不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜

FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。

✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

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    一昨日、4P’Sでランチをすませたあと、同じ通り、12th Main沿いにあるNICOBARへ。この通り、かつてはKerala Ayurvedaの診療所と数軒の飲食店があるだけだったのに、過去10年余りの間に、次々にさまざまな飲食店やブティックが誕生して、たいへんな賑わいだ。お気に入りのARAKU COFFEEもこの通り沿いにある。

    諸々情報が溢れ出るが、ともあれ。

    NURA健康診断の結果を受けて、少し「くさくさ」していたので、気分が晴れるような服を買うことにした。いや、普段から気分が晴れるような服が多いのだが。昨日は早速、着用してミーティングへ。昨今の暑さが気にならない、軽やかなオーガニック・コットン。インドに移住して以来、化繊の服はほとんど着なくなった。綿や麻、絹の服が中心だ。15年ほど前よりインドにもファストファッションが流入し、従来は見られなかった化繊の服が急増したが、それでも然るべきブランドやデザイナーズは、天然素材の服を生み続けている。

    庭の緑は生い茂り、木陰は涼風が吹き抜ける。

    さて、今日はこれからACT MUZ。帽子を被って、出かけよう。👒

    🎂Happy Birthday, Anjum!!

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    先週金曜日のACT MUZは、バンガロールで最も古い老舗ジュエリー店、C. Krishniah Chettyを訪問した。過去にも何度か紹介したこの店。我々夫婦は、5代目オーナーのVinodとその妻Triveniとは知り合いだということもあり、昨年オープンしたショップ併設の「クリスタル・ミュージアム」に関する催しやパーティに幾度か参加した。日本人コミュニティでの来訪も歓迎してくれていたので、いつかは……と思っていた。
     
    さて、昨年9月にWhatsAppのコミュニティ機能を利用して再始動したミューズ・クリエイション。このごろは、インターン生はじめ、主に若者(Z世代)にイニシアティヴをとってもらおうと、暫定的に金曜日をACT MUZの活動日にしている。無論、学生の滞在期間は短く、先日は2人を見送ったばかり。今回また、1人が去ることから、最後に訪れたい場所を彼女に尋ね、C. Krishniah Chettyに決めた次第。
     
    他のミューズ・クリエイションのWhatsAppグループで声をかけ、希望者十数名で訪問した。同店の背景は、過去に詳細を記録している。今日は、学生メンバー2名の感想を記載する。
     
    通常、参加者からの感想は、明らかな誤字脱字、事実誤認の校正を除き、そのまま転載している。しかし今回、インターンの入江さんの感想に関しては、彼女の文章力を指導する目的もあり、かなりの加筆修正、校正を加えた。彼女の着眼点や感性はすぐれているが、まだまだ「研磨」が必要である。
     
    たとえライターを志望していなくても、編集者(わたし😼)による文章表現、事実関係の検証、統一表記などの推敲は、将来、何らかの形で役立つはずだ。

    ★ところで、 インドでは占星術が広く日常生活に浸透していて、宝石と密接に関わっている。自分の生年月日と生まれた時刻、生まれた場所(緯度と経度)から導き出される「守護石」を身につけるのも一般的だ。わたしはかつてムンバイの占星術師に自分の守護石を教えてもらった。最後の写真は、C. Krishniah Chetty専属の占星術師。Vinod曰く、とても信頼のおける優れた占星術師であり、「忌憚のない診断」をしてくれるとのこと。「忌憚なく」というのは少々身構えるが、今度、診ていただこうと思う。

    ★「クリスタル・ミュージアム」は写真撮影禁止につき、ここでは店舗の写真を掲載している。重厚感あるジュエリーの写真ばかり撮影しているが、小振りで上品なデザインの商品も取り扱っている。

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    【感想①近々日本へ帰国する学生】
     
    南インドのジュエリーの歴史なども含めて学べるということで、たのしみにしていました。一階のショップエリアでは、煌びやかなデザインのジュエリーたちを見ながらアートを見ているようなワクワク感が止まりませんでした。前回結婚式に呼ばれた際に気になっていた、結婚式用のネックレスなども至近距離で見させてもらえてよかったです。
     
    2階の博物館のエリアでは、どのようにジュエリー会社として成功してきたかなどを知れました。ダイアモンドがはじめに発見されたのがインドだったり、約90%がインドで研磨されていたりと知らないことばかりでした。
     
    何度もみほさんがおっしゃった通り、たくさんの貴重なジュエリーが英国統治時代に国外へ持ち出されていたと言うことを実感すると同時に、インドは改めて資源に富んだ国なんだなと思いました。最初、博物館の中になぜ円形テーブルと椅子があるのだろうと不思議に思いました。見学後、軽食や飲み物を出していただき、オーナーの方がプレゼンテーションをしてくださって、こういうホスピタリティなのだとわかり、感動しました。貴重な機会をいただきありがとうございました!
     

