proにぴったりのサイズだったのです。クッションがしっかりしている上、開閉もしやすく、とても気に入っています。

    このほか、だいぶ前に購入したものの写真が残っていますので、参考までにご紹介しましょう。

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    木材を彫ってスタンプにしたもので模様を描く「ハンドブロック・プリンティング」により作られたプレースマット。インドでは、ナプキンとともに6枚ずつのセットになっているのが一般的ですが、この店では1枚ずつ購入できます。

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    これはポットに被せるティーコージー。保温効果を高めるための分厚い中綿のようなものも売られています。

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    コースター類も、色柄豊かに揃っています。これは周囲のビーズがかわいらしくて気に入りました。

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    日本では「水枕」として使われていますが、これを「湯たんぽ」として使うのがインド的。そのカヴァーも売られています。腰痛、生理痛のときなど、湯を入れて椅子の後ろにおいておくと、ずいぶんと楽です。

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    母が遊びに来たときにも、何度か足を運びました。木綿製の衣類は、風通しがよく、着心地もよく、日本の夏にも好適です。

    このほか、バッグやスカーフ、アクセサリー、化粧ポーチ、写真立てなど、さまざまな商品が揃っており、お土産探しにも便利な店です。

    ■SOMA (ホームページ)

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    昨日は、テイラーメイドのサルワール・カミーズについてご紹介しました。テイラーで作ってもらえるものは、サリーのブラウスやサルワール・カミーズなど、インドの伝統衣裳だけではありません。

    たとえば上の写真。これはクルティと呼ばれるトップ。チュニックのようなものですが、このようなトップも、好みのデザインに仕上げてもらうことができます。この布は、カシミール地方の刺繍が施されたもの。

    そもそもサルワール・カミーズ用に売られていますから、トップ&ボトム用、合わせて5メートル近くもの布がひとまとめで売られます。下の写真がそれです。

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    ボトムは当面必要ないので、取り敢えずトップだけを作りました。生地は木綿で、手刺繍が施されています。値段はデザインによりますが2500円〜4000円程度。仕立て代を含めても5000円以内です。ちなみに「手刺繍」などに拘らなければ、ぐ〜んと安く作ることができます。

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    これは、丈が短めのクルティ。木綿なので洗濯も楽。着心地も軽やかです。米国在住時代は、専らジーンズとTシャツが日常着でしたが、インドに来てからは、Tシャツではなくクルティを着る機会が増えました。

    布が余分にあるのだから、クルティだけでなく、ロング丈を作ってみようと、ドレス(ワンピース)を注文してみました。モデル気取りごめんなさい。ちょっとやってみたかったのです。

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    このほか、適切な布と作りたい服の写真があれば、かなりそれに近いものを作ってくれます。よほどややこしいデザインでない限り、手持ちの既製服をコピーしてもらうことも可能です。

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    この写真のオレンジのシャツは、昨年、日本に帰国した際、東京で購入したもの。日本ではなかなかサイズの合う服が見つからないのですが、日比谷シャンテの1階の入り口のすぐ右側にある店(!)は、わたしにも合う大きめサイズのトップがあるため、気に入っています。

    とはいえ、帰国するのは数年に一度。これまで購入したのは3枚のシャツだけですが……。

    このオレンジのシャツを購入した翌日、早速着用し、年上の友人に会ったところ、

    「わたし、そのシャツと色違い、持ってる! どこで買った? もしかして日比谷? 日比谷シャンテでしょ!?」

    と激しく盛り上がりました。あの店(店名は覚えていません)は、アラフォー&アラフィフの人気店なのでしょうか? 

    それはさておき、色違いが欲しいと思っていたところ、紳士服のテキスタイルショップで、ストレッチ素材のなかなかに肌触りのいい黒い生地を見つけました。早速テイラーにオーダーしたところ……。

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    なかなかに、いい感じで仕上がりました! というか、写真だと細部の具合などわかりませんよね。

    ただ、どこのテイラーもうまく作れるわけではありません。これはムンバイ在住時、自宅の近所にあるテイラーに頼みました。バンガロールでもいい店を見つけなければと思っているところです。

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    上の写真。よく見ていただくとお分かりの通り、まだ「服」になっていません。一枚布に、襟ぐりや袖のあたりが刺繍されていますが、裁断や縫製はこれからです。

    インド女性の民族服といえばサリーですが、一般的に着用されている民族服の代表的なものに、「サルワール・カミーズ」があります。

    通称「パンジャビ・ドレス」とも呼ばれるこの衣服。サルワール(パンツ)とカミーズ(トップ)、そしてスカートの3点がセットになったもの。

    既製品もありますが、上の写真のように「マテリアル」で売られていることも多く、人々は行きつけのテイラーで仕立ててもらいます。

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    「テイラーメード」と聞けば、なにやら高級なイメージですが、さにあらず。あらゆる場面で「手作業」が息づいているインドでは、街角にもテイラーが点在し、貧富の差を問わず、自分にぴったりの衣類を作ってもらうことができます。

    インドの女性たちは、たとえ低所得者層であれ、おしゃれに対して敏感です。わが家のメイドのプレシラも、覚えきれないほどに毎日異なるサルワール・カミーズを着て出勤します。

