不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜
FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。
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We will be holding the Kyoto Yuzen Saree Show in New Delhi on Friday 13 and Saturday 14 January 2023. Further details will be announced.
Before the exhibition in Delhi, I made a 12-minute video about the background to the Kyoto Yuzen Sarees and the exhibition in Bangalore. Please watch the video on Youtube and share it!
新年早々ニューデリーで京友禅サリー展示会を開催します。2023年1月13日(金)、14日(土)の2日間です。詳細は、改めて告知します。
デリーでの開催を前に、京友禅サリーの背景や、バンガロールでの展示会の様子などを、12分の動画にまとめてYoutubeにアップロードしました。ぜひご覧ください。シェアもお願いします。
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一昨日は、久しぶりに夫の買い物に付き合った。インドに移住してからも、夫が主に服を買うのは、年に一度のニューヨークだった。
彼と初めて出会った直後から、彼には伝統的なアイヴィースタイル(和製英語で言うところの「トラッド」)のファッションが似合うと思っていたので、Brooks Brothersを勧めた。以来、スーツやビジネスシャツ、ネクタイだけでなく、カジュアルなシャツなども、Brooks Brothersで調達してきた。
米国を離れてからも、ニューヨーク訪問時には必ず立ち寄り、わたしもまた、夫の服を選ぶついでに、自分の服を買ったものだ。Brooks Brothersのファッションは、老若男女を問わない。年齢を重ねた女性が、凛と背筋を伸ばして紺のブレザーを羽織ったり、あるいは避暑地でシンプルな、しかし質の良い綿のドレスを着ている姿は、すてきだなと思う。
2020年7月。200年近い歴史を持つ同社は、COVID-19の煽りを受けて廃業した。そのニュースを見たとき、一つの時代の区切りを思った。尤も、同社は買収されて、店舗は従来通り存続されているようだが。
翻ってバンガロール。このごろはビジネススーツを着る機会が激減した夫。しかし、パーティや結婚式では、インドの伝統的なフォーマルファッション(「ネルー・ジャケット(バンガラ)」とか「シャルワニ」と呼ばれるものなど)を着る機会は少なくない。
一昨日は、買い物というよりは、かつて作っていたそれらの衣類の「お直し」してもらうための店舗巡りをした。夫は過去3年間で体重を7キロほど落としたこともあり、どの服も緩めになっていた。
1軒目はMGロード沿いにあるP N RAO。2軒目はコマーシャルストリートのPrestige Tailors。どちらも、国内外の質のよいテキスタイルを豊富に揃えていて、シャツやスーツを仕立てることができる。それぞれの店で、かつて作っていたスーツなどを持ち込み、採寸をしてもらい、お直しを依頼してきたのだった。
ちなみに、Prestigeは、バンガロール拠点の不動産開発会社のPrestigeの、オリジンとなる店だ。
途中、チャーチストリートのレストランでランチ。滅多に街歩きをしない夫には、周辺環境の変化に驚きを隠せない。この国の、若者らの勢いが、食事をするひとときの間にも、手に取るようにわかる。
もう、何十年も書き続けているが、「利便性が高い」=「人間にとって善きこと」とは限らない。なにもかもがオンラインで入手できるようになった昨今。しかし敢えて外に出て、世界を眺めることが大切だと、改めて思う。
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ヴィーガンでなくても十分に楽しめる、「Namu Recommends Vegan Market」のヴィーガン・マーケット。アート・ギャラリーKYNKYNYのオーナーでもある多才な彼女が、数年前にスタートさせたこのマーケット。
わたしにとって3度目となる今回の開催場所は、新居に程近い北バンガロールのヤラハンカ。先週の曇天とは裏腹に、夢のような青空が広がる今日、夫と二人で赴いた。試食したり、試飲したり、ランチを食べたり、試着したり、肌に塗ったり、香ってみたり……。
店のオーナーの話を聞いたり、あるいは偶然居合わせた友人知人と語り合ったり……と、1時半から、なんと4時間近くもマーケットを楽しんだのだった。
身体に優しい天然自然の商品ばかり。どれも安心して使えるのがうれしい。愛用のブランドもあれこれと。すでに顔なじみの店主たちもいれば、オンラインで知り、愛用しているブランドの創業者たちに会うなど、新たな出会いもあり。
一つ一つのブランドの紹介をしたいところだが、今日のところは割愛。今回もまた、夫婦で、親子で、と、ファミリーでビジネスを立ち上げた人たちの多さが目に留まった。インドらしい情景だと思う。
インドではEコマースが定着し、過去7、8年でオンライン・ショッピングの機会が激増している。さらにはパンデミックを経て、その勢いは加速した。利便性は高まった一方、自分が出歩き、手にとって、商品を眺め歩く「買い物」の機会は激減。だからこそ、このようなマーケットが楽しい。
翻ってマルハン家。夫はインドで買い物をすることはほとんどなく、年に一度のニューヨークで衣類を購入してきた。しかし最後にニューヨークを訪れたのは2019年5月。つまり3年以上、ほとんど「ショッピング」をしていない。わたしが時折、彼に似合いそうなものを購入するだけだった。
普段はショッピングを好まない彼も、今日は、ファンキーなシャツなどを数枚、購入。ずいぶん楽しんでいた。
このマーケットは明日、日曜日も開催される。市街中心部からは少し外れるが、足を運ぶ価値ありの楽しいマーケット。バンガロール在住の方は、ぜひ!