    【感想②インターンシップ留学生/入江真樺】
     
    率直な感想は、すごい、美しすぎる、まさに新世界。私は初めて、何百、いや何千かもしれないジュエリーを目にし、触れ、その背景を知った。これまでジュエリーを買おうと思ったことも、いただく機会もなかったため、予備知識が乏しく、全てが新世界だった。
     
     
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    《ジュエリーショップについて》
     
    ●心躍る金のネックレス試着体験
     
    美しい金(ゴールド)のネックレスとピアスを試着させてもらった。それはわたしにとって、とても心躍る体験で、1日たった今も強く印象に残っている。インドの結婚式では、新郎新婦が豪華な装飾品を身に着けることは知っていた。『マダム・イン・ニューヨーク』というボリウッド映画を見て以来、いつかインドのネックレスを着けてみたいと思っていた願いが叶った瞬間だった。想像していたよりも重く、これが「金」なんだと思った。インドのネックレスは、22金で作られたものが主流で、それに、プレシャスストーンが施される。日本語で「貴石」と呼ばれるもので、エメラルド、ルビー、ダイヤモンド、サファイヤの4種類だとのこと。

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    ●人工(合成)ダイヤモンド! ラボで作られるダイヤモンド
     
    ショップ内に、最近オープンしたばかりだというcrash.clubというコーナーがあった。そこに展示されているダイヤモンドは、人工的にラボ(研究所)で作られた、Lab-Grown Diamondsだという。人工ダイヤモンドは、ダイヤモンドと同じ炭素を原料としているだけでなく、その結晶構造や硬度も天然ダイヤモンドと同じだそうだ。
     
    わたしは、とても驚いたと同時に、疑問も浮かんだ。ラボで生産できるのであれば、ダイヤモンドの希少性は低くなるのではないか。しかし、人工ダイヤモンドには利点が多いことを学んだ。天然ダイヤモンドより廉価であるのはもちろんのこと、大きさや色を自由自在に調整できる。また、天然ダイヤモンドの採掘は危険が伴い、環境に悪影響を与える側面がある。高値で取引されるため、ダイヤモンド採掘地では紛争が起こることも珍しくない。しかし人工ダイヤモンドの場合は、そのような心配がない。
     

    ●石からパワーを受け取る
     
    店内に、巨大なガネーシャ像が置かれていた。象の頭を持つヒンドゥー教の神様だ。一塊の鉱石を掘って作られた、重さ約500kgの巨大な置物。濃緑のその石に触れてみると、ひんやりと冷たく、心を落ち着かせてくれるようだった。地球上には、こんな大きな石が存在し、それを削り磨くと、こんなに美しくなるんだな……と、自然界の神秘を思った。
     
     
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    《クリスタル・ミュージアムについて》
     
    ●C. Krishniah Chetty Groupの歴史
     
    C. Krishniah Chetty Groupは、英国統治時代の1869年に創業した老舗宝飾品店。現在は5代目のVinodさんと妻のTriveniさんらが経営している。お二人は美穂さんのご友人であることから、今回の見学が実現した。ご夫妻は宝石学を学び、宝石鑑定資格を所有、Triveniさんは、宝石デザインも手がけるプロだ。
     
    店名にもなっている創業者のCotha Krishniah Chetty氏は、当時バンガロールで、自転車に乗りビーズ売りの行商をしていた。さまざまな天然石を糸で繋いだものを販売する仕事で、現在もインドの街角で見られる。彼はやがて、宝石のビジネスに可能性を感じ、バンガロールのカントンメント(英国人の駐屯地)にて宝飾店を開業した。彼の先見の明は確かで、英国の宝飾店と競合するまでになった。
     