    間違いなく、わたしよりも服を持っています。

    テキスタイル、職人仕事、共に安価なインドでは、工場で量産されるTシャツなどよりも、テイラーメイドの衣類の方が安い場合が多いのです。

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    これは、ムンバイの鉄道駅の朝。カラフルなサルワール・カミーズに身を包んだ女性たちが、スカーフを翻しながら颯爽と歩いてゆきます。

    スカーフは、後ろから前に垂らすのではなく、このように前から後ろに向けて肩にかけます。すると、風に逆らって歩いても、スカーフが落ちることなくきれいに見えるのです。

    たまに左右の長さがずれたりするので、最初は気配りが必要ですが、慣れると楽です。しかし、ショッピングなどに夢中になったりしていると、↓こうなってしまうこともあり。たちまちだらしなく見えてしまいます。

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    下の写真は、我が母がインドを訪れた際、作ってもらったサルワール・カミーズ。しっかりとした生地だったこともあり、こういう巻き方をしていますが、基本的には「邪道」です。しかしこれはこれで、いい感じといえば、いい感じです。

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    サルワール・カミーズは、インドの気候に合った、実に快適な衣服でもあります。特に木綿やシルク製は風通しもよく、暑い日にも好適です。

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    この写真は、移住当初のもの。ローカルの市場で撮影したものですが、買い物のときなどは、すぐに洗濯できる木綿製が重宝します。スカーフは日よけにもなるし、埃を防ぐこともできるし、汗を拭うこともでき、つまりは「大判のハンカチ」がわりです。

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    これは、アナルカリと呼ばれるもので、韓国のチマチョゴリのように胸元に切り替えがあり、裾に向かってフレアになったシェイプです。裾がキュッと細いチュリダールと呼ばれるパンツと合わせます。

    ちなみにパンツは、チュリダールのように膝下がぴったりしたものと、足首までゆったりしたものとがあります。

    わたしが着ているのは、比較的「古典的」なデザインです。胸元のデザインが個性的なので、スカーフは右肩にかけて、隠さないように着ています。こういう着方も「あり」です。

    アナルカリには、カミーズの丈が短いもの、袖無しのものなどもあります。豪奢なデコレーションが施された「パーティ向け」が多く、若い女性に人気です。

    わたしは、インド服と言えば「サリー」を着用する機会が多く、普段着としてのサルワール・カミーズはあまり持っていません。しかし動きやすく、快適でもあるので、少しずつ気に入ったマテリアルを揃えて、仕立てようと思っています。

    日本の蒸し暑い夏にも好適! のような気がしますが、いかがでしょう?

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    今日、インドでは日食が見られました。1月15日の午前11時16分から午後3時11分までの間、ゆっくりと日食が進むという記事を、今朝の新聞で見つけ、どうしても見てみたくなりました。

    とはいえ、手元には太陽を見るためのフィルター(メガネ)がありません。……と、思いつきました。書斎へ駆けていき、書棚をチェック。ありました!

    健康診断で撮影した胸部レントゲン写真。

    フィルムの端っこの黒い部分を切り取って、サングラスの上に貼り付けてみました。これならば、長時間は見られないにしても、一瞬、太陽を見るには十分です。

    試したところ、見事に「欠けた太陽」が見られました。なにしろ4時間亘ってじわじわと変化するため、30分程度おきに、少しずつチェックしました。生まれて初めての日食観測は、なかなかに楽しかったです。

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    今日は曇天でしたので、太陽は見え隠れしていましたが、それでも日食が進むにつれ、庭の光の具合がいつもとは異なりました。異なる感じを写真で伝えるのは難しいのですが、ともあれそれは、微妙に不穏な空気なのです。

    インドでは、日食は「不吉なこと」として捉えられています。

    インド神話によると、悪魔であるラーフ (Rahu) は、太陽と月を飲み込んで、日食や月食を起こす「悪い星」になったとされており、日食の日には外出を控えている人々もいるようです。

    それが証拠に、新聞記事の隅の方に、「裸眼で太陽を見ないように!」といった注意事項に並んで、

    ・日食の間も食事はできます。
    ・日食の間も、通常通り外出できます。

    といったコメントが記されています。しかし、実際のところ、今日は祝日でさえ開店している近所の商店が閉店していたことから、宗教上、忌日(いみび)として活動を控えている人も少なくないのかもしれません。

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    ところで、上の指輪。以前、ここでもご紹介した「惑星を表現した9つの石」から成る、ナヴラトナ(ナヴラタン)と呼ばれる伝統的なものです。

    ■指にきらめく宇宙。9つの石のNavratna Stones (←Click!)

