不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜

FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。

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    日曜日はゆっくりと家で過ごしたので、今日の午後は、母とともに買い物に出かけました。まずはバンガロール市内の「繁華街」の一つであるカニンガムロード (Cunningham Road) を目指します。

    かつてバンガロー(邸宅)だった建物を改装して作られたブティック群、THE HATWORKS BOULEVERDへ。

    わたしたちがインドに移住した当初、2006年にオープンした場所で、以来、時折、訪れています。最初のころとは店の顔ぶれがすっかり異なってしまったものの、建物自体に風情があって、とてもいい感じなのです。

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    コロニアル調の建築物で、床のタイルがきれい。HATWORKSという名から察せられるように、かつてここは「帽子工房」でした。

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    さて、数軒あるブティックの中でも気に入っているのがJULIE KAGTIという店。

    女性デザイナーのジュリーによる、インドの伝統的な手法を生かした、しかし斬新なデザインのサリーなど衣類や小物が置かれています。

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    以前から目を付けておいた、母が好きそうなストールがまだ売れ残っていました。母に見せたところ、ひと目で気に入った様子。

    柄物の服に巻くと、何が何だかよくわかりませんが、無地のシンプルなドレス(ワンピース)などに合わせると、個性的ながらもおしゃれな着こなしになりそうです。

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    サリーなどに使う布の端切れを集めて丸く切り、シフォンシルクに縫い付けたもの。見ると「簡単に作れそう」などと思いますが、なかなか実行しないものです。

    というわけで、ご購入。

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    インドならではのテイストが生きたサリーなどがさまざまに。わたしが以前「欲しい」と思っていたサリーは、すでに売り切れていました。残念なような、ほっとしたような……。

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    さて、次に訪れたのはRAIN TREE。ここも古いバンガローを改装して作られたブティック群です。

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    前庭に大きな大きなレインツリーがあることから、この名が付けられているのだと思います。

    ところで今日、母が着ているのは、以前ムンバイに行った時にCOTTONSで購入しておいたもの。部屋着にと買っておいた木綿製のトップですが、外で着ても十分にいい感じです。

    ■暮らしを彩る木綿製品 (2) COTTONS (←Click!)

    RAIN TREEにはANOKHIも入っているので、母が数枚、木綿の服を購入しました。わたしがインドに暮らし始めて、インドの木綿の服を母にお土産として買って以来、

    「日本の蒸し暑い夏にはぴったり」

    とのことで、インド服ばかりを着ているのです。インドの衣類は暑い気候に相応しい素材、デザインであるということは、ここに暮らし始めて着用するようになって痛感しています。

    「これから2、3年分の夏服を買って帰りたい」

    とのことなので、今後も少しずつ、買い物に付き合おうと思っています。

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    買い物のあとは、小さなカフェでコーヒーブレイク。

    自宅にいてもきちんとメイクをし、ネイルケアも怠らない母。わたしは料理や作業の邪魔になるので、普段は爪はやや短め、エナメルもほとんど塗らないのですが、母はしっかり、入念です。

    ちなみにわたしは、マニキュアはあまり塗らない分、ペディキュア&足の手入れは心がけるようにしています。年中サンダル履きで乾燥しやすく汚れやすいことから、それなりに手入れが必要なのです。

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    わたしが着ているのは、RITU KUMARのトップ。綿ジャージー製で着心地がよく、着用頻度の高い1枚です。似たような一枚を買っていたのですが、よれよれになるほど、着こなしました。

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    先日ご紹介したNATURE BAZAAR。開催は明日までとのことなので、今日、再び足を運びました。やっぱり、あのブルーとホワイト系のバラナシシルクのサリーを買っておきたいと思ったのです。

    上の写真は、同じ店で見つけた別のすてきなサリー。きりがありませんので、これは諦めました。

    このほか、手織りの木綿布地を12メートルほど購入。1メートル250円程度ですから、リーズナブルです。肌触りのよい上質の木綿で、ナイトウエアを作ろうと思います。

    1着3メートルあれば十分にできますから、4着分です。寝ている時間は長いですから、肌にやさしいものを身に付けておくにこしたことはありません。

    シルク製のストールなど、上質だけれどリーズナブルな物をいくつか見つけたので、数カ月後に帰国する際のお土産として購入しておくことにしました。

    帰国直前になって慌てて買いに走るのではなく、少しずつ買い置きをしておく方が賢明です。

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    このほか、葦で作られたテーブルマットなどを購入。無地のそれを購入しました。その表面が、日本の畳に似ていて、なんとなく懐かしい心持ちにさせられたのです。

    コルカタ拠点のこの店。デザイナーの女性も店頭に立っていました。村の職人たちと共同で、伝統を生かした、しかしモダンな製品を作るべくビジネスを始めたのだとのこと。

    自然の素材を用いた、エコフレンドリーな商品が並んでいます。日本の工芸品の影響も受けているとのこと。どうりで懐かしい感じがしたわけです。

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    ■GREEN EARTH INDIA(←Click!)