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自分は今、呼吸をしている。その呼吸を「意識」するだけでいい。
自分は今、音を聞いている。その音を「意識」するだけでいい。
瞑想をするに際して、「無」になることも「空」になる必要もない。そもそも、「考えまい」とすればするほど、考えてしまうものなのだ。
1日のうち、どんな時間でも、どこででも、数分間でもいい。生きている自分を意識するだけで、それが瞑想になる。
ネパールのカトマンズを拠点として活動する僧侶、ミンギュル・リンポチェ(Mingyur Rinpoch)に、それを教わる好機を得た。一昨日のことだ。
その話を聞いた時、わたしはひどく、楽になった気がした。瞑想をするには、なにかしらの心理的な準備や静寂という環境が要され、静かに、「空」であらねばとの先入観があったからだ。
しかし、そうではない。昨日も記した通り、わたしは「わたしらしいやり方」で、自分を意識すればよい。それが心の平穏に結びつくのだということを、再確認できた。
自分の心を鎮めるためにやってきたこと。それらの「不完全だった部分」を、指導者にきちんと言葉にて、補っていただけた気がした。
わたしは、パンデミックの最中「手書きの大切さ」を再認識した。ノートとペンは常にわたしのそばにあった。しかしパンデミック以降は、それらが「筆記具」という存在を超えて、意味を持つ道具になった。
「不易流行」を自らのライフのスローガンの一つに定めたこともまた、すべて同じ線上に在る。
🙏
人間が、浮世で生きるに際しては。喜怒哀楽は常にあり。
「喜楽」ばかりじゃない。「怒哀」に苛まれるもまた、人生。
人生は陰陽。陰があるからこそ、光が見える。囚われちゃだめだ。日々を慈しみ生きよ。
……そうは思っても、心は軽やかに、負に囚われやすい。
苦しみ、悲しみ、怒り、焦燥、混乱、不安、嫉妬、尽きぬ欲……。
人間の脳みその処理能力や、人間の身体の運動能力は、人類誕生以来、さほどかわっていないはずなのに。
産業革命〜テクノロジーの変革〜を経て数百年。ことにここ数十年の、人間のライフスタイルは、かつてない速度で変貌し続け、人類の脳みそも、感情も、多分、追いつけていない。
特には、約30年前に、ソビエト連邦でペレストロイカが起こり、社会主義が崩壊し、世界が資本主義的価値観に席巻され始めてからというもの。
わたしたちは、経済的な側面から、人生に「勝ち負け」をつけるようになった。国々に「先進/後進」あるいは「先進/新興」をつけるようになった。
1996年に日本を離れ、ニューヨークに暮らし始めた直後から抱き続けてきた違和感。2001年9月11日の米国同時多発テロ、それ以降の資本主義世界の動きをぼんやり眺めながら、わたしの違和感は頂点に達していた。
アルンダティ・ロイ (Arundhati Roy)の著書『帝国を壊すために―戦争と正義をめぐるエッセイ― 』 (War Talk)にも、少し通じる。
諸々の要素が絡み合って、わたしはインドに移住したいと切望した。
そして、この国に暮らして17年。17年間、そこそこに高感度のアンテナを張り、この国の断片を感受しながら生きているが、まだまだ序の口を否めない。そんな、歴史深く尽きぬ世界に浸る中で、違和感は続くのだ。
このインド世界が「新興」ですか?