    実はこの9つの惑星とは、厳密にいうと7つの惑星と、2つの現象を意味します。2つの現象とは、「日食」と「月食」です。

    「ラーフ」の胴体が「ケートゥ」という星になったとされており、この二つの働きが、日食と月食を起こすというのです。

    ……なんだか、わかりにくい話ですね。詳しく知りたい方は、以下のサイトなどを参考になさってください。

    ■ラーフ (Wikipedia)

    ちなみに上の指輪の写真によると、一番下の青い石はブルーサファイアで、土星を意味します。

    その右隣のオレンジ色の石はヘソナイトで「ラーフ」を、左隣の白っぽい石はキャッツアイで「ケートゥ」を意味するとのこと。

    インドでは、宝石が「お守り」のように使われていて、階級差、性差を問わず、占星術などに基づいて自分の守護石を見つけ出し、常に身に付けている人も見られます。

    わたしはまだ、自分に一番合っている石が何なのかを知りません。上のナヴラトナの指輪と、結婚指輪、婚約指輪は毎日つけていますが、それ以外は、その日の服装や気分に応じて、「これ」と思うものを身に付けます。

    ただ、間違いなく感じるのは、自分と石の間に相性があるということ。

    あるネックレスをしているときは、それがたとえ重くても、身体がリラックスします。

    また、デザインは気に入っていても、時によっては、なぜか落ち着かない気分にさせられるイアリングやペンダントヘッドなどもあります。

    22金は、身に付けていて間違いなく気持ちがいいので、最近ではシルヴァーやプラチナよりも、22金をベースにしたジュエリーを少しずつ買い集めています。

    そういえば昨夜、ファミリーフレンドのお宅で、宝石の話になりました。ホストのディーピカも、義姉のスジャータも、自分たちの石を知らないといいます。知らないといいながら、

    「わたしは多分、エメラルドなの」

    「わたしはルビーだと思う」

    「わたしは、ダイアモンドに違いないわ」

    と、それぞれ、セミ・プレシャスストーンではなく、高価なプレシャスストーンを主張。夫らから、「誰が決めたの?」と思い切り突っ込まれました。

    一方で、夫の身を守るために妻が身に付けておくべきとされているネックレス「マンガルスートラ」を3人とも身に付けていないところが笑えました。

    日食の話が、ジュエリーの話になってしまいました。

    近々、インドのジェム・ストーンについても、改めて記したいと思います。

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    今日は、バンガロール郊外のホワイトフィールドに住むファミリーフレンド、マンシング家の夕食に招かれました。義姉夫妻と、デリーから訪れている義父、そしてわたしたちの5人で赴くことにしました。

    洋装が主流となりつつある、昨今のインドにおけるソーシャルシーン。サリーを着用する機会が減りつつあるので、「浮かない機会」を狙ってサリーを着ます。

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    今日は、お気に入りの絞りのサリーを選びました。先月、日本人会のパーティの際に着たパルシー・ワークの刺繍のサリーと、色合いが若干似ていますが、質感はまったく異なります。

    こちらは軽くて身体にフィットするため、刺繍のサリーよりも気軽に着用できます。インドにおける「絞り」は、バンダーニ (Bandhani)と呼ばれ、主に北部インドのラジャスターン州やグジャラート州で作られているとのこと。

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    このサリーは、ムンバイのワールドトレードセンターで開催されたテキスタイルフェアで見つけました。

    そもそもインドでは白地や黒地のサリーはあまり歓迎されませんでした。ケララ州は白地に金糸で刺繍を施したサリーが伝統的ですが、一般には白は「喪服」であり、黒もまた、おめでたい色ではありません。

    しかし最近では、白地や黒地に、巧みに艶やかさを添えたサリーが見られるようになり、わたしも好んで着用しています。派手な色の組み合わせよりも「選びやすい」「着やすい」というのが正直なところ。

    自分に似合う色を、「色の海」の中から見つけ出すのは、簡単なことではありません。

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    さて、マンシング家では、夫妻と息子の3人が出迎えてくれました。夫のラナは、コーヒー&ティーのソムリエであり、カクテルを作るのがとても上手。今日は「モヒト」を作ってくれました。

    かつてフライトアテンダントだった妻のディーピカは、小原流の生け花の師匠。バンガロールでも時折、友人らと生け花のエキシビションを開いています。上の料理は彼女の手料理です。

    以前、わが母と訪れたときには、南インドの料理でもてなしてくれましたが、今日はマトンのチョップにグリーンサラダ、トウモロコシのサラダ、エビのソテー、各種野菜のグラタン……と、コンチネンタルなメニューです。

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    メレンゲとダークチョコレート、そして生クリームのオリジナルなスイーツもまた格別。食後には、ラナがいつものように、ローストしたばかりだというコーヒー豆で、おいしいコーヒーを煎れてくれ、会話も食事も実に愉しいひとときでした。

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    ■赤いサリーを着て、クリスマスパーティへ

    24日のクリスマスイヴは、自宅で静かに過ごしたわたしたちは、25日の早朝起床、バンガロール空港から飛行機に乗り、ムンバイへと向かいました。

    今回、急遽参加を決めたのは、インド銀行大手のCEOが主催するクリスマスパーティ。初めてこのクリスマスパーティに招かれたのは、インドに移り住んだ直後、2005年のクリスマスでした。夫の叔母が同銀行のナンバー2であることから、彼女の口添えで、インド生活の浅いわたしたちも招かれることができました。

    当然ながら超多忙のCEO、P氏。しかしながら、インドから母国に帰還した夫アルヴィンドとわたしを歓待してくれ、パーティの際にもしばしば声をかけてくれるなど、たいへん心遣いの温かな人でした。