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    帰路、サフィナ・プラザというローカルなショッピングモールの前を通ったら、シルクサリーのセールが行われていたので、ちょっと立ち寄りました。

    お隣タミルナドゥ州、チェンナイのサリー店。南インドではよく見られる、ヴィヴィッドな色合いに金糸が映えるサリーの数々が並んでいます。

    まるで本棚から1冊2冊、取り出すように、好みの布を手に取る女性たち。このサリー店のコマーシャルの動画がありましたので、添付しておきます。

    チェンナイは、インド五大都市の一つですが、伝統色が濃く、独自の文化や生活習慣が根付いている土地でもあります。サリーなどの民族衣裳を着用している女性の比率は、他都市に比べると多いようです。

    ところで、インドのすてきなテキスタイルについて。

    「欲しい!」と思いつつも、「着ないものをタンスの肥やしにするのはいかがなものか」との思いがあり、「これぞ」と思う物しか購入していませんでした。

    しかし昨日、ふと思い当たったのです。「コレクターになればいいのだ」と。もっとも自分のためだけに、というのでは意味がありません。

    たくさんの人に見てもらうために、いつか日本で「インドのテキスタイル展」のようなものを開きたいとも思ったのです。

    すでにそのような展示会は見られるようですが、あくまでも「坂田マルハン美穂セレクション」としての。

    もちろんわたしのコレクションはたいした数ではありませんが、義姉スジャータは先祖代々引き継いだ伝統的なサリーを含め、たくさん持っています。

    実現の暁には、義姉のサリーも借り受けて、いつか日本で小さな展示会でもできればと思うのです。

    更に言えば、義姉スジャータの夫ラグヴァンの母、ロティカは文化人類学、民俗学の博士であり、インドのテキスタイルに関する著書も数冊出版しています。

    専門的な知識に関しては、彼女の著書から学ぶところも多いでしょう。難し過ぎる気もしますが。

    そう考えると、なんだか楽しくなってきました。

    インドの伝統的な手工芸品。質のよいものは手に入りにくくなる一方、値段はどんどん上がります。

    かつて数千円で買えていた物が数万円。数万円だったものが数十万円と、ここ何年かのうちにも、驚くべき価格上昇率を見せています。

    同じ意匠のものでも、売られている場所にとって値段も大幅に変わります。たとえば高級ブティックに置かれているものと、工芸品の展示会で直接職人から購入するのとでは、その価格は雲泥の差。

    今のうちに少しずつ、高品質でお手頃なものを「趣味」として買い貯めておく。そうすれば、滅多に着ないからといって罪悪感を覚えることもありません。

    我ながら、購入を肯定するための、たいそうな理由を思いついたものだと感心します。

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    ムンバイ滞在2日目。久しぶりにサリー店が軒を連ねるチャーチゲート界隈、MK ROADへ。いつものようになんとなく、「市場調査」を兼ねて訪れたのですが、今日は様子が違います。

    年に一度の「モンスーン・セール」が行われていて、どの店も平日だというのに、大勢のお客でにぎわっています。

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    セールは確かにお得かもしれませんが、人いきれに負けてしまうわたしは、セール時にいい買い物ができた試しがほとんどありません。

    それでなくてもカラフルな布を見ているだけで、脳内の情報量がいっぱいいっぱいになり、かなり疲労するというもの。1軒目では取り敢えず、雰囲気だけを眺めて退散。

    次に訪れたのは、比較的静かな店。QUEENSと呼ばれるその店では、以前、パルーシーの赤いサリーを購入しました。結婚式用のレンガーチョーリーなど、比較的高級な伝統衣裳を扱う店です。

    今回、サリーではなく、サルワールカミーズ用のマテリアルで、パルーシーの刺繍が施してある物を探したのですが、手刺繍そのものが置かれていません。

    「これがパルーシーワークです」

    と見せられたのは、模様は均一にきれいに揃っているものの、紛れもない機械刺繍。値段は手作りより安いですが、温もりが違います。

    「手刺繍はないのですか?」

    と尋ねたら、

    「最近は、手作りに拘る人は少ないし、こちらの方が安いですからね」

    などと、言われます。つい1年前までは数枚の手刺繍があったのに、がっかりです。

    確かに職人は減りつつあるのでしょうが、効率の悪さをして、店も客も機械物を優先し始めているのかもしれません。

    わたしがインドのサリーにひかれるのは、伝統的な技術や美的感覚が生きているからこそ。

    日常着にはしていない分、安めの機械製品を多く買うよりも、少々高めのものを1枚買って、大切に着たいと思います。

    一点物が主流の手織り、手刺繍の品々は、本当に気に入ったものに出合ったら、そのときに買っておかなければチャンスはないのだなと、改めて思わされました。

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    少々寂しく思いつつ、さて、この店ならば大丈夫だろうと、我がお気に入りの老舗、KALA NIKETANへ。ここもセールをやっていますが、先ほどの店ほどは混雑していません。

    店のおじさんが、「丁寧に」サリーを広げてくれるところに、好感が持てます。

    先日ネイチャー・バザールで見つけたバラナシ・シルクのサリーと比べたく、まずはバラナシ・シルクを見せてもらいます。

    この店は、インド各地の村とネットワークがあり、自分たち専用の職人を抱えています。

    手作りの伝統的な製品を大切にしており、機械物があるものの、手作り製品が占める割合はかなり高いです。

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    これは、イカットと呼ばれる絣(かすり)。絣の中に金糸が織り込まれている物もあり、布を見る角度や曲線によって、光がきらきらと反映し、上品なきらめきを見せています。

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    「手作りの商品を見せて欲しい」と、積極的な姿勢を見せたところ、店のマネージャーのおじさんもやってきて、あれこれと説明してくれます。