    店が2代目に継承されると、ビジネスの範囲は更に拡大。ハイデラバード王国のニザム(藩王)やマイソール王国のマハラジャをはじめ、主に南インドの多くの藩王国が、同店を御用達にしていたという。ジュエリーだけではなく、銀製の置物や食器など、大小様々な贈答品なども作られた。ミュージアムでは、その中の一部やレプリカなどが展示されており、ジュエリーの歴史を通して、当時の社会の様子を学ぶことができた。
     
     
    ●創業150周年を記念して生み出された150ファセットの輝くダイヤモンド
     
    ミュージアムの一隅にあるダイヤモンドのコーナーでは、同店ならではの商品が展示されていた。中でも創業150周年を記念して作られた「150ファセット」のダイヤモンドが興味深かった。ファセットとは、宝石の表面に角度の違う多数の切子面を持たせることで、光を屈折させ、輝きを放つように見せるカット方法のこと。通常のダイヤモンドは57または58ファセットが一般的だというが、同店では熟練の職人によって150ファセットを実現したという。
     
    ルーペを使って58ファセットと150ファセット、2つのダイヤモンドの表面を見比べると一目瞭然。150ファセットのダイヤモンドは、全方向から光を放って、潤んだような煌めきだ。一方、ダイヤモンドの原石を見せてもらったが、透明感はあるものの、光を放っていない。一人前になる前の人のことを「ダイヤモンドの原石だね」と表現する意味がわかった気がした。わたしも、自分を鉱石とみなし、経験と学習で磨きをかけ削っていき輝かせたい。
     
     
    ●宝石の世界を次代へ継承
     
    クリスタル・ミュージアムの案内をしてくれた従業員のTandraniさんは、展示物のひとつひとつについて、丁寧に説明してくれ、わたしたちの質問にもわかりやすく答えてくれた。彼女が、「C. Krishniah Chetty Groupは、宝石についての知識を深めたいと望む従業員に対し、学びの環境を提供してくれるから、仕事をがんばろうという気持ちにさせられます」とおっしゃっていたのが、印象的だった。
     
    わたしたちは、予定の時間を大幅に上回り、4時間近くも同店で過ごした。その間、オーナー夫妻も、わたしたちに会いに来てくださった。Vinodさんは、かつてインドで採掘されていたゴルコンダ・ダイヤモンドに関する歴史や、世界で有名なダイヤモンドの背景、鑑定の仕方など、専門的なことをわかりやすく説明してくださった。
     
    中でも印象に残っているのは、南インドのハイデラバードにあるゴルコンダの鉱山が、世界で初めてダイヤモンドが採れた場所だということ。通常、ダイヤモンドは鉱山で採掘されるが、ゴルコンダのダイヤモンドは、かつて噴火があったせいなのか、「川に流されてきた」という。現在のインドでは、ダイヤモンドは採掘されていないが、今でもゴルコンダのダイヤモンドといえば、最高品質の代名詞なのだという。
     
    わたしたちが見学する間、ワインやジュースなどのドリンクでもてなしてくださり、見学後には、軽食も提供してくださった。オーナー夫妻はじめ、従業員の方々のおもてなしに心が温まった。この貴重な経験を、記憶にしっかり残しておきたい。

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    【C. KRISHNIAH CHETTYに関する記録】
     
    🌸バンガロールの老舗ジュエリー店で、宝石の歴史を遡る
    https://museindia-bxdri.wordpress.com/2022/10/05/crystal-2/
     
    🌸老舗貴金属店「クリスタル・ミュージアム」開館セレモニーへ
    https://museindia.typepad.jp/2023/2023/07/crystal.html

    【ジュエリーに関する記録の一部】

    💍インド最大のジュエリー会社TANISHQ工場見学(2015)
    https://museindia.typepad.jp/onlymuse/
    *限定公開/名前:incredible パスワード:india

    💍婚約指輪。2001年春。ダイヤモンドを巡る旅@ニューヨーク
    https://museindia.typepad.jp/library/2001/06/diamond.html

    🖋不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜
    https://museindia.typepad.jp/fashion/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC/

    [Hyderabad] 天空の鏡。ファラクヌマ・パレスで過ごす週末(2012)
    https://museindia.typepad.jp/library/2012/09/hyderabad1.html

    📕一冊の本を慈しむ森岡書店で20年ぶりの再会! 婚約指輪とエメラルドと天然真珠のご縁。
    https://museindia.typepad.jp/2023/2023/04/jpn19-2.html