    昨年はムンバイを襲った同時多発テロのため中止を余儀なくされたこのパーティ。今年はP氏がリタイアするとのことで、彼が主催のクリスマス・パーティは、これが最後のになるだろうとのこと。

    ビジネス・シーンにおいて、他国以上に、人と人とのコネクションが重要視されるインド。同時に、一旦顔なじみになった人には、ことのほかフレンドリーに接してくれ、家族ぐるみでのつきあいに発展しやすいのもインドならではです。

    P夫妻やその息子夫婦に再会することはもちろんのこと、企業のトップエグゼクティヴたちが集う場所で、今後もインドで仕事を続けるであろう夫が、ネットワークを広げておくことは大切だと判断し、急遽日帰りでムンバイに飛ぶことにした次第です。

    さて、このパーティ。ドレスコードはカジュアル。4年前は、「カジュアル・シトラス」でしたので、「柑橘系の色」を身に付けた人たちがパーティ会場を埋め尽くしました。

    今回は招待状に「カジュアル・レッド」とあります。その一文を読んで、パーティに参加する意欲が俄然増しました。というのも、先月、ムンバイを離れる前に新しく購入したサリーが、黒と赤の2枚で、赤はまだ着用のチャンスがなかったのです。

    先日ここに載せた黒いサリーもそうですが、この赤いサリーもパルシー(ペルシャ出自のゾロアスター教徒)伝統の手刺繍が施されています。まばゆすぎない、落ち着きのある緋色に、立体感のある刺繍とビーズワークが鏤められ、新しさが見られるデザインです。

    ■短時間フライトでも機内食充実のインド空の旅

    行きはジェットエアウェイズ (Jet Airways) の便を利用しました。インドの航空会社の中で、わたしたちが一番よく乗る、信頼のおけるエアラインの一つです。インドの国内線の特徴は、それがたとえ1時間を切るフライトでも、しっかりと機内食がでること。

    朝昼晩の食事時はもちろんのこと、それ以外の時間でも「スナック」が出ます。ビジネスクラスの場合、コンチネンタル料理とインド料理2種(ヴェジタリアン/ノンヴェジタリアン)の最低でも3種類、エコノミークラスでもヴェジタリアン/ノンヴェジタリアンの2種類が必ず出ます。

    さらには、インド人は「温かい料理」を好むため、冷たいサンドイッチなどではなく、温められた料理が主流です。

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    この朝は、ビジネスクラスにアップグレードしてもらったので、朝食も一段と充実しています。オムレツとフルーツ、これにパンとコーヒー/紅茶がつきます。機内でしっかりと食事をすませられるのは、インドならではでしょう。

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    ところでこの小さなパックは、インド国内線の機内食で必ずついてくるセット。塩こしょう、そしてインド人の多くが好むケチャップ。そしてアフターミント。これはお口直しです。

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    煎ったフェネルシードを砂糖でコーティングしたもので、消化を助け、口臭などを防ぎます。癖になる味わいです。

    ■インド的には地味で繊細なジュエリーを着用

    今日は、ジャイプール地方の伝統的な工房で作られた22金のイアリングを選びました。葉っぱが連なった形が、花模様刺繍のサリーに似合うと思ったのです。インド的には古風なデザインながらも、洋装にも合わせやすく、かなり大振りですが軽いので、つけ心地も悪くありません。

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    ネックレスは、トルマリンやトパーズ、ガーネットなどのセミプレシャス・ストーン(半貴石)がレースのように鏤められた、繊細で上品なもの。インドではなかなか見られない、これでも「地味系」なネックレスです。

    以前出張でチェンナイへ赴いた折、ショッピングモール内にある「スリランカ物産コーナー」のジュエリー店で見つけて衝動買いをしました。スリランカで一般的なワークなのかどうかはわかりませんが、インドでゴテゴテしたものを見慣れていたせいか、目新しさに一目惚れしました。

    線の細いタイプの女性に向きで、わたしには今ひとつ似合わない気もしているのですが、ともあれ、とても気に入っています。

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    ■パーティ会場のホテル、タージ・マハル・パレスへ

    さて、時間通りにムンバイ空港に到着。南ムンバイまで約1時間ほど車を飛ばして南下し、会場であるホテル、タージマハル・パレスに到着しました。

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    この写真はホテル新館のロビーです。1年前のテロの悲劇から、表向きだけでも立ち直り、きらびやかなクリスマスの雰囲気が漂っています。ホテルのコンシェルジュで荷物を預け、身軽に会場へ向かいます。

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    パーティの会場はクリスタルルーム。ここでまずはカクテルタイムです。インドにおいて、パーティは「時間通りに始まらない」のが常識ですから、開始時間が12時半とあったら1時過ぎに赴くのがマナー。人々は三々五々集まって、2時ごろから大盛況、という状態です。

    夜のパーティもしかり。結婚式のような盛大なものにせよ、ホームパーティにせよ、たとえば「土曜の夜にパーティをします」と言われれば、特に時間を確認せずとも、集まり始めるのは8時過ぎ。9時〜10時ごろまで人々が三々五々集まり、スナックを食べながらのカクテルタイムが延々と続き、夕食の蓋が開くのは 10時を過ぎてからです。