    この裏側の、糸がはみ出している部分、これが「手織りの証拠」なのだとか。機械だと、きれいに始末されていますが、これはハサミで糸を切ったあとだそうです。

    これを、「不完全だ」と見なす人には、むしろ機械物を買う方がいいと、店の人はきっぱり言います。

    画一的な、乱れのない製品を好む日本人の多くは、このような「始末の粗いもの」は好まないだろうとも思われます。

    思えば家具をつくるときもそうでした。

    ソリッドウッド(天然木)の家具、あるいはその化粧板を使った家具をわたしは好むため、そのようなものを敢えて探しました。

    伴って、インターネットで天然木について日本のサイトをあれこれ検索したのですが、日本では、「節目がそろっているほうがきれい」ということで、むしろ合板のようなものの方が人気があるとのこと。

    天然自然の素材から生まれたものは、決して節目が揃ったりしないものなのですが……。

    人工的なもの、仕上がりに抜かりのないものを好む精神土壌がある国と、ある程度いい加減でOKとする国とでは、美的感覚や嗜好、取捨選択の基準が大きく変わるものだと痛感します。

    わたしとて日本で生まれ育った日本人。そもそもは几帳面できちんとしたもの、を好んでいたはずなのに、いつの間に、嗜好が変わってしまったのでしょうか……。

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    これは、カシミール地方の刺繍が施されたサルワールカミーズのマテリアル。シルクに繊細な刺繍が施されています。

    どっしりと重量感のある、ありがちなカシミール独特の刺繍とはまた別の、軽い布地に好適なニードルワークです。

    ところでわたしがもう一つ持っている黒いパルーシー刺繍のサリー。自分が持っているサリーの中で一番のお気に入りですが、それはこの店で買いました。

    わたしがあれこれと尋ねることから、店の人も、

    「お客様は、テキスタイルに関心をお持ちのようですので、ご案内しましょう」

    と上階のお客が少ないエリアへ連れて行ってくれました。こちらはセール対象外のエリアです。

    「これは、今のところ2点しかありません。チカンカリの手刺繍です」

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    一目見るなり、惚れました。これはインドでもよく見るラクナウのチカンカリ刺繍。しかし、すでにサリーや衣類として形になっている物が大半、マテリアルは限られた専門店でしか見られません。

    これもまた、サルワールカミーズのマテリアルとして売られていました。つまり、好きなようにデザインできるのです。

    その上、地のシルクも手織り。色染めもされておらず、「天然色のまま」。自分で好きな色に染めることも可能なものです。

    「今のところは、これら2枚しかありません。月に数枚、届けられる程度なのです」

    と、彼がもう一枚、奥から出してくれたのは、こちら。

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    これもまた、なんと精緻で丁寧な作り! よりいっそう魅力的です。またしても、「見て、触れているだけで幸せな気分」が襲ってきます。

    チカンカリ刺繍の製品はこれまでたくさん見てきましたし、わたしも何枚か持っています。

    木綿製の安価な物も多く、さほど高級な手工芸品だという印象はなかったのですが、これはなんともエレガント。

    金色の「光もの」が、しかし派手すぎず、パーティ用の衣類にもなりそうです。

    来週インドを訪れる母には、「日本で夏の服を買わないで、インドで買って」としつこく伝えておいたこともあり、母と相談して気に入ったデザインに仕立てようと、どちらも購入しました。

    暑い季節にぴったりの、軽くてやさしくて、本当にすてきな布です。

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    ところで、すその部分がぼさぼさとなっているのが見えますか? この「ぼさぼさとした端っこ」がまた、手織りの証でもあるのです。

    「テイラーには、裾を折り返さず、このまま仕上げるよう言ってください。これこそが、手織りの証なのですから」

    と、店のおじさん。

    確かに、そうなんです。パシュミナのスカーフも、高品質の手織り物は、端っこがこのように「モサモサ」といています。しかし、それを「手織りですてき!」と思う人がほとんどいないのが寂しいところです。

    「手織りの味わいを理解する人が減っているので、お得意さんにしか、お出ししないんですよ」

    とおじさんは言いながら、しかしすでに上の2枚は購入を即決したわたしに気をよくしたのか、別の手刺繍を引っ張り出してくれました。

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    これはまた、やさしいレモン色! やはりサルワール・カミーズ用のマテリアルだとのこと。柔らかなシルクに、ブルーの繊細なプリント……? 

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    と思いきや、これもまた、丁寧な刺繍が施されています。これはカシミール地方の刺繍ですが、シンプルで精緻、色遣いを最低限に抑えた洗練されたデザインです。

    赤い生地に赤い糸、黒い生地に黒い糸、といった、ほのかな陰影と質感を楽しむ、目立たないところが贅沢な布も一枚ずつ、ありました。

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    そして最後に、たいそう持ったいつけて取り出してくれたパルーシー刺繍のドレスマテリアル。これももちろん手刺繍です。

    「月に3、4枚しか、新しい商品は入ってきません」

    とのこと。しかも、どんな色柄の物かはわかりません。サリーはすでに2枚持っていますが、ドレスマテリアルもデザインの応用が利きそうで、魅力的です。

    本来、これらの商品は「セール対象外」だとのことですが、わたしの「お願いビーム」が功を奏したのか「セール商品としますよ」とおじさん! 