🙏
わたしたちは、軽薄な価値観に自分を嵌め込み、流れに乗れないが故の苦しみに囚われる。自分が見えない。自分の軸がわからない。
だから、病みやすい。特にCovid-19が地球を席巻してからは、心が不安定になった人が増えた。わたしもまた、その一人であった。
だから、人は「瞑想 (Meditation)」や、「マインドフルネス」に関心を持ち、救いを求める。
🙏
ミンギュル・リンポチェ。彼は1972年、ネパールに生まれた。父親のトゥルク・ウゲン・リンポチェは、チベットから亡命後、欧米にチベット仏教の教えを伝えた第一世代で、著名な瞑想指導者でもある。
ミンギュル・リンポチェは、幼少期、パニック発作に苛まれていたが、父の指導による瞑想で克服した経験を持つ。
彼は子ども時代から、僧院で仏教を学び、やがて北インドやネパールで僧院を開設。多くの人々を導き救済するための活動を行ってきた。
今から約10年前の2011年、彼は約4年間「身一つ」で僧院を出、放浪のヨギとして、4年間を過ごした。放浪の序盤、彼は「施された食事」を食べたことによって重度の食中毒となり、臨死体験をする。
瀕死状態の彼の姿を見た旅行者が、彼を病院に運んだ。その旅行者がいなければ、自分は生きてはいなかっただろうとのことだった。その臨死体験は、その後の彼の人生に、大きな影響を与えた。
彼の話し方は非常にカジュアルでフレンドリー、笑顔も絶やさず、朗らかなお人柄を感じさせてくれた。
ミンギュル・リンポチェの最初の著書『The Joy of Living』は20カ国語以上に翻訳されているという。日本語版は『今、ここを生きる──新世代のチベット僧が説くマインドフルネスへの道』として出版されている。
また昨年、彼はミンギュル・リンポチェはNetflixのシリーズの『The Mind, Explained』に出演、マインドフルネスの利点に関するエピソードを紹介している。今週末、わたしも見てみようと思っている。
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🥻昨今のインドは、若い世代による「Revival(復興)志向」により、伝統が見直される趨勢が顕著です。インドのファッションやライフスタイルの潮流を紹介すべく、2008年に作ったこのブログを再構築することにしました。大半が10年以上前の記事で構成されていますが、徐々に新しい情報も拡充します。🥻約5メートルの一枚布を巧みに身体に巻き付けて着こなすインドの民族衣裳、サリー。多種の絹、綿、麻、混紡など、布の種類にはじまり、織り、染め、刺繍、紋様など、産地ごとの伝統的な技術も豊かなサリーは、インドの多様性を象徴する衣類です。
🥻わたしが初めてサリーを着たのは2001年。ニューデリーで結婚式を挙げたときでした。以来、その魅力に引きつけられ、2005年11月、インドに移住してからは、しばしばサリー店へ足を運び、無数の布に触れ合ってきました。数多くのサリーを購入したものの、周囲に着る人も少ないことから、着用の機会は年々減少。一方で、日本人を対象に年に数回、『インドのテキスタイルとサリー講座』を実施、ショッピングツアーなども行ってきました。艶やかな「サリー・ランチ」も楽しい思い出です。当時の様子も記録に残しているので、ぜひご覧ください。
🥻2021年、COVID-19パンデミックが明けたころから、「今後はサリーを頻繁に着よう」と決め、パーティやイヴェントに着ていく機会を増やしました。すると半年も経たないうちに、インドの友人知人らからは「サリーを着る日本人」との評が定着しました。
そして1年余りが過ぎた2022年10月には「京友禅サリー」のプロモーターに就任、バンガロールとデリーにて、展示会を催しました。日本とインドの文化や芸術、伝統工芸の歴史には、深い結びつきがあるものが多々あります。テキスタイルもまた、そのひとつ。それらを丁寧に紐解きつつ、ここにもシェアしていきたいと思います。
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2日間に亘る京友禅サリー展示会。つつがなく、楽しく、無事に終えることができて本当によかった。報告書をまとめたり、今後の展開を考えたりと、諸々課題はあるけれど、とりあえずはひと段落だ。
京友禅サリーの販売価格など、具体的なことは、展示会を終えてから公開するつもりでいた。言うまでもなく、京友禅は芸術的で美術性の高い商品。熟練の技を持つ職人が、時間をかけて丁寧に創り上げる作品ゆえ、その価格もまた、極めて高価だ。