    会場では、まずホストであるP夫妻に挨拶をし、スパークリングワインのグラスを受け取り、それからはもう、次々に、見知らぬ人との挨拶やちょっとしたおしゃべりが続きます。

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    途中で、デリーから駆けつけた、夫の「できる叔母」が登場。わたしたちの結婚式以来、8年ぶりの再会です。彼女のおかげでこのパーティに出席でき、感謝です。

    「ちっとも変わってないわね〜」

    お世辞もあるかもしれませんが、叔母は褒めてくれます。

    というのも、インドの女性は、結婚したら最後、たちまち肥満への道を駆け抜ける人が多数であるため、結婚してから体重が増えていないというだけで、「変わっていない」と認識されるのです。

    面白いのはサリーのブラウスをテイラーで仕立ててもらうとき。縫い上がった裏地には、かなり大きめの襠(まち)がとってあり、約5ミリおきに、あらかじめ縫い目が数本、施されています。

    もし太ったら、自分で糸を解いてサイズを大きくしろ、ということらしいです。それだけ、「サリーのお直し」を頼まれることが多いということでしょう。非常に実用的です。

    会場では、知り合いの顔もちらほらと見られます。みなそれぞれに、「社交に大忙し」様子なので、一人の人を長々と拘束するのも憚られ、簡単な会話に終始します。それはそれで、疲れます。人々の渦から離れて、ときに女性たちのファッションを遠巻きに眺めるなど、わたしなりに楽しいひとときを過ごしました。

    ■シーラウンジで華やいだランチブッフェ

    2時を過ぎたころ、会場をシーラウンジ(Sea Lounge) に変えてのランチブッフェが始まりました。以前、このブログでもご紹介した、わがお気に入りの、インド門を見下ろすこのダイニング。今日はいつもの静けさとは打って変わり、さまざまな料理が賑やかに並び、いつもゆったりとサーヴしている初老の給仕たちも大忙しの様子です。

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    すでにワインも味わい、アペタイザーも少しいただいていたので、料理は軽めにすませました。マトン入りのビリヤニ(炊き込みご飯)や北インドのサーグ(ホウレンソウのカレー)、マッシュルームのカレーなどがとても美味でした。

    やや酔いが回ったので、窓際の席につき、クリスマスのプラムケーキとコーヒーを味わっていたところ、P氏が気遣って声をかけてくれます。自分たちはお酒どころか食事も口にせず、数百人のゲストに目を配り、誰かに誰かを紹介するなどのコネクションの便宜を図り、その「アンテナの感度の高さ」と「速やかな行動力」は見事です。

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    インドに来て以来、権力や地位を振りかざさない(振りかざす人ももちろんいますが)優れた人たちと関わり合う機会ができたことは、わたしにとって「人の生き様」について勉強させられる好機であり、とても有り難いことだと思っています。

    パーティの終わりには、クリスマスギフトに木の苗をいただきました。わたしの木はニーム (Neem) です。バンガロールの自宅の庭に植えようと思います。

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    夜、バンガロール空港に到着して、一路、郊外のアーユルヴェーダグラムへ。街灯りのない、静かな田園地帯を走り抜け、星が降る場所へ降り立ちました。さて、明日から大晦日まで、ここで「自分の心身に向き合う日々」が始まります。とても楽しみです。

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    これは、2007年の年の瀬に、バンガロールのホテル「リーラ・パレス」のエントランスで撮影しました。わたしが着用しているインド伝統衣裳について、今日は簡単にご説明したいと思います。

    これは、サリーとは似て非なる、「レンガ・チョリ (Lehnga-Choli)」と呼ばれる衣服です。レンガとは身体にフィットする長いスカート、チョリとはブラウス(トップ)を意味します。

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    長いスカートとブラウス、そして長いストールの3点セットです。きらびやかで派手なものが多く、結婚式の衣裳としても着用されます。豪奢なものは、どっしりと重量感があり、筋力トレーニング状態です。大げさです。

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    これはウエディング・フェアでの写真。このように派手な民族衣裳を扱う店のブースが延々と並びます。ともかくきらびやかで、圧倒されます。

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    派手な中にあって、稀少な黒を探し当てました。鍛え上げられていない引き締まりのない腹部を露出。日本に住んでいたならば、決して考えられないファッションです。すみません。

    しかしここはインド。相撲取り並みの体格の、恰幅のよいマダムたちの、派手な腹部の露出を見慣れているせいか、変に度胸がついて、露出してます。不要な度胸ではあります。

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    【参考資料】 恰幅のよいマダムらの一例。チェンナイのサリー専門店にて。先日も記しましたが、インドでは「足首隠して腹隠さず」が、女性の伝統衣裳における一つのルールです。いろんな意味で、励まされます。

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    右端のわたしが着ているのは、ガグラ・チョリと呼ばれるもの。ガグラ(Ghagra) は、レンガに比べるとギャザーがたっぷり寄ったデザインです。

    レンガ・チョリにせよ、ガグラ・チョリにせよ、サリーよりは着やすくて着崩れもしにくいので、ダンスパーティなどにも好適です。

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    脱ムンバイも無事終了し、一昨日11日の夜、バンガロールに戻って来た。バンガロール空港に降り立ち、その軽くて涼しげな空気に包まれると、いつも本当に、心底リラックスする。

    家に戻れば、メイドのプレシラがクリスマスツリーを用意しておいてくれて、ようやくクリスマス気分を味わう。しかし今が12月で、年の瀬だということが、少しもピンとこない。

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    一昨日は、車をバンガロールへ運んでもらうべく業者に来てもらったり、最後の片付けをしたり、スーツケースに荷物を詰め込んだりしたあと、夕方の便に乗るべく、家を出た。

    ムンバイ空港。

    また来月早々に来るのだが、ともあれお別れ気分のムンバイ空港だ。エントランスにて、いつも撮りたかったが隠し撮るチャンスを逸していた「怖すぎる光景」を激写することができた。

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    どこが怖いの?

