不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜

FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。

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    ミューズ・クリエイションでは毎年9月、「ミューズ・チャリティバザール&コンサート」を開催してきた。しかしパンデミックに伴い昨年はオンライン・イヴェントを中心とした「ミューズ・チャリティフェスト2020」に移行。さまざまなテーマでの動画を作成してきた。

    中でもミューズ・クワイアのピアノ伴奏担当だったヴァイオリニストの恵美子さんとのユニット「SAREES」は、イヴェントを終えたあとも続いていて、今回で9回目となる。

    自宅に引きこもる日々が圧倒的に増えた中、わたしにとっては、歌や踊りがかけがえのない気分転換になっている。もちろん、自分のためだけに歌うのもいいけれど、こうして動画にあげようと思うと、ダンス同様、何度も練習もするし、少しずつ成長している気がするのがうれしい。

    使用機材はiPhoneとマック搭載のGarageBandだけというミニマムな環境ながらも、やたらと幅広いジャンルのさまざまな曲を楽しめている。ちなみに今回の『アイノカタチ 』は恵美子さんの提案で決めた。MISIAが開会式で「君が代」を歌う前である。そこはかとなくタイムリーであった。

    今回は、Ave Mariaでも参加してくれた、やはりメンバーだった亜沙美さんがピアノを伴奏してくれている。贅沢すぎるカラオケ状態だ。今回のW恵美子は、同じサリーを「異なる着付け」で演奏。サリーには、その土地その土地によって数多くの、異なるサリーの着方があるのだ。

    右の恵美子さんのサリーは、コーヒー豆の産地として有名な、ここカルナータカ州のクールグの女性たちの着方だ。パルー(はらりと肩から落ちる部分)が前に来ている。

    以前、クールグを訪れたときに、なぜこういう着方になったのかと土地の人に尋ねたところ、「遠い昔、洪水が来て女性が溺れそうになった。水から脱出した時、パルーが前に来ていて、それがきっかけで、この着方が定着した」的な話をしてくれた。紙芝居でも作れそうなお話だ。

    さて、今回、恵美子さんとわたしが着用しているのは、どちらもカシミール地方のアーリ刺繍が施されたもの。ムガール帝国時代にペルシャからもたらされた技術で、花や植物など、カシミールの美しい自然美をモチーフにした柄が多い。

    SAREES。過去の曲も、ぜひお聞きいただければと思う。

    (1)『いのちの名前』

    (2)『ユー・レイズ・ミー・アップ』You Raise Me Up

    (3)『カブトムシ』by AIKO

    (4)『Your Song 僕の歌は君の歌』

    (5)『灰色と青』by 米津玄師 (+菅田将暉 )

    (6)『旅路』by 藤井風

    (7)『アヴェ・マリア』(シューベルト)

    (8)番外編『サクラ色』アンジェラ・アキ(カヴァー)

    (9)『アイノカタチ 』by MISIA

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    初めてサリーを着たのは20年前。ニューデリーで結婚式を挙げたときだった。

    その後、2003年にインドを再訪した際、サリーの魅力に引きつけられた。以来、各都市で、数え切れないほどのサリー店を訪れ、無数のサリーを目にしてきた。

    わたしにとっての「第一次サリーブーム」はその後、2005年にインドへ移住してから何年か続いた。2008年からの2年間、ムンバイとバンガロールの二都市生活をしていたころがピークだったか。

    ムンバイでは、今でも愛着ある何枚ものサリーを購入した。昨日着た、この絞り染めのサリーもそうだ。しかし、サリーを着用する機会は年々減り始め、伴って購入も控えてきた。

    我がインド友らは、祝祭や結婚式など「ハレの日」以外にサリーを着る人は少ない。日本人であるわたしが、しばしばサリーを着ることに、違和感を覚えていた。

    ゆえに、『インドのテキスタイルとサリー講座』を実施し、折に触れてミューズ・クリエイションのメンバーとサリーを着てランチ会をするときなど、限られたときだけの衣類となっていた。