    🇩🇪【欧州旅 Day 14 ドレスデン】訪れたい場所、見たいものの多さに圧倒される1日(2018/10/02)
    グリーンダイヤモンド41カラット。レジデンツ宮殿内にある超絶財宝のギャラリー
    https://museindia.typepad.jp/2018/2018/10/14.html

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    先日、動画を作ってシェアしたが、改めて別の写真も含め、ここに載せておく。特に、わたしが着用したサリーのブランド、The NOMI – Weavers Nestのブランド紹介には、目を通していただけたらと思う。

    北東インドのアッサム州に暮らし、北東インドのテキスタイルをはじめとする伝統工芸品をライフワークにしたいと願っていたNOMI。彼女の他界後、兄弟のSusantが、自分の仕事を辞めて、彼女の遺志を引き継いだのだという。……帰宅後、この写真の文章を読み、胸を打たれた。

    わたしはこの日、アッサムの伝統工芸の一つであるガラスのビーズで作られたネックレスを買った。普段、こういうアクセサリーは身につけないが、ジャイプル旅を経てTribe(民族)のエスニック・ファッションに対する関心も高まった。柄に柄、色に色を重ねたファッションも楽しみたい。

    思えば、ムンバイ在住のデザイナー、Joy Bimal Royも、他界した妹のサリーが契機となり、アップサイクルのサリー・ブランドを立ち上げた。家族愛が、滲み出る。ちなみに彼の父はベンガル映画監督として国際的に著名なBimal Roy。母はインドにおける女性写真家の先駆けでもあるManobina Royだ。

    今回の、我が着物の展示会にしても然り。祖母や母と関わりながら受け継がれた「伝統的な衣」は、単なる「衣類」という範疇を超えて、自分の出自に思いを馳せる契機ともなった。遙かなる歴史を映すテキスタイル。

    深淵。

    🥻過去の布。現在の布。パズルのように組み合わせて創る、唯一無二の芸術。(2022)
    https://museindia-bxdri.wordpress.com/2022/11/11/joy/

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    🥻👘 Finally, I debuted as a fashion model!😂 (日本語は下に)

    Thank you for giving me this unique opportunity, Mala and Prasad! The saree, traditionally crafted by the artisan of Assam, and the Japanese Shibori jacket (Haori) were a great combination💝

    It was a really fun experience to walk amongst the fashion models and NIFT (The National Institute of Fashion Technology) students. Thank you!

    インド各地の手工芸品が一堂に会するA HUNDRED HANDSのバザールが、7日から11日まで開催されている。ミューズ・クリエイションは、最初の2日間、「着物とサリーの比較展示会」と書道、折り紙のデモンストレーションで参加した。詳細は後ほど記録に残したい。

    ところで、開催の数日前に、主催者のMalaから「Prasadが、アルチザンの衣類によるファッションショーをやるから、ミホも歩かない?」とメッセージが届いた。老若男女が入り混じっての催しなのだろう、楽しそうだと思い、二つ返事で引き受けた。Prasadは、バンガロール在住の著名なファッション・リーダー。プロフェッショナルなモデル育成もしており、さまざまなファッションショーの開催にも関わっている。わたしも、個人的に面識がある人物だ。

    彼に指定されたヴェンダー「THE NOMI」で着たいサリーをアクセサリーを選ばせてもらい、同系色の絞りの羽織を着た。サリーのブラウスは持ってきていなかったので、昨日たまたま着ていた京友禅柄のお気に入りブランド、Pagongのシャツを合わせる。柄に柄に柄を合わせる楽しさ!

    蓋を開けてみれば、参加者はプロのモデルとNIFTの学生たち。そこになぜか一人紛れる平たい顔族のauntie。「あなたも歩くの?」などと学生たちに声をかけられながら、よくわからんが、溶け込んで列に並ぶ。

    実は、庭を散歩する時、たまに「モデル歩きの真似」、などをしていたお陰で(なんの練習だ😸)、着ていた羽織を脱いで振り回したり、ターンをしてサリーの後ろの部分を見せるなどする余裕もあった。歓声、いただけました!😂
    なんでも、練習しておくものだな。

    それにしても、モデルの若者らの、リアルなバービーっぷりといったら! 人種が違う……の領域を超えている。もはや、異なる「種(しゅ)」の生物のようである。ちなみにわたしの身長は166センチだが、彼らに紛れると小さくて丸っこい。
    いろいろ、楽しい経験だった。