    とお思いの方。上の写真を拡大して差し上げましょう。

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    ふふふ。いやでしょ〜?!

    昨年のムンバイ同時多発テロ以来、インド各地の空港で見られるこの光景。空港のみならず。高級ホテルなどでも一般的な光景だ。AK47、カラシニコフのある風景は、インド生活の一部である。

    空港ではこのようなブースが設けられ、いつでも狙撃できるよう、銃が台に載せてある。台の波波なシェイプが手作りっぽくてインド的だ。いや、言いたいのはそういうことではない。タクシーを降り、毎度この銃口の前を通過しなければならないのが、いや〜な感じなのである。

    いや〜な感じを通り越して、やめてほしいもう一つの光景がある。

    まだ激写するに至っていないが、それは椅子に座った兵士が、カラシニコフの銃口を上にして、地面と垂直に置き、銃口の上にてのひらを、そしてその上に顎を載せてくつろいでいる姿だ。

    おわかりいただけるだろうか。

    安全装置がかかっているのだろうが、あまりにも、見たくない光景である。銃が暴発したら、頭がぶっ飛ぶぞ。と想像するだけでおそろしい。暴発しないんだろうけれど。

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    さて、飛行機は、荷物が多いことからビジネスクラスにアップグレードしていた。夫がプレミアム会員であることから、二人合計で75キロまで載せてもいいとのことである。

    スーツケースその他、大小合計8個にもなり、「これは75キロ超えたな」と思いつつも、「まあ、インドだもの。適当に夫が交渉してくれるだろう」と、妻は大きく構えていた。

    海外旅行の際は、超過料金をとられることもあったので、出発前に体重計で重量チェックを怠らない神経質なわたしだが、インド国内となると、急に別人格な余裕である。インドだもの。

    さて、チェックインカウンターですべての荷物の重量をチェックしてもらったところ……ちょうど100キロであった。激しい。激しすぎる。

    しかし予想通り、夫のスウィートなスマイル&穏やかな話術による交渉の結果、ノープロブレムであった。インドだもの。わたしもずいぶんと、ダブルスタンダードな人間になってしまったものだ。

    12leave07 機内では、夕食にはまだ早い時間だったので、スナックが出た。

    スナックとはいえ、結構しっかりとした食事である。

    夫はチキンのサンドイッチを、わたしはヴェジタリアンのインド料理を選んだ。

    ジェット・エアウェイズの機内食は、なかなかにおいしいので完食である。

    ムンバイを離れるにあたってのセンチメンタルな心情は、別人格ブログに記しているので、読んでいただければと思う。

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    さて、昨夜は半年に一度開かれる日本人会総会であった。この間、KALA KIKETANで一目惚れして購入したサリーを着ていった。

    一目惚れしただけあって、自分で言うのもなんだが、似合っている気がする。

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    半年に一度のこの会合。常に出会いと別れが交錯している。4年の間に、何度、「はじめまして」と「お元気で」を繰り返したことだろう。

    袖振り合うも多生の縁。

    赴きたい時に、赴きたい場所へ、赴こう。

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    【最新の別人格ブログ】

    shine インド発、元気なキレイを目指す日々。(←老若男女問わぬはず)

    ■菓子焼く愉しさ。アメリカでのベイキング
    ■忘れ得ぬ、餞(はなむけ)のことば。
    ■立つ取り跡を濁さず。は、自らのため。
    ■26℃のクリスマス@バンガロール

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    ほぼ常夏のムンバイは、毎日気温が30℃を超える「夏の日々」だったのですが、高原のバンガロールに戻って来た途端、ぐっと気温が下がり、夕べは肌寒いほどでした。

    不在中、メイドに管理を頼んでいたバンガロール宅には、すでにクリスマスツリーが飾り付けられていました。日中はそれでも25℃を超えるバンガロールですが、これで少しクリスマス気分を演出できました。

    なにしろムンバイでは、クリスマス気分ゼロどころかマイナス。今、自分が何月に存在しているのか、ときどきわからなくなる始末でした。

    「あれは確か、2年前。桜が散り始めたころだった」とか、

    「忘れもしない、5年前の初雪の朝」とか、

    「去年の紅葉は見事だった。あの夜の京都を忘れない」

    などといった記憶のたどり方を、ほとんどできないのです。

    暑いか、ものすごく暑いか、蒸し暑いか、ものすごく蒸し暑いかが大半で、たまに風が涼しい、空気が軽い、しのぎやすい、といった気候が織り混ざる程度なのですから。

    記憶は茫洋としてとらえどころなく、過去の記憶をたどるのに、ブログやジャーナルが不可欠でもあるのです。

    四季があるということは、豊かな情趣を育むことはもちろんですが、記憶に区切りをつけることの助けにもなっているのです。

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    さて、今日はなぜサリー姿かといえば、半年に一度行われるバンガロール日本人会総会(パーティ)が開かれたからです。