わたしが「京友禅サリーのプロモーター」の任をお受けしてから、まだ2カ月足らず。わたし自身、2枚のサンプルをお預かりしていた以外、他のサリーを目にしていなかった。
完成したサリーを実際に見て触れた上で、わたし自身も方針を考える必要があった。サリーの意匠に関してはもちろんこと、サリー以外の商品展開についても、制作側への提案事項は数多ある。販売のターゲットとなる富裕層のライフスタイルや消費傾向、ファッショントレンドの変遷など、多様性の国、インドにつき、枚挙に暇がない。
展示会に招いた友人知人からの忌憚のないコメントは、京友禅サリーに限らず、日本の伝統工芸品や食料品、嗜好品などをインド市場に展開するうえで、極めて有効な情報源となるだろう。
🇮🇳
さて、昨日は、今回の展示会のために京都からバンガロールにいらした竹鼻ご夫妻にとってバンガロール滞在の最終日だった。2日間の展示会では、ずっと立ちっぱなし。お疲れだろうとは思ったけれど、お二人は食欲も旺盛。とてもお元気だったので、視察にご案内することにした。
店舗などを巡るのもいいが、富裕層のライフスタイルを直接、見てもらうのが一番だ。時間があれば、数軒のお宅を視察させていただきたいところだが、今回はあくまでも、展示会がメインだったことから、特に予定を入れていなかった。
しかし、せっかくの機会なので、盟友Dekyiに連絡したところ、快く歓迎してくれた。午前中、バンガロールの中心部、UBシティに隣接するキングフィッシャー・タワーへ。
インドは今、結婚&ホリデーシーズン。海外に暮らすインド人(NRI/ Non Resident Indian)も帰省して、家族親戚友人たちが飛び交う時期でもある。昨日も、Dekyiのご両親や、スイス在住のファミリーフレンドが来訪されていて、ランチ・パーティを開かれるとのことだった。
そんな中、少し時間をいただいて訪問したのだった。
チベット系インド人のDekyiのことは、これまでも幾度となく記した。チベットに生まれ、中国によるチベット弾圧の歴史と深く関わるDekyiのご家族やファミリーフレンド。簡単に記すには憚られるほど、大いなる歴史の生き証人でいらっしゃる。わたしたちが、2019年にダラムサラにて、ダライ・ラマ14世にお目にかかれたのは、このご家族のおかげである。
関心のある方はぜひ、下記のブログに目を通してほしい。
Dekyiのお父様は、インドに亡命したチベット人たちの暮らしを築き上げるのに、尽力されてきた。カルナータカ州のバイラクッペをチベット人の居住区に整えるに際しても、多大な貢献をされた。
また、Dekyiが子供のころ。お父様は中国の手に渡ったチベットを訪れたところ、3年間も拘留されたという。ご家族の、そのときの苦悩を思うと言葉がない。
スイスからお越しの、彼らのファミリーフレンドは、ドクターであり、篤志家でもある。複数のチベット自治区に病院や、孤児院 (orphanages)を設立。毎年数カ月は自ら赴き、病院で、無償の診断をしていらしたという。
年長の方々から、いろいろなお話を聞きたいと切に思う。しかし、Dekyiのお父様がモンゴルに関心をお持ちということで、なぜかわたしが、1992年のモンゴル一人旅のことをお話しすることに。写真は、わたしが北京からウランバートルまで、無謀な鉄道旅をしたときのエピソードを熱く語っているところ。
次回は、ぜひ、彼女のご両親のお話を伺いたい。
Dekyiには、高級ホテルを超える設備とサーヴィスを整えたキングフィッシャー・タワーを案内してもらう。日本ではなかなか報道されないインドの一面に、竹鼻夫妻も感嘆されていた。
ここ数年で、びっくりするほど大人っぽくなったDekyiの息子が着ていたTシャツに目が釘付け。日本料理が大好きな彼だが、日本語は読めない。にも関わらず、アンディ・ウォーホル・キョウト。なんてステキな偶然だこと。
我々夫婦も、ニューヨークに行くたびに、五番街のユニクロで購入していたTシャツ。ああ、ニューヨークにも行きたい……!



























































































































