    昨年、ヴァイオリニストのEMIKOさんとユニットSAREESを結成し、サリーを着るようになって改めて「タンスの肥やし」にすることの惜しさを感じた。

    もうすでに何年か前からは、サリーのリヴァイヴァルなトレンドが見られはじめている。サリーを超えて、インドのテキスタイルの歴史を知るのもまた面白い。「布を巡る日印の交流史」の深さもまた尽きず。

    眠ったまま放置していた「極上の書籍」2冊もまた紐解きつつ、これから少しずつ、布の情報を整理しようと思う。

    日々の記録を記した『インド百景』以外にも、過去の記録を発掘してまとめた『深海ライブラリ』や『マルハン家の食卓』など、複数のブログを書いているが、猫ブログほか、更新が滞って放置しているブログも少なくない。

    中でもインドのファッション事情を整理していたブログは、2015年で更新が止まっている。手始めに、ここに関連情報を転載しつつ、これから少しずつ、まずは自分が着ているサリーの情報から整理していこうと思う。

    ちなみに昨日着ているこのサリーは、ムンバイで2008年に購入したもの。「絞り染め」である。英語では、Tie and Dye、インドでは、バンダーニ (Bandhani)と呼ばれる。主に北部インドのグジャラート州やラジャスターン州、パンジャーブ州で作られている。

    どの伝統的な手法をとっても「紀元前数千年前」的な記述が出てくるからもう、本当に、「遥かな気持ち」にさせられるばかり。

    このサリーを購入した時の記録(2008年8月13日)もまた、ブログに記している。関心のある方はぜひ、ご覧ください。

    🥻インドの衣文化 〜布、サリー、ファッション〜
    ➡︎ https://museindia.typepad.jp/fashion/

    🥻絞り染めの海に、ひととき耽溺す/昨日着用サリーを購入したときの記録(2008年)
    ➡︎ https://museindia-bxdri.wordpress.com/2008/08/13/shibori-3/

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    先日、友人のデヴィカに誘われ、VAYATI WEAVESの展示会を訪れた。

    若き職人起業家たちが、伝統的な手工芸を瑞々しい感性で継承。あるいは、蘇らせている。

    わずか13分の動画を通し、数千年の古からからの時間旅行が楽しめる。

    VAYATI WEAVESに携わる青年、アディティヤが口にした「Hiraeth/ヒラエス」という言葉。

    すでに存在しないものへの憧憬。帰れない場所への哀切や郷愁。

    彼はインドの豊かな布の中に、ノスタルジアを見出し、今を生きる原動力に変えている。

    日本とインドを繋いできた、一つの世界でもある「布」そして「衣類」。

    インダス文明の時代から受け継がれてきたテキスタイル 。

    宇宙を表す紋様。

    ダッカ・モスリンを巡る悲劇……。

    我が故郷福岡の、久留米絣のジャケットを通してのエピソードも盛り込んでいる。

    そして我が祖母の、若かりし頃の写真なども。

    時空も、国境も越えて、人の心を繋ぐものを、大切にしたい。

    展示会では、「30歳以下の若き10人の職人起業家」によるテキスタイルが販売されていた。

    デヴィカは陶芸が専門の芸術家。かつて日本の窯元で修行をしたこともある。ケララ州出身の彼女はバンガロールを拠点に、インド各地の職人を支援してきた。伝統工芸の継承に尽力すると同時に、貧困層女性の職業支援も行う。

    わたしが彼女と初めて出会ったのは2012年。スラムにある職業支援所を訪れた。彼女は、リサイクル・バッグの制作指導を通して、女性たちの自立を促していた。彼女はまた、1981年に創設された、インドの伝統工芸を支援、継承するデリー拠点の非営利団体、DASTKARにも深く関わってきた。

    わたしも大好きなバザールで、バンガロールで開催される展示会には必ず訪れている。その後、わたしは、彼女にさそわれて、人生で最も忘れ得ぬ旅の一つ『カシミールへの手工芸を巡る旅』にも出かけた。