    インドのIT都市であり、海外企業の進出が著しいバンガロール。日本の企業も年々増えており、在留邦人も増加の一途をたどっています。最近では日本領事館も設置され、首都デリーに次いでインドで2番目に在留邦人の多い都市になっています。

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    各種連絡事項が発表されたあとは、領事の音頭で乾杯をし、ディナータイムです。出席者は、ワインやオリエンタルのブッフェを味わい、楽しいひとときを過ごしました。上の写真は、コーラスグループの歌が披露されているところです。

    サリーを来て参加される人たちも多く、ジュエリーもきらびやかに、華やか、賑やかです。メイドに着付けをしてもらう人、ビューティーサロンでヘアメイクと着付けをしてもらう人など、みなそれぞれに苦心しながらも、おしゃれを楽しんでいるようです。

    わたしも一度、ビューティーサロンでインド的メイクアップとヘアスタイリングをお願いしたいと思っているのですが、なかなか機会がありません。近々、試してみようと思います。

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    ところで今日、わたしが着ているのは、ムンバイで先日購入したパルシー (PARSI) の伝統刺繍のサリー。パルシーとは、ムンバイに居住者の多い、ペルシャ(現イラン)出自の人々で、ムンバイではこの「パルシー・ワーク」というサリーが比較的多く見られます。

    以前、ご紹介したKALA NIKETANという老舗サリー専門店で購入したものです。

    ここでは、まるでタペストリーのような鳥の刺繍のサリーを紹介していますが、このとき、どうしてもパルシー・ワークのサリーが欲しくなりました。とはいえ、タペストリーはどうにも重厚すぎます。

    店のお兄さんは、

    「これはお値打ちものですよ。芸術品ですから。子孫にも残せる貴重な一枚になるに違いありません」

    としきりに勧めますが、値打ちよりも、存在しない子孫のことよりも、今自分に似合うものが欲しいのです。あれこれと探した結果、気に入ったものは2枚ほどあったのですが、パーティーに着るには地味、普段には派手という微妙な存在感です。

    「やっぱり今日はやめておきます。あなた方が勧めるパルシー・ワークは、まるでタペストリーで、芸術が歩いているみたいだし、一方この2枚のサリーはちょっと、物足りないし。中間ぐらいの値段と華やかさのものがあればいいのだけれど」

    そう言ったが早いが、お兄さん。

    「じゃ、これはどうですか?」

    と棚の下の方から取り出して見せてくれたそれがもう、ビンゴ!

    一目見た途端、試す前から購入即決。

    なぜそれを最初に出さない? との疑問が残りますが、そこはインド。ミステリアスは日常です。ともあれ、それがこのサリーなのです。

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    感動的なほど、わたし好みの色柄デザインです。こういう一枚に出合えるということは、まさに「一期一会」。これを買わずにいられましょうか。いや、いられません。

    実は、サリーを買う前に、「ボッティチェリの、プリマヴェーラのようなイメージのサリーが欲しい」と思っていました。このサリーはわたしにとって、まさしくプリマヴェーラの印象だったのです。

    「どこが?」と思われる方もありましょう。あくまでも、イメージです。

    5メートルの一枚布の、7割以上にぎっしりと、丁寧な手刺繍が施された、世界に一枚しかないサリー。にもかかわらず、先進国でドレスを購入するのと変わらない程度の値段で、手に入れることができます。インド生活の醍醐味です。

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    ところで今夜は夫にも、パーティに同行してもらいました。夫は日本語を話せませんが、英語を話せる方々との会話を楽しんでいたようです。気がつけば、すっかりほろ酔っていました。

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    ちなみにこれは、今日、夫が締めていたネクタイ。日本人会に因んで、日本で買った、日本的なネクタイを選んだとのことです。かわいいでしょ?

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    インドのジュエリー事情。たとえば、プレシャス・ストーン(貴石)やセミ・プレシャス・ストーン(半貴石)などのジェム(宝石)を巡るお話は、また後日に譲るとして、今日はまずインドのゴールド、金をご紹介しましょう。

    世界最大の金消費国であるインドでは、古くから22金(22K/カラット)のジュエリーが愛されてきました。22金は純度が高く、黄色がかった明るさで、まさに「黄金色」です。

    純度100%の金が24金(純金)とされており、24という数字が基準になります。22金は金の含有率が22/24、つまり91.7%、18金は18/24で75%という具合に計算されるのです。

    22金は24金ほど柔らかくなく、また18金ほど硬くないため、加工しやすくジュエリーに適しているそうです。

    インドの結婚式において、花嫁はたくさんのジュエリーを身に着けるということを先日記しましたが、金のジュエリーは、装飾品としてだけでなく、資産の一つとも考えられています。