    [総括]

    2012年、バンガロールに誕生した、インドの手工芸品、アルチザン支援の非営利団体、A Hundred Hands。創業者は、Mala と Soniaの二姉妹だ。わたしは、デリー拠点のバザール、DASTKARがバンガロールで開催されるたびに訪れてきたが、ここにも同様に足を運んできた。我が家を彩る調度品や絵画の多くは、伝統工芸の意匠を映した手工芸品が販売されている、このようなバザールで調達してきた。

    かつては、個人的に気に入ったヴェンダーに声をかけ、COVID-19パンデミック以前に毎年実施していた『ミューズ・チャリティバザール』に出店してもらうなど、繋がりが生まれた場所でもある。たとえばTulika Booksや、マドゥヴァニ と呼ばれる絵画のアーティスト、Vidushiniもそうだ。双方とも、パンデミック時代に、Studio Muse のYoutube動画制作に協力をしてもらったので、ぜひご覧いただきたい。

    さて今回の会場は、バンガロール南東部郊外に位置するファッション専門学校 NIFT (National Institute of Fashion Technology) 。先月、拙宅で開催した『着物とサリーの比較展示会/旅するテキスタイル』に来てくれたMalaから連絡があり、着物を展示しないかと声をかけてもらった。地理的にも時間的にも、全5日間の展示は難しいが、2日程度ならばと参加させていただくことにした。

    せっかくの機会。他の日本の方々にも協力してほしい。ミューズ・クリエイションのWhatsAppコミュニティにて有志を募ったところ、1日目に5名、2日目に2名が参加可能ということだったので、書道や折り紙のデモンストレーションも実施することにした。着物を展示する都合上、外のテントではなく、できれば建物内で……とお願いしたのが幸いした。Mala の計らいにより、広めのスペースを提供していただけたので、マネキン・ガールズ2名、およびポールなども準備する。テキスタイルの展示は「立体的」な方が人目をひくがゆえ。

    わたしはといえば、デリー&ジャイプル旅から戻っての3日後と、スケジュール的にはやや厳し目だったが、旅の翌日は旧居で猫らと休養。英気を養って翌日、新居へ移動し、スーツケース2つ分の着物や羽織、サリー、その他諸々の備品を、車いっぱいに詰め込んで準備を整えた。

    1日目の写真は、すでに先日シェアした通り。浴衣をお持ちの方には、浴衣姿で参加してもらった。それだけで、場が華やぐ。わたしは、久留米絣の浴衣を着用。先月のイヴェントで、着物の着付けに悪戦苦闘したせいか、浴衣は簡単に着付けられるようになった。成長した。

    ここで紹介しているのは2日目の写真。この日は、高校時代(!)の体育祭での「盆踊り」のために購入した浴衣を着用。子どものころから椿が好きだったこともあり(渋い)、これもまた椿柄だ。今、着てみるに、青とピンクのコントラストも美しく、すてきな絵柄だなと思う。

    2日目は、ファッションを学ぶNIFTの学生たちが次々に来訪。興味津々に着物を眺め、質問をしてくる。彼らの母親世代が、すでに「サリー離れ」が進んでいることもあり、インドの伝統的なテキスタイルに触れ合う機会が少ないようだ。聞けば学校で、伝統的なテキスタイルのことも積極的に勉強しているという。学生グループに、インド起源のテキスタイルが日本の衣類に及ぼした影響についてなど、着物を見せながら語ることを繰り返す。

    すべて展示品であり、販売はしていないことから、さらっと一瞥して去る人も少なくない中、強い関心を示す若者らに語るのは、非常に有意義であり、手応えを感じる。わたしのもとで、インターンをさせてほしいという学生も数名いた。思えば、わたしにとって最初のインターン生はインドの女子大生だったことを思い出す。国籍問わず、若い世代には、わたしの知り得る多くを、なるたけ伝えたいとも思う。

    模写が好きだという女子大生は、マネキンガールズを熱心に描き、それをわたしにくれた。折しも、横尾忠則のエッセイで、彼が子どもの頃、ひたすら模写をしていたとのくだりを読んだばかりだったこともあり、思うところ多く。