    遠く離れた北インドのカシミールを活動拠点のひとつにし、頻繁に訪れてきた彼女。カシミールにおける、多種多様の伝統工芸の職人に関わる。山間の土地 PAHAALGAMでは、シェパード(遊牧)の女性たちに技術を伝える。共に現場を訪れて、彼女の活動の偉大さを実感した。

    わたしが2012年にミューズ・クリエイションを創設してからは、毎年、彼女が関わる手工芸品を販売してもらうべく、バザールに出店してもらった。すべての記録は、ブログに残している。概要欄に記載しているので、ぜひ読んで欲しい。

    さて、このVAYATI WEAVESの母体である、VAYATI FOUNDATIONも、デヴィカが関わる団体のひとつ。職人たちを支援するための実践的な仕組みが構築されている。職人たちの生業を支援するために、多くの人々が関わっている。

    VAYATI WEAVESは、若きアントレプレナーのシシーラが、2019年に立ち上げた。デヴィカは、彼らのサポートにも尽力している。インド各地の伝統的なテキスタイル技術を継承する若者き職人。不易流行。基礎や伝統を守りながら、流行を取り入れた魅力的な布の数々。

    わたしはこの展示会に2度訪問。1回目には、天然染料によるオーガニックコットンのサリーを購入。それは、奇しくもシシーラ自らデザインしたものだった。

    天然染料は元来、大量の水を要することから、決して環境にいいとはいえなかった。しかし若きエンジニアたちが、少量の水で染められる技術を開発したという。ゆえに、全体に色が淡いが、それが布の柔らかさと調和して味わい深い。

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    VAYATI WERVESでは、30歳以下の若き職人起業家たちと協調。通常は熟練された技術を持つ職人たちが業界の核となってきたが、未来を担う若い世代と共にプロジェクトを進める。インド各地の、それぞれに異なる技法と彩りのテキスタイルが集められている。

    アディティヤがテキスタイルの業界に入った理由を尋ねた。

    極めて個人的なことなのですが……僕は過ぎし日々を慈しむ暮らしが好きで、ノスタルジアは美しい感情だと思っています。昔、母が着ていた、美しいサリーを思い出します。懐かしくも美しいものを探し求める感情。Hiraethという言葉があるのだけれど。すでに存在しないものへの憧憬。帰れない場所への哀切や郷愁。それは幸せな気持ちにさせてくれるのです。

    彼らとインド各地の若き職人らを結び付けているのはデヴィカ。複数のプロジェクトに携わる彼女が支援している。カシミールだけでも、何人もの職人と関わっている。

    アジュラークAJRAKHと呼ばれる伝統的なブロックプリントの技法。このモチーフは、宇宙から着想を得ている。インディゴなど天然染料が用いられている。数千年の古い歴史を持つもので、古来、遊牧民の男性が着用していた。伝統的な文様や、イスラム教の神聖なジオメトリー(幾何学模様)などが用いられている。

    インド亜大陸は、ムガール帝国の時代、イスラム教文化が繁栄。多くの神々の偶像を崇拝するヒンドゥー教。一方のイスラム教は偶像崇拝を禁じる一神教。幾何学的なアラベスク模様での装飾が一般的だ。

    一枚のサリー(約5メートル)に4種類の柄が施されている。この日、わたしが購入したサリー2枚のうちの1枚。パルー(肩から垂らす部分)の大きな丸が気に入った。

    この幾何学模様は現代的なデザイン。一瞬、「魚?」と思ったが「花」だった。

    わたしはマハラシュトラ州アウランガバードのパイタニと呼ばれる。2000年以上の歴史を持つサリーが、現存する最も古い技法だと思っていた。今から4000年以上前の、インダス文明の時代のテキスタイルが遥かに古いのだ。先ほどアジュラークは、そのひとつ。