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    誰の何を作るかはさておき、今日のところは気に入った商品を購入しておくことにしました。

    バンガロールでは、「ここぞ!」と思えるテイラーに出会っていません。デザイナー&テイラーのブティックも含め、開拓しなければと思います。

    せっかく購入した布地をいかに仕上げるか。デザイン、そしてテイラーの腕次第ですから。出来上がりはまた後日、ここでご紹介したいと思います。

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    昨日バンガロールで訪れたNATURE BAZAARのレポートを。ガーデン用の家具を探しにファニチャーフェアへ赴いて帰路、 “DASTKAR: BANGALORE NATURE BAZAAR 2010” の文字が目に飛び込んできました。

    なにやら魅惑的なムードが漂っています。急遽、ドライヴァーにUターンを頼み、会場へ赴きました。

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    会場に入るなり、ポップなテキスタイルに出迎えられます。一番上の写真がそれ。このDASTKARオリジナルの商品、個性的なデザインのバッグがユニークで、実はムンバイのクラフトフェアでも「お買い物バッグ」を購入していたのでした。

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    小さな飾りなどが利いていて、なかなかにおしゃれ。写真の黒い柄物バッグも、葉っぱの飾りがついていてキュートです。

    わたしが持っているバッグも丈夫で重宝しています。個人ブログに紹介していますので、どうぞご覧ください。

    ■宝飾品を学ぶ@INDUS/工芸品を求む@アート祭 (←Click!)

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    さてさて今日も、インド各地からの手工芸品が結集しています。NATURE BAZAARと言うだけあって、手織りや手染めの、しかも自然の素材を用いた「ナチュラルな商品」が中心です。

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    こちらはおなじみ、サルワールカミーズの仕立て布(マテリアル)。手紡ぎ糸、手織り布の素朴な質感です。比較的薄く、コシのない布ですが、着心地はよさそう。

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    手紡ぎの絹糸で織られたロウシルク。触感は粗いものもあり、肌触りはあまりよくないのですが、しかし見た目の風合いがよく、インドでは非常に一般的な素材。

    これはデュパタ(ストール)ですが、男性用のクルタ(トップ)などにもよく使われる素材です。

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    本日わたしが気に入ったのはこのブース。ヴァラナシ・シルク(Varanasi silk)の店です。

    インド北部ウッタル・プラデーシュ州で産されるシルクのことで、この地のサリーをはじめとするテキスタイルは非常に有名です。ベナレス(Benares)とも呼ばれています。

    あちこちの展示会や店舗で目にするなじみのある絹織物ですが、そのときどきによって目に留まるものが異なります。

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    壁に掛けてあるものは、たいていサルワール・カミーズのマテリアル。クルタ(トップ)用の布にデュパタがかけられています。

    色の組み合わせは斬新な物も多く、日本人のわたしにはとても着こなせないと思える派手な物が少なくありません。

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    日本ではほとんど目にすることがなさそうなベイビーピンクの衣類などを、普通にすんなりと着こなしている人もよく見かけます。

    色彩感覚や、似合う似合わないの尺度は、人種によって本当に異なるものです。

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    ヴァラナシ・シルクでよく見かけるペイズリー柄などの布。これらは色合いが落ち着いていて、光沢、質感ともに高級感が漂います。

    多くの布の海を前にして、泳いでばかりの視線を定めつつ、自分が好きだと感じる布を選ぶ。これもまた、一つの訓練のようであると、いつものことながら思います。

    今日のわたしの目に留まったのはこの布。サリー用のシルクです。

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    グリーンを基調とした、地味ながらも上品なデザイン。しかしペイズリーが「ありがち」な雰囲気なので、今ひとつ。次に開げてもらったのは……。

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    こちら。ブルー、ホワイト、ゴールドがバランスよく調和し、気品のある色柄です。眺めているだけで、幸せな気持ちにさせられる布。

    とても気に入ったので、一応、身体に巻き付けて鏡を見てみましたが……。なんとなく顔色が沈んで見えて、自分に似合うのか似合わないのか、よくわかりません。

    たとえ布を気に入っても、似合わなければ話になりません。うっかり勢いで購入して、ほとんど着用しないサリーがクローゼットに眠っています。

    「絶対に似合うぞ!」と確信できないもの意外は買わないぞと決めたものの……今こうして写真で見ると、やっぱりきれい。好きな色柄です。

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    これはベンガル地方伝統のカンタ刺繍。刺し子のようなステッチが施されています。もっと込み入った柄物などもありますが、これはシンプルなもの。

    ■コルカタ出張最終日。この街らしさを、買いに行く。(←Click!)

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    この藍染めは、非常に丁寧な仕上がりで、手紡ぎがやさしげな触感です。

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    小さめのストール。無地の服に軽く巻き付けるのにいい感じです。しかし上質なだけあり、これはなかなかに高価でした。

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    品質のよさを「蚕(かいこ)」まで遡ってアピールしているこのブース。ロウシルクの極み、ともいうべく、色染めもしていない、生成りの絹の味わい深さが伝わる大小のストールが見られます。

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    これは上手に使いこなさなければ、単に「薄汚れた手ぬぐい?」に見えてしまいそうです。

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    この日、出合えてうれしかったファブリックの一つ、MALKHAの製品。つい先日、知人のジャーナリストがmintという経済誌のコラムに、この商品のことを取り上げていたのです。

    彼女が気に入ったというこの布製品。伝統的な手織りによる綿の肌触りのよさ、やさしげな質感を彼女は力説していました。

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    インドだけでなく、最早、亜熱帯と化した日本の夏。このような柔らかで風通しのよい素材で作った衣類を身にまとえば、きっと体温もす〜っと下がることでしょう。