    書道と折り紙のデモンストレーションは、いつものように人気を集める。今回は、希望する学生たちに書道体験もしてもらった。筋のいい人もいて、驚かされる。

    ところで、NIFTとは、1986年にインド政府の「テキスタイル省 (Ministry of Textiles) 」により、デリーにて開校された。バンガロール校は1996年に開校。現在、全国に18校を擁する。2006年に法定機関として認可され、独自の学位を授与する権限を与えられたとのこと。1年前、デリー宅にて「京友禅サリー展示会」を実施した際、NIFTデリー校の教授と生徒たちが見に来てくれたことを思い出す。

    今回、キャンパスを巡りつつ、聴講生として勉強させてもらいたい……との思いに駆られた。書きたいことは尽きぬ。

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    🎨『どうして水玉模様なの?」インド先住民族ビル族に伝わる絵画の起源を伝えるアニメーション(必見!)
    https://youtu.be/VIRSBTjQ15Y?si=gowG18B-uA0yCfgX

    🎨自然を讃え、愛と豊穣を描く。インド伝統絵画「マドゥバニ・アート(ミティラ・アート)」の世界/画家ヴィドシニによる撮り下ろし
    https://youtu.be/UR4nbZrLvGE?si=_mw6MhZqzjKnJb9P

    👋インド各地の洗練された手工芸品が一堂に。COVID-19禍の職人たちを支援して実現したバザール
    https://youtu.be/jmJX_IdOlBY?si=uAGAWJsr9BXpzWge

    👋ミューズ・クリエイションも参加。素晴らしき、インド手工芸のバザール(1)
    https://museindia.typepad.jp/mss/2019/11/100-1.html

    👋ミューズ・クリエイションも参加。素晴らしき、インド手工芸のバザール(2)
    https://museindia.typepad.jp/mss/2019/11/100-2.html

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    We had a great time today at the “Festival of Handmade” by A HUNDRED HANDS . Many people asked us about the prices of Kimonos and Sarees.

    We are participating as “exhibition” only, and these are my personal belongings. Not for sale.

    We will be there again tomorrow from 11:00 am to about 4:00 pm. Hope to see you there!

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    2日間の小規模な追加展示会が、昨日、無事に終わった。本当に、実り豊かに感慨深い展示会だった。

    まずは、かつてインド大使として日本に駐在されていたPascal Alan Nazareth氏と、彼の娘のPremila、ご友人のAnitaの3人がご来訪。Alanのお宅には、これまで数回招かれ、Premilaともお会いしたことがあった。デリー在住の彼女は、我々のデリー宅から徒歩数分のご近所さんでもある。

    Alanは、当地バンガロールにある日印友好を目的とした「Lotus Chrysanthemum Trust (蓮と菊)」という団体の運営者のおひとり。彼からご依頼を受け、わたしは来年より役員の一人で参加することになったこともあり、この催しにもお誘いしていたのだった。実は以前も、別の運営者からお声をかけていただいていたが、わたしはミューズ・クリエイションも主宰していることから、ご辞退していた。

    しかし歳月も流れ、「若手(!)に参加してほしい」との傾向もあるようで、このたびは慎んでお引き受けした次第。実は、毎週火曜日の「女性の勉強会」においても、わたしは「若手メンバー」である。まだまだ、初々しいのである。😄

    昨日もまた、参加者には羽織を着用してもらった。サリーやサルワール・カミーズといったインド服との相性が本当によい。二人で写っている写真など、違和感がないどころか、馴染んでお似合いだ。

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    その後、New Indian Express紙のジャーナリストであるMonikaが来訪。ファッションやテキスタイル関連にも関心があるという彼女は、先日の展示会の様子を、来訪者複数名のInstagramの投稿で知り、連絡をくれた。彼女には、ここでもシェアした展示会開催の背景を記した資料や写真などを送り、電話で10分ほど、話をした。

    わたしはてっきり、この追加展示会に来訪後、記事を書いてくれるのだろうと思っていたのだが、彼女は26日に発売された新聞を手にして来訪した。そこには、すでに記事が書かれている。わたしの意図を的確に伝える記事で、感銘を受けると同時にありがたく思った。

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    実は先日の展示会に、別の新聞社の編集者から取材の依頼を受けていた。こちらは承諾し、時間を取っていたのだが、彼女が送ったのはインターンの大学生。時間に遅れて来たので、他の来訪者と共に、展示内容の説明をしたのだが、取材のメモもせず(録音はしていたようだが)、展示物への関心も示さず、質問もなく、帰った。