    この展示会の目的は「テキスタイル 」の技法をアピールするもの。金糸で彩られた絹のパイタニ・サリーは高価で一般の人は買えなかった。たとえば、このタングリアと呼ばれる技法の布。この綿には、薬品や農薬だけでなく、水も使われていない。

    これらもすべて、オーガニック・コットン。農薬や防虫剤を使わず、水も少量ですむように開発された。すべてが植物由来の染料で色付けされている。DASTKARの拠点でもあるラジャスターン州ランタンボールのブロックプリント。

    コルカタのブロックプリント。ランタンボールのブロックプリントとは意匠が全く異なる。若者らによる斬新なデザインだ。

    これは、ベンガル地方の伝統工芸モスリン。現バングラデッシュのダッカが発祥の地。英国統治時代、モスリン、つまり綿織物の、卓越した技術を持つダッカの職人たちに脅威を感じた英国人は、高度な技術を持つ職人たちの指先を、切り落とした。多くの職人が殺害されたとの記録も残されている。

    このダッカ・ムスリンの技術が生かされた、藍染、木綿のサリー。伝統的な技法の中に、モダンな花模様があしらわれていて愛らしい。1回目に訪れた時、アディティヤが日本のテキスタイルへの関心を語っていた。日本の絣(かすり)と藍染に関心があると話していた。彼に見せようと、久留米絣のジャケットを持参した。かつて西日本新聞に連載をしていたとき、取材に訪れた。

    アディティヤは大喜び。彼のドーティ(腰巻き)もまた絣なのだ。ちなみに椿柄がすてきなこの絣は、「丸亀絣織物」のもの。2017年に一時帰国した際、福岡市天神の大丸で購入した。

    実家で「発掘」していた父方祖母の写真も何枚か持参した。古代インドで発祥したとされるイカット(絣)を、祖母が身につけていた写真。ダブルイカット(経緯絣/たてよこかすり)の高度な技術が継承されているのは、インド、バリ島、日本など限られた土地だけだという。

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    ◆VAYATI FOUNDATION
    ➡︎https://www.vayatifoundation.org/

    ◆VAYATI WEAVES
    ➡︎https://www.vayatiweaves.com/

    【VAYATI WEAVESの展示会について記したブログ】

    ◉若き起業家たちが受け継ぐインドの伝統手工芸の新しい境地 (2021/08/26)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/08/day3.html

    ◉日印の「縁」が強すぎる。サリーとテキスタイルの世界ひとつをとっても。(2021/08/27)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/08/ambara.html

    【同動画に関連するブログ】

    ◉リサイクル製品作りでスラムの女性の自立を支援 (2012/03/27)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2012/2012/03/devika.html

    ◉2012年。カシミール地方の手工芸を巡る稀有な旅
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/library/2021/06/kashmir.html

    ◉一時帰国中、福岡で久留米絣のジャケットを購入した時の記録 (2017/11/02)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2017/2017/11/japan2017.html

    【同動画に関連する動画】

    ◎インド各地から108のヴェンダーが集結。手工芸品バザールDASTKAR

    ◎インド各地の洗練された手工芸品が一堂に。COVID-19禍の職人たちを支援して実現したバザール

    [シャシ・タルール博士]イギリスはインドに植民地支配の賠償をすべきか?
    ➡︎https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=95795

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    ロックダウン最中の2021年5月。運動不足解消のため、わたし(坂田マルハン美穂)は、”BOLLYQUE”のオンライン・レッスンを受け始めた。

    2012年にミューズ・クリエイションを創設して以来、イヴェントの前には、そのときどきでダンサーズを結成し、練習してきたものの、先生に教わるのは初めてのこと。

    週に1、2回、音楽を聴きながら踊ることが、とても楽しくなった。普段、汗を流すほどの運動はしないのだが、ダンスだと苦痛なく身体を動かせて、気分転換にもなる。

    最初は難しいと思えた動きが、何回も練習するうちに身についてきて、気がついたら音楽を聞くだけで身体が動いたりする。それがうれしい。

    本当は、身体を絞りたいとの目的もあるのだが、ダンスをすると食欲が旺盛になってしまい、あいにく体重は少しも減らない。しかし、自分としては、健康的になっている気がする。

    さて、8月30日は、BOLLYQUE1周年ということで、受講者による記念動画が作られた。せっかく練習したので、自分一人の動画も作ることにした。しかし一人だと寂しいので、サリーを着て改めて踊り、編集した。

    奇しくも翌日8月31日はわたしの56回目の誕生日。これから先、歌って踊れる老婆を目指そうとの思いを新たにしつつ、ユニット名も決めた。

    DANCING ROVER。ローヴァーとは、放浪者、流浪者、さまよう人を意味する。ジプシーや遊牧民に憧れてきたわたしにぴったりすぎる名前だ。

    言わずもがな、ローヴァーと老婆をかけている。阿呆である😹

    同じ阿呆なら踊らなければ損なのである。

    死ぬまで歌って踊れるようにとの願いを込めて、自分の誕生日に公開する次第。これからもたまに、練習の成果を動画にしようと思う。生温かく見守っていただければ幸いだ。

    💃〈表動画〉【BOLLYQUE 1周年】Netflixのインド映画『最後の願い』のボリウッドダンス
    “Jee Ni Karda”を踊ってお祝い🥳🎉💕| Sardar Ka Grandson

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    The surprise gift from my husband… was my friends! 😻

    The hotel decorated our room for my birthday. I changed into my favourite saree to take photos. I bought it in 2008 at when we were living in Mumbai.

    ホテルが、わたしたちの部屋に、誕生日のデコレーションをしてくれた。記念撮影をするために、着用頻度が極めて高い、お気に入りのサリーに着替えた。これは2008年、ムンバイに住んでいた時に買ったものだ。

    Aside from that, my husband was acting suspiciously. I wondered what was wrong with him. Not long after ……, our friends came to congratulate me! It was really unexpected, so I was extraordinarily happy. Thank you!

    それはさておき、夫がなにかしら、挙動不審。どうしたんだろうと思ったら。……ほどなくして、友人たちが祝福に来てくれた! 本当に予期していなかったから、格別にうれしかった。ありがとう!

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    夜は日本料理店の「侘寂/ わびさび」で夕食。わたしが日本人と知るや、若きシェフ、あるいは若きウエイターが、日本料理への情熱を熱く語る。
    「味付けはいかがでしたか?」「なにかリクエストはありませんか?」とシェフに尋ねられたので、味について個人的なコメントを告げると、真摯に聞いてくれる。

    ウエイターは子供のころに見た日本のアニメーションの影響で日本が好きになり、日本語や日本文化を学んでいるとのこと。日本のアニメはインドで20年近く前から放映されており、そこから日本に関心を持つインドの若者らは少なくない。

    「僕はいつか日本に行って、真の日本文化を学びたいんです」と目を輝かせる青年。

    「このお皿は、『金継ぎ』をイメージしているんです」

    「KINTSUGI」などという高度な日本語を知っていることにも驚く。

    生きる上での「在り方」や「価値観」が揺らぎながら変化している節目の時代。こんなときだからこそ、視界良好に、遠くを見据えて、自分が次世代のためにできることを考えたいと、改めて思う。

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    【過去の写真】

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    歳月に名前をつけるならば。今週は油性の極太マジックで「布とサリー」と記すだろう。裏写りするくらいの筆圧で。

    一昨日、昨日と、サリーに縁のある場所へ足を運んだ。そして今日は改めて、一昨日に訪れたAMBARAへ。敬愛する友、デヴィカに会うために。
    わずか1時間余りの間にも、インドのテキスタイルの歴史や伝統を教わり、若者らの話を聞き、日本とインドの縁を再確認し、その興味深さに圧倒される。

    忘れたくはない。きちんと学んでおきたい。書き留めておきたいことが多すぎて、脳味噌がいっぱいいっぱいだ。

    先日も記した通り、VAYATI WEAVESは、若者がデザインした、伝統的な手法のサリーのコレクション。伝統の中の斬新。あたり一面の、不易流行。勢いでまたしても2枚、購入してしまった。

    各地のテキスタイルの、それぞれのストーリーがまた味わい深く。「宇宙」という名のついたワークなどもあって引き込まれる。

    ……とランダムに書いては尽きないので、週末は記録を整理しようと思う。

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    一昨日、アディティヤが、日本の藍染と絣(かすり)に興味があると話していたので、数年前の一時帰国時に購入した久留米絣のジャケットを持参し、女性用だけど着てもらったところ……ものすごく喜んでいた。ちなみに彼が身につけているルンギもインドの絣。日印コラボの写真となった。

    みなが絣の着物を着ている、我が祖母の子供時代の写真なども見せたら、みな興味津々。

    日印を結ぶさまざまなアイデアが浮かんでは消える歳月。パンデミックにより世の有り様が変わる中、自分がやることも絞り込まねばと改めて思いつつ……。

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    🥻本日、着用しているサリーは6年前に購入した。タッサーシルクにポルカドットがかわいらしくてお気に入り。わたしが手に持っているのはダッカ・モスリンの木綿のサリー。夢のように柔らかく心地のよい織物。ダッカ・モスリンにまつわるストーリーも深く、英国統治時代の悲劇も重なる。

    伝統的な手法に若者のデザインを反映させたこのサリーに一目惚れし、買った。

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    この日の購入は一枚にとどめようと思っていたが、アディティヤがデザインしたこのサリーのデザインもまたすてきで、絞れずこちらも購入。もうこれからは、サリーを頻繁に着るのだとの決意とともに。🥻

    昨今ではサリーのブラウスもさまざまなデザインがあり、斬新な着こなしが楽しめる。ほとんどがパツパツになってしまった我がサリーのブラウス。これを機に少しずつ、快適で新しいデザインのブラウスに作り直そうと思う。

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    🇯🇵丸亀絣織物
    https://www.facebook.com/re.marugame

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    昨日、最後に訪れたのは、我が家への帰路にあるAMBARAというブティック。2000年に創業。古い個人宅を改装した店へは、わたしもバンガロール移住当初から折に触れて訪れてきた。

    インドの伝統的な手工芸のテキスタイルなどを販売するほか、不定期での展示会、NGOとのコラボレーションなどが開催されている。入り口の庭はナーサリーになっていて、ここでしばしば、庭用の鉢植えなどを購入している。

    昨日から今月末まで開催されているVAYATI WEAVESのテキスタイル展示会が開催されていることを、9年来の友人デヴィカを通して知ったので、初日の昨日、訪れたのだった。

    インドの職人による伝統的な手工芸を守り、彼らのライフを支援すべく、数十年に亘って活動を続けているアーティストのデヴィカ。9年前、カシミール手工芸を巡る旅にわたしを導いてくれたのもまた、彼女だ。

    以来、ミューズ・クリエイションのチャリティバザールには毎年出店してもらってきていたし、彼女が関わるDASTKARやA HUNDRED HANDSのバザールにも、わたしは必ず足を運び、都度、ブログにレポートしてきた。

    わたしがインドの手工芸を語る時、彼女の存在は不可欠なのだ。

    わたしがAMBARAに到着したとき、ちょうどデヴィカとは入れ違いだったらしい。VAYATI WEAVESの創始者である若きアントレプレナーのシシーラが2019年に立ち上げたというこのブランド。

    インド各地の「若き10人の職人起業家」の手がける作品を販売している。写真のアディティヤとプージャもまた、ともに働く同志だとのこと。
    デヴィカは彼らの支援もまた、行っているのだ。

    わたしのことは、デヴィカから話を聞いていたらしく、さまざまなコレクションの中から、最新のオーガニックコットンと天然染料によるサリーやストールを見せてくれた。

    午前中、SPRING RHYTHMのソナリから、天然染料はむしろ水を大量に使用するので環境によくないという話を聞いたばかり。浅薄なサステナブル志向は危険であるということは、手すき紙工房の「BLUECAT PAPER」を訪れたときにも痛感したこと。

    ゆえに、アディティヤにその点を聞いたところ、確かに天然染料で染める場合、水を大量に使うからこそ、少量ですむ技術を研究し、作ったのだという。故に、色がどうしても浅くなってしまうのだとか。

    なるほど、興味深い。そのあたり、詳細を取材したいものだ。

    アディティヤは日本の伝統的なテキスタイルにも強い関心を持っているようで、日本へ行くのが夢なのだという。

    不易流行。若き日印の職人たちをつなぐことができればと、実はロックダウンに入ってから思う機会が重なっている。

    徐々に実現したいとの思いを新たにする。

    さて、せっかくなので、気に入った一枚を購入することにした。サリーはもう山ほどあり、着尽くせないので、当分買うのはやめようと思っていたのだが、若い彼らががんばっている姿を見ていると、応援せずにはいられなくなる。

    鏡の前に立ち、その場で纏ったら、3人揃って「すごく似合います!」「サリーがとてもお似合いですね!」「毎日サリーを着たらいいのに!」と、目を輝かせてやったら褒めてくれる。

    非常に、いい気になる😸

    実は今日もこれから、サリーを着てお出かけだ。

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    SAREESのユニットも組んだことだし、今度こそ本気で、しばしばサリーを着ようと思うのだった。またしても、一過性の衝動になるかもしれないけれど。

    気軽に着れるよう、まずはほとんどが「パツパツ」となってしまったサリーのブラウスのお直しをしなければ。

    ちなみに写真のサリーが購入したもの。まだブラウスの共布がくっついたままなので、近々テイラーで仕立てる予定。パルー(ひらひらの部分)の素朴な刺繍やミラーワークもかわいい。

    わたしが選んだこのサリー。シシーラがデザインしたもので、実は朝、デヴィカが着ていたらしい。この写真を見たら彼女、きっと驚くに違いない。明日また再訪し、デヴィカに会うことにした。

    楽しみだ。

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    歳月に名前をつけるならば。今週は油性の極太マジックで「布とサリー」と記すだろう。裏写りするくらいの筆圧で。

    一昨日、昨日と、サリーに縁のある場所へ足を運んだ。そして今日は改めて、一昨日に訪れたAMBARAへ。敬愛する友、デヴィカに会うために。
    わずか1時間余りの間にも、インドのテキスタイルの歴史や伝統を教わり、若者らの話を聞き、日本とインドの縁を再確認し、その興味深さに圧倒される。

    忘れたくはない。きちんと学んでおきたい。書き留めておきたいことが多すぎて、脳味噌がいっぱいいっぱいだ。

    先日も記した通り、VAYATI WEAVESは、若者がデザインした、伝統的な手法のサリーのコレクション。伝統の中の斬新。あたり一面の、不易流行。勢いでまたしても2枚、購入してしまった。

    各地のテキスタイルの、それぞれのストーリーがまた味わい深く。「宇宙」という名のついたワークなどもあって引き込まれる。

    ……とランダムに書いては尽きないので、週末は記録を整理しようと思う。

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    一昨日、アディティヤが、日本の藍染と絣(かすり)に興味があると話していたので、数年前の一時帰国時に購入した久留米絣のジャケットを持参し、女性用だけど着てもらったところ……ものすごく喜んでいた。ちなみに彼が身につけているルンギもインドの絣。日印コラボの写真となった。

    みなが絣の着物を着ている、我が祖母の子供時代の写真なども見せたら、みな興味津々。

    日印を結ぶさまざまなアイデアが浮かんでは消える歳月。パンデミックにより世の有り様が変わる中、自分がやることも絞り込まねばと改めて思いつつ……。

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    🥻本日、着用しているサリーは6年前に購入した。タッサーシルクにポルカドットがかわいらしくてお気に入り。わたしが手に持っているのはダッカ・モスリンの木綿のサリー。夢のように柔らかく心地のよい織物。ダッカ・モスリンにまつわるストーリーも深く、英国統治時代の悲劇も重なる。

    伝統的な手法に若者のデザインを反映させたこのサリーに一目惚れし、買った。

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    この日の購入は一枚にとどめようと思っていたが、アディティヤがデザインしたこのサリーのデザインもまたすてきで、絞れずこちらも購入。もうこれからは、サリーを頻繁に着るのだとの決意とともに。🥻

    昨今ではサリーのブラウスもさまざまなデザインがあり、斬新な着こなしが楽しめる。ほとんどがパツパツになってしまった我がサリーのブラウス。これを機に少しずつ、快適で新しいデザインのブラウスに作り直そうと思う。

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    🇯🇵丸亀絣織物
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    昨日は久しぶりにバンガロール東部郊外のホワイトフィールドのソナリの家へ。新居の椅子などのカヴァーに、彼女が経営するSpring Rhythmのファブリックを使いたいと思い、訪れたのだった。

    彼女と初めて出会ったのは10年以上前。バンガロール市内に店舗と工房があり、作業を見学させてもらったこともあった。一般的なハンドブリックに比して、色合いが落ち着いているせいか、日本人にも根強い人気がある。

    ロックダウンの少し前に市街の店舗を閉じ、予約制で自宅をショールームに移行したという。この「リアルな空間」が、とてもいい。お店もすてきだったが、こちらの方が「生活に取り入れている様子」がよくわかる。

    パンデミックを機に、仕事の仕方が完全に変わったという彼女。今までのようにあくせく動かず、リモートが可能なところは速やかに移行し、余裕ができた時間を有効活用する。本当に同感だ。

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    二人して、昨今のインドの若い世代の「仕事の早さ」と「創造性の豊かさ」「フレキシビリティ」についても話が及ぶ。彼女の31歳になる御子息も、AI関連の仕事をしているとのこと。そういう話になると、尽きず。

    彼女とは面識はあったものの、実は、話をするのは初めてのこと。若い頃は日本のソフィア(上智)に2年ほど在籍経験があり、1980年代にはムンバイの日系企業で勤務していたこともあるという。

    インテリアデザインなどさまざまな仕事を手掛けたあとに、このブランドを立ち上げた。自らデザインのコンセプトを考える。厚手から薄手まで、風合いのいい木綿に施されたプリントは、落ち着きがあって魅力的。

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    彼女はまた、IKEAとのコラボレーションで、同社の椅子やソファーにぴったりのカヴァーを作ってもいるという。すっぽりと被せるだけ、洗濯もしやすいのが魅力だ。

    ソファーカヴァーだけでなく、カーテンやスクリーンも、使いたくなってきた。諸々、要検討である。

    IKEAといえばスウェーデン。テーブルの上に置かれたガラスの花瓶に思わず見入る。30年前、スウェーデン南部のガラス王国(カラマルとベクショーに挟まれた一帯)をドライヴ取材した。そのときに訪れたガラス工房で、気に入って買ったワイングラスと同じ彩色の花瓶だったのだ。
    たちまち、妖精が住んでいても不思議ではないと思える、やわらかに麗しい田園風景が思い浮かぶ。

    彼女はスウェーデンにも住んでいた時期があったという。ガラスの話ひとつをとっても、思い出が尽きない。

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    新居のテーマは、我が人生のテーマともなっている「不易流行」。伝統と新しさを共存させながら、「真に」サステナブルに心地のよい空間を育もうと思っている。

    一隅には、日本の伝統工芸品などを少しずつ買い集めて展示し、インドの友人らに見せる、小さなミュージアムのようにできればとも思っている。
    パンデミックで諸々遅れてきたが、ゆっくり考える時間が与えられたというふうに、今は改めて、そう思う。

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    👜この写真は、数年前の一時帰国時、母に贈ったバッグ。