    寝間着にもよさそうです。……やはり、これもほしくなってきました。

    ■Weaving a revolution, one piece at a time(知人の記事)

    ■MALKHA the freedom fabric

    その他、目に留まったものを書いていたらきりがないので、取り敢えず、写真と簡単なコメントを。

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    絞りのシルク。インドではアイロンをかけて伸ばして着用しますが、わたしはアイロンを控えめにしてもらい、絞の質感を残す感じで着用しています。

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    カラフルな手作りの籠製品。

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    これは何ですか? と尋ねたら「モバイル・テンプル!」とのこと。携帯寺院。ヒンドゥー教の神々がおさめられています。ユニーク! 写真を見ていたら、これも欲しくなってきました。

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    最近、我が家御用達のオーガニック野菜専門店ERA ORGANICもブースを出していました。

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    こちらはグジャラート地方のカッチ刺繍のブース。カッチ刺繍の小物は我が家でもクッションカヴァーや壁掛けなどを愛用しています。

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    比較的落ち着いた色合いの、丁寧な刺繍が施されています。ちなみにわたしのお気に入りは、ムンバイ在住時に時折利用していた店、SHRUJANという店です。

    最近、バンガロールのサフィナ・プラザにも専門店がオープンしました。日本へのお土産にも好適な、質のいい商品が揃っています。

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    毎朝、新聞をめくるときに欠かさず目を配るのは小さな広告。ムンバイに住んでいたときは、目の前にワールドトレードセンターがありましたので、イヴェント情報を確認せずとも各種展示会に赴くことができました。

    しかしバンガロールでは、情報を持っていなければ、どこでなにが起こっているのかわかりません。Time Out Bengaluruという情報誌も便利ですが、新聞の方が、気になるイヴェントが見つけやすいのです。

    ちなみにTime Outは、ロンドン発の、エンターテインメント情報誌。ニューヨーク在住時代も愛読(というか活用)していました。インドにもあるんですよ。

    さて、先週末、市内2カ所でテキスタイルの展示会が開催されるとの広告を切り取っていました。開催期間が過ぎてしまわないうちに……と、予定が開いていた今日、「布巡りの一日」を楽しむことにしました。

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    まずはINDIAN HANDLOOM CLUSTERSと呼ばれる組織の展示会へ。

    先月の西日本新聞『激変するインド』のコラムで、インドの手工芸について紹介した際に記したのですが、この展示会もまた、政府関連機関がスポンサーとなっています。

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    インド各地、20カ所で生産されている「手織物」が展示即売されているとのこと。さほど規模の大きいイヴェントではありませんが、見たことのない地方のものが出展されているようなので、足を運びました。

    ■今月の西日本新聞:激変するインドは「手工芸品」の話題(←Click!)

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    あれこれとご紹介したいところですが、それではきりがないので、個人的に気に入ったブースをピックアップ。まずはここ、ムバラクプール (Mubarakpur)の絹織物。

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    艶(あで)やかで艶(つや)やかで、手触りの滑らかな絹。金糸とともに織りなされる布は、インドではよく見られるもの。

    にもかかわらず、色合いや柄、デザインなど、心の琴線に触れるものと、そうでないものとがあり、まさにそれこそが「好み」なのだな、と思います。

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    インドに来る前は、「布の好み」など、よく考えたこともなかったのですが、ここに暮らし始めて以来、無数の布を日常的に目にする生活。徐々に審美眼が養われ、自分の好みが浮かび上がって来るようになりました。

    最初のころは、あまりにも選択肢が多すぎて、自分がいったい、どんな色が好きで、どんな柄が欲しいのか、わけがわからなくなっていたものです。

    店頭でインドの女性たちが、的確に自分の好みの布を選ぶ様子を見て、心中で「アメイジング!」と、いつも賛嘆していました。

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    おじさんが広げてみせてくれているのは、サリーではなく、サルワールカミーズ用の布。これでトップ(チュニック)とボトム(ズボン)が作れるようになっています。

    しかし、テイラーで自分の好みにデザインしてもらうのも、もちろん可能。アレンジによって、布が異なる表情を見せてくれるはずです。

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    こちらはイカット (IKAT) と呼ばれるインドの絣(かすり)。絣と言えば、福岡出身のわたしは「久留米絣」を思い出します。

    藍色の地に白い模様の絣は、「おばあさんの着物」だと、子どものころのわたしは感じていました。ですから絣模様を見ると、どうしても「年配の人に似合う柄」という印象を受けてしまいます。

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    しかし、こんな鮮やかな色合いを見ていると、年齢のイメージなど吹き飛ぶほど、自由な気分にさせられます。

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    こちらは、ビハール州のバガルプール (BHAGALPUR)のブース。色合いが渋く落ち着いていて、上品な印象です。タッサーシルク (Tussar Silk)と呼ばれる絹で、素朴な風合いです。

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    近くで見ると、絹糸が均一ではなく、ロウシルク(生絹)で織ったような風合いです。これもまた、上品な風合いを醸し出しています。

    このあと、もう一つ別のエキシビションへ赴き、コマーシャルストリートでテキスタイルショップを彷徨したのですが、そのときの記録は……また別の機会にご紹介します。

  • 20100724030133_0

    4回に亘ってレポートして来たバンガロール・ファッションウィーク情報。4日間の開催期間中の、1日の、しかも前半部分だけの出席でしたが、つい長くなってしまいました。

    さて、今回から始まった「ダイヤモンドショー」を見て、帰宅することにしました。ファッションウィークの開催中、毎日1回、行われるとのこと。

    ジュエリーを遠目から見てもよくわからないだろうと思いましたが、インドのそれは「大振り」が多いですから、意外によく見ることができました。

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    インドのジュエリー大手GITANJALIのコレクションです。

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    そもそもインドのジュエリーと言えば、ゴールドにダイヤモンドの組み合わせが主流でしたが、最近では、若い世代向けにプラチナやホワイトゴールドをベースにしたものも増えているようです。

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    しかし、ゴールドをジュエリーとしてだけでなく「資産」として捉えるのが一般的なインドでは、やはり根強い人気です。

    ゴールドのレートが安いときに買っておいた物を、高くなって売る……ということもあり。

    それに加えて、ゴールドは「富や長寿の象徴」としても、愛されています。

    さて、ダイヤモンドショーが終わってからも、まだ二人のデザイナーのショーが待っています。しかしすでに8時を過ぎており、そろそろ帰宅の時間です。

    プレス、関係者を含め、オープニングからこの時間までのショーをすべて見たのはわたしだけ(間違いなく)。もう、十分でしょう。

    盛り上がるのは土日とのことですが、今回はこれでよしとしました。

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  • 20100723235842_0

    プログラムはどんどんずれ込んで、6時から開始予定のショーが始まったのが6時45分。帰宅するのに1時間半はかかります。夕飯を気にしつつも、中途半端に立ち去るのも勿体なく、もうしばらく見て行くことにしました。

    ちなみに最後のショーの開始時間は9時ですから、きっと10時ごろの開始となることでしょう。遅!

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    さて、次なるデザイナーはARSHI JAMAL。彼は北インド、ラクナウ(ウッタル・プラデーシュ州)の出身で、やはり数年前にデヴューしたばかりだとのこと。

    まずは男性向けのコレクション。モデルが着用しているジャケットは、インド(主に北部)の民族衣裳であるシャルワニ(Shalwani)。身に付けているジュエリーも、伝統的なものです。

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    しかし、個人的には、どうにも「すてき!」とは言い難い雰囲気。ちなみにシャルワニは、結婚式やパーティなどで着用されます。

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    このスーツはちょっと……。一昔前の日本のアイドル(演歌歌手?)のようにも見えます。

    さて、気を取り直して、女性の部へ。インドらしいデザインのコレクションの登場で、ついつい身を乗り出してしまいます。

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    どれもそれぞれにすてきです。ちょっと着てみたいかも! と思うものもあり……。しかし全体にデザインは「若者向け」です。

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    ゴージャスな刺繍が施されたレンガーチョーリーもすてきです。結婚式などにも着用されるものです。

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    さて、またしてもサリーの登場です。

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    このブラウスはまた、ミニマム! さすがにわたしには無理です。っていうか、誰も着ろとは言っていないですね。

    最近は、ボリウッド女優たちが、セクシーなサリーを着用しているところをメディアでよく目にします。

    一時は、ボリウッド映画からサリーを着た女性が減ったと、小さいながらも「社会問題」なっていましたし、確かに洋服を着た出演者が圧倒的に多くなったのは事実。

    しかし、パーティなどで美しい女優たちが艶やかなサリーを着ている姿を見ると、うれしくなります。サリーはインドの女性に、本当によく似合う民族衣裳だと思うのです。

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    間近でサリーを眺めると、その布地がいかに精緻な刺繍などが施されているかということを、つぶさに感じることができます。
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    美しい刺繍のサリー。水を差すようでなんですが、実際に着用すると、このタイプは「痛い」です。肌に当たると、場合によってはかすり傷ができます。

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    そもそもサリーは、前からの姿よりもむしろ、後ろ姿が重要な気がします。

    パルーと呼ばれるサリーのデザインの粋が凝縮された箇所が、肩から背中にかけて垂らされ、人の視線が集まるわけですから。

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    このサリーの後ろ姿は格別にすてきです。サリーの基本は、5メートルの一枚布ですが、これは最後に巻き付ける端の部分の幅が狭くなっていて、腰にすっきりフィットするデザインになっています。

    これは、ちょっと着てみたい!

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    こちらはまた、マシュマロのような、キャンディーのような、なんともかわいいパステルカラー。インドでは比較的珍しい、ふんわりとした色合いです。

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    もっと写真を絞り込んで掲載しようと思ったのですが、難しい! きりがないのでこの辺にしておきましょう。

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    中央の男性が、ARSHI JAMAL氏です。たくさんのサリーを見せてくれて、感謝! 彼のコレクションほどに露出度が高いのは着こなせませんが、しかし、あれこれとヒントを得られました。

    以前買ったサリーの、ブラウスだけを何枚か仕立て直そうと思っているところなので、これからもう少し、サリーの着こなし(着方)やブラウスのデザインについて、リサーチしてみようと思います。

  • 20100723232928_0

    さて、前回に続いてファッションウィークの写真をご紹介します。

    まずはCHECONDRA SHARAN & SATISH SINGHのコレクション。前回ご紹介した「若者向けカジュアル」よりも、エレガント。

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    “YELLOW, BROWN & GREEN” と名付けられたコレクションです。タイトル通り、上記三色を主体としたもの。

    ドレープ、プリーツ、タックが繊細に施され、加えて刺繍が個性と気品を添えたドレスが次々に登場します。

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    前半は、オープニングの直後でがらんとした客席でしたが、いつしかフォトグラファーたちも増えて、少々賑わってきました。
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    鮮度を抑えてやさしいアースカラーの、三色のバランスが、たいていは「自然から浮かび上がるほどに鮮明な色彩」にあふれたインドのファッションにあって、とてもやさしく見えます。

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    右の二人の男性が、そのデザーナーです。それにしても、二人組のデザイナーとは、珍しいような気がするのですが、どうなのでしょう? どのようなプロセスで作品を仕上げていくのでしょうね。

    ちなみに二人のブランドMANDI DESIGN STUDIOは、2009年にラウンチしたばかりとのこと。まさに新進デザイナーなのですね。

    インドでは、著名デザイナーの多くがそうであるように、「インドの伝統的な意匠を生かした洋服作り」を目指しているようです。

    個人的にも、見るにせよ、着るにせよ、欧米ファッションの模倣ではなく、インド風味が生かされたデザインを見るのが楽しいし興味深いものです。

    ■MANDI DESIGN STUDIO

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    本日7月22日から25日までの4日間に亘り、BANGALORE FASHION WEEKが開催されています。今回で3度目だというこのファッションショー。半年おきのイヴェントです。

    海外では「春夏」「秋冬」と、季節を意識したコレクションが開かれます。

    しかしインドでは、同じ国内でも季節の流れにばらつきがあり、バンガロールのように年中涼しいか暖かいか暑いかの高原都市では、服装の季節感は緩やかです。

    そんな次第で、冬は祝祭が多いことから、「フェスティヴァ・シーズン」に向けてのショーというコンセプトだそうです。

    出席するのは今回が初めて。あらかじめ、プレスパスを入手し、いつでも足を運べるよう準備をしておきました。しかしながら4日間のスケジュールが決まったのは前日。

    午後2時半からだったはずのグランドオープニングが、いつのまにか4時からに変更されています。

    会場は市街から1時間以上かかるエレクトロニック・シティのホテル。早めに行っても仕方ないだろうと思っていましたが、それでも開始の4時丁度に到着。日本人ですから。

    案の定、会場は設営の最中で、ショーが始まったのは4時40分からでした。さすが、インドです。

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    オープニングは、首都デリーのデザイナー、JATTINN KOCHHAR。1972年生まれ。19歳でこの世界に入ったとか。

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    今回、このショーを彩るデザイナーは約25名。しかしながら、欧州でも人気のある著名デザイナーたちの名前はあいにく見られません。

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    ファッションショーの人の集まり方といい、運営の具合といい、写真では伝わらない部分があまりにもいい加減。

    これはインドというより、「スローで田舎っぽい」と呼ばれるバンガロールだからこうなのだ、と思わざるを得ません。

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    ともあれ、今日、目にした4人のデザイナーのショーの写真を、今日から数回にわけて掲載したいと思います。

    写真が中心となりますが、インドの現在のファッションの「一端」を垣間みていただければと思います。

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    彼がJATTINN KOCHHARです。右の女性は、ボリウッド女優らしいですが、誰だかわかりません。著名な女優はわたしも知っていますので、彼女がさほど有名ではないことは確かです。

    ところで、わたしは実際に出席したことはありませんが、首都のデリーで開催されるファションショーの方が、格段に洗練されていると思います。多分。

    著名なデザイナーの名前も多く見られ、クオリティも高いに違いないショー。一度は観に行きたいと思われます。

    ■LAKME FASHION WEEK
    ■WILLS LIFESTYLE FASHION WEEK

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    オープニングが終わった途端、客席もメディアも激減。ご覧の通り、寂しいホール内です。これじゃあもう、学園祭、いや、学芸会以下です!

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    インドらしさのない、このようなファッションは、個人的に特に興味がないので、写真を撮影する情熱もなく……。

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    ちなみに、このMANDIというブランド。男性デザイナー、CHECONDRA SHARANとSATISH SINGHの二人によるブランドです。

    最初は若者向けのカジュアルなコレクションが披露されましたが、あとから「イエロー、ブラウン&グリーン」というカラーコレクションも披露されました。

    そちらの方がエレガントで、個人的にはすてきだと感じました。

    ショーとショーの間の、長い長い待ち時間。コーヒーでも飲みに行きたいけれど、いつ始まるかわかりません。業を煮やして、受付の女性に尋ねます。

    「次のショーは何時から?」

    「5時です」

    「今、すでに5時半なんですけど……」

    時間がねじれて存在している、不思議世界。さすがインドです。本でも持ってくればよかったと思いつつ、根気よく待ちます。

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    さて、待った甲斐があり、超インド的、サリーのショーが始まりました。これはうれしい! もっとゆっくり歩いて欲しい、よく見せて欲しいと思います。

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    若い世代のサリー離れは急速に進んでいますが、しかしパーティなど「ハレの日」には、着用されています。

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    最近では、「ブラウス」をアレンジすることで、「若々しく」「新しく」「セクシーに」見せるサリーも増えて来ているようです。

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    サリーだけでなく、身に付けているジュエリーもまた、興味深いもの。願わくば「2周」くらいしてほしいと思います。

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    サリーのブラウスが「ミニマム」で、露出度の高いものもあれば、長袖で、しかし重すぎない印象にまとめられた、エレガントなものも見られます。

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    インドとはいえ、年中暑いわけでなく、特に北インドは冷え込みます。お洒落に袖をアレンジしたブラウスというのも、なかなかに魅力的です。

    もっとも、これらの長袖は、「防寒」が目的ではなく、あくまでもデザインの愉しみだとは思うのですが。

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    たとえ長袖でも、これほど大胆に背中が開いていたのでは、寒そうですものね。

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    サリーは少しふくよかな人の方が似合う……。などと思い込んでいましたが、スーパースリムな彼女たちの着こなしを見ていたら、やはりスリムな方が美しい……。と思わされました。

    もちろん彼女たちは身長が高いので、布が翻るさまが一層、優雅に見えるのかもしれません。

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    個人的に「着てみたい」と思ったのがこのサリー。しかしこの激しいジュエリーは……。無理。

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    彼女がデザイナーのMONIKA MATHURIA。続きはまた、後ほど更新します。

    ■BANGALORE FASHION WEEK

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    インドでのライフスタイル(移動・交通手段)は、東京やニューヨーク、ワシントンD.C.に住んでいたころとは、当然ながら異なります。

    東京では地下鉄での移動が中心でした。

    一方、ニューヨークでは、徒歩が中心。さほど大きな街ではないので、目的地まで20分、30分と歩いて行くこともしばしばでした。

    街がブロックで構成されているので、所要時間を計算しやすいというのもあります。距離が離れているところへ赴く際には、サブウェイを用います。

    タクシーも、東京ほどは高くないので、荷物が多いときや、雨の日など、しばしば利用していました。

    ワシントンD.C.では、郊外に出る時には自分で車を運転。市街の移動はメトロ、あるいは徒歩。たまにタクシーを使うといった感じでした。

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    個人的には、自分で車を運転して自由に行き来をしたいのですが、インドでは簡単ではありません。交通ルールの劣悪さもありますし、駐車スペースを見つけて車を停めるのも一苦労。

    従っては、ドライヴァーを雇い、自分の家の車を運転してもらうライフスタイルを送っています。バスなどの公共の交通機関を使うことはありません。

    インド生活には、先進国ではあり得ない不都合が山ほどありますが、ドライヴァーがいることによるメリットももちろんあります。

    重い荷物を持たなくてすむ。行きたい場所へすぐに移動できる。車内でのんびりと過ごすことができる……などなど。街の様子を車窓から眺めるのは、わたしのインドにおけるライフの一部になっています。

    さて、前置きが長くなりました。

    一日のうちに数カ所の目的地へ、気軽に移動することができるのもこのライフスタイルならではです。毎朝、新聞を読む際、イヴェント欄や広告をチェック。関心のあるものを切り取り、小さなファイルにとじておきます。

    外出の際は、ファイルを持参。思いがけず用事が早く終わったときなど、界隈に該当するイヴェントなどがあるかないかをチェックし、あれば立ち寄ります。

    市街西部を訪れた今日も、切り取っていた広告にあるファッションのイヴェントに立ち寄ることにしました。

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    ムンバイに住んでいたころは、アパートメントの向かいにワールドトレードセンターがあり、ホールでしばしば展示会が開かれていましたから、「買い物ついで」に立ち寄ることができました。

    バンガロールではそういうわけにも行かず、情報を入手するべく働きかけをしなければなりません。

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    高級ホテルのひとつ、ラリット・アショカを会場に、カジュアルなレディスファッション&ジュエリーのフェアです。

    ムンバイやデリー、コルカタ、そしてバンガロールからのベンダーが見られます。

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    展示されている衣類が派手なら、訪れている人たちの衣類も派手。インド的な光景です。会場が高級ホテルということもあり、集まる人たちも富裕層に属する人が主流です。

    昨日のクラフトフェアに訪れる人たちとは、ファッションや雰囲気が異なります。善し悪しはさておき、インドでは社会階層が「目に見えて」わかる国でもあるのです。

    ちなみに「女性たちの派手度」でいえば、ムンバイのほうが遥かに上。

    ここバンガロールは、最近でこそ「インドのIT都市」「コスモポリタンシティ」などと呼ばれていますが、ムンバイやデリーに比べると、ずっと田舎っぽいです。

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    ジュエリーのショップですてきなイアリング(日本でいうピアス)を見つけましたが、わたしのピアスホールは大きくないので、スタンドの部分が入りません。

    というか、インドのイアリングは、スタンドの部分が太い物が多いのです。特にゴールドやプレシャス・ストーンが用いられた物は紛失をふせぐためか、「ネジ式」になっているものも少なくありません。

    最近でこそ、カジュアルで、細い物も増えて来たのですが……。無理に差し込もうとして、耳が痛くなってしまいました。断念。

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    ところで、お気づきかもしれませんが……。サリーやサルワールカミーズを着ていると目立たないのですが、洋装だと、たちまち明確になるボディライン。

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    インドの女性たちの「豊満っぷり」は、なかなかの迫力です。こういうダイナミックな女性たちを見ているから、日本では入る服が見つからないわたしでも、

    「わたしって……スリムな方?」

    と勘違いをしてしまうというものです。もともと人種も違えば体型も違うのだから、日本人は日本人らしく、贅肉を減らす努力をすべきだと自分にいい聞かせつつ……。

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    売られている服の大半は、サイズ調整自由自在。テイラーに出すべくマテリアルだけが売られている場合も多く、フレキシブルではあるのです。

    そんな現状も、「徐々に横に広がる自分を止めることができない人が多い」事実に拍車をかけているのかもしれません。