    手伝ってくれていた友人らも、「え? 彼女が記者?」「誰かの子供かと思った!」と一様に驚愕。改めて電話があり、「なぜインドの布で着物を作ろうと思ったのですか?」という途轍もなく頓珍漢な質問をされ、気を失いそうになった。

    編集者に連絡をし、「中途半端な記事を書かれるくらいなら、取り上げないでほしい」と伝えたところ「編集者歴11年のわたしが責任を持って原稿にします」……と言われていたのだが、結局、ボツになった模様。

    そのプロセスの雑さには呆れるばかり。とはいえ、これはインドのメディアだけにおける趨勢ではない。日本のメディアの取材依頼において似たようなケースは多々ある。……書きたいことは尽きぬので、割愛。

    ともあれ、そのような事件があった直後だけに、本当に取材力と文章力のあるジャーナリストに記事を書いてもらえたことは、うれしかった。彼女とは、共通の関心も多く、話も弾んだ。なお、彼女はオリッサ州出身とのことで、わたしの大好きなオリッサのイカット(絣)を見せて羽織ってもらった。これは、かつてDASTKARのバザールで購入した、オリッサの職人の傑作なのだ。

    そして最後のゲストは、前回の「京友禅サリー展示会」に続き、今回もフラワーアレンジメントをお願いしたMeghaa。フラワーアレンジメントの販売やスクールなどのビジネスをしている彼女。今から10年以上前に、日本で小原流の資格を取得され、日本の生け花もできるのだ。彼女のお花のおかげで、会場の雰囲気が格段に華やいだ。

    特に打ち合わせをしたわけでもないのに、花とテキスタイルの彩りが調和していたのも、本当によかった。Meghaaには、雑な着付けながらも、着物の試着をしてもらった。洋服のときとは、ガラリと印象がかわって、着物もよくお似合いだ。

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    諸々、書きたいことは尽きないが、今日はこれから仕事納め。日本の学生たちへのセミナーだ。今日は着物を着なくていいので、楽! 

    そうそう、昨日着た着物は、先日の日本で購入した中古ながらも新品のお気に入り(しかし、実は小さい!)。型染めという技法の華やかな着物に、スーツケースで半世紀眠っていた母の帯。この総絞りの帯がもう、すばらしく美しい……。

    我が夫にとっては、この「かわいらしくて華やか」な着物が一番、お気に入りの様子。確かに渋い色合いのものは、上品ながらも地味ではあるがゆえ。……すっかりと、着物の魅力に引き込まれてしまった。

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    ◉夜空を仰いで送別会。日本とインドに関わる人々と過ごす夕べ。
    https://museindia.typepad.jp/2022/2022/03/farewell.html

    ◉インドの伝統工芸と職人たちを支援し続けるDASTKARの創始者、Lailaを訪ねる朝。
    https://museindia-bxdri.wordpress.com/2022/10/31/dastkar-3/

    💐MEGHAA MODI
    https://meghaamodi.com/

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    👘🥻先日開催した「着物とサリーの比較展示会 〜旅するテキスタイル〜」の様子を伝える動画を作りました。Youtubeにもアップロードしています。

    伝統的なインドのサリーと日本の着物の麗しき調和。手工芸の匠。テキスタイル以外にも、自宅にある漆器や陶磁器、雛人形、扇子、木製品など、日本の伝統を映す調度品なども展示し、多くのゲストの関心を集めました。

    どうぞご覧ください

    🇮🇳🇯🇵Comparative Exhibition of Kimonos and Sarees 着物とサリーの比較展示会

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    先日、2日間に亘って開催した着物とサリーの比較展示会。わたしの予想通り、多くの友人知人に関心を持ってもらえた。日本とインドの、時空を超えたテキスタイルの結びつき。交易の歴史を映す類似の意匠。熟練の技術を持つ「職人」が創る芸術的な「衣」……。それらを直に見て、触れて、堪能できる稀有な展示会である。

    当初は2日間だけで終える予定だったが、年の瀬の28日、日本から訪れるインターンの学生たちに向けてセミナーをすることになっている。せっかくなので、彼らにもこの展示を見せようと考えた。さあらば、年末は旅行に行くわけでもなくバンガロールで過ごすので、展示会に来られなかった友人たちに、再度、声をかけて、さらに2日間の展示会を開くことにしたのだった。

    今日は5名のゲストがご