    金のジュエリーは購入の際、店頭で重量を量ってもらい、そのときどきの相場に合わせて料金が決まります。

    わたしは夫と出会う前、20代前半のころから、ゴールドのジュエリーに関心を持っていました。当時は、自分で買えるような経済状態ではなかったのですが、たとえば広告などで、イタリアの大振りなゴールドのバングルなどを見るにつけ、「いつか欲しいな~」と憧れていました。

    わたしが自分で初めてゴールドのジュエリーを買ったのは29歳のとき。バンコクのゴールドショップで買い求めました。収入の大半を海外旅行費に宛てていた当時のわたしにとって、それは思い切った買い物でした。

    決して「大振り」ではありませんでしたが、24金の黄金色の輝きが、自分の肌色になじんでいるような気がして、とてもうれしかったものです。毎日のように、左手首につけていました。

    あのころのわたしは、当然のことながら、自分が将来インド人男性と結婚して、その家族からゴールドのジュエリーを贈られて、ジャラジャラとした女になろうとは、想像だにしませんでした。

    祖母から母へ、母から娘へと、先祖代々受け継がれていくインドのジュエリー。夫の家族とわたしの絆を象徴する22金のジュエリーの中から、お気に入りのいくつかをご紹介します。

    なお、わがインド家族は、インド人にしては、かなり上品でシンプルな嗜好です。そのおかげで、日本人であるわたしも抵抗なく身につけることができています。

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    上の写真のバングルとネックレスは、わたしが初めて手にしたインドのジュエリーです。2001年にインドで結婚式を挙げたとき、夫の家族から贈られました。すでに他界していた義母の形見だそうで、どちらも義母が嫁いだときに身につけていたものです。

    細めの6本のバングルは、陰影をつける繊細な細工が施してあるため、上品なデザインながらもきらきらと光に反射して、存在感があります。

    バングル同士が触れ合う音も、決して「ジャラジャラ」ではなく、「シャラシャラ」という感じで、やさしげです。

    このバングルは、結婚式以来、外出時には必ずつけています。わたしにとってはお守りのような存在です。思えば、わたしの手首のサイズにちょうどぴったりだというのも、縁を感じます。

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    さて、こちらのネックレス。黒いビーズとゴールドのストライプがユニークなデザインです。これは、2005年の米国在住時、旅行でインドを訪れた際、ニューデリーのジュエリーショップで買いました。

    夫の家族が、買い物をする気ゼロだった夫に対し、

    「ミホにジュエリーを買ってあげなさい」

    と言ってくれ、マルハン家御用達の店を教えてくれたのです。ワンダフルな家族です。

    米国在住時代のわたしは、上記のバングルと、それまで持っていた指輪以外はほとんど身につけず、ジュエリーにさほど関心がありませんでした。

    従っては、ジュエリーに対する審美眼が備わっておらず、店内に並ぶキラキラしたもののさまざまに目がくらむばかりで、いったい何を基準に選んでいいのかわかりません。

    そんな中、このゴールドと黒いビーズの、コンビネーションのネックレスに目がとまりました。大振りながらも上品な輝きで、個性的に見えたのです。なお、インドのゴールドジュエリーは、どれも一つ一つが手作りなので、同じものを二つ見つけることは簡単ではありません。

    わたしが「これを見せてください」と指差したところ、店の人が、少し訝しげな顔をして、「お二人は、ご夫婦ですよね」と念を押します。

    店の人が言うには、これはマンガルスートラ(Mangalsutra)というもので「婚姻の象徴」「婚姻の証」なのだとか。つまりは、西欧に於ける「婚約指輪」に似た存在感のジュエリーだというのです。

    通常、このマンガルスートラは、婚姻の際に、夫から妻に贈られるとのことで、すでに結婚しているわたしたちが「今更買い求める」ことに、ちょっと疑問を覚えたようです。ちなみに母国インド事情に疎かった夫は、マンガルスートラのことなど、当然知りませんでした。

    インドの伝統に則って言えば、妻は生涯、肌身離さずマンガルスートラはを身につけておかねばならないとのこと。黒いビーズが魔除けとなるらしく、妻がこれを身につけることにより、夫の命は守られるのだそうです。

    とはいえ、このマンガルスートラ。日常的に身につけておくには、あまりにも存在感が強すぎて、滅多につけません。

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    このかわいらしい指輪は、数年前に他界した夫の父方の祖母ダディマから譲り受けたもの。彼女が結婚したときに買ったとのことなので、70年もの歴史がある指輪です。これもまた、わたしの右手の薬指にぴったりのサイズ。ダディマの形見の指輪は、サイズが合うということで、この他にもいくつかもらいました。

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    上の写真は、しばしば身につけるゴールドのジュエリーです。右上のネックレスはダディマが買ってくれたもの。その下のバングルと左上のネックレス、そして指輪は、結婚後、デリーで義理の両親に買ってもらいました。

    左のイアリングは、出張でチェンナイを訪れた際、ブティックで見つけてひと目惚れし、衝動買いをしたもの。ジャイプールの宝石商がデザインしたもので、小さなサファイヤが施されています。軽くてつけ心地がよく。見た目も上品なので、とても気に入っています。

    深遠なるインドのジュエリー世界。わたしが知っているのは、そのごくごく断片にすぎませんが、これからも少しずつ、ご紹介していこうと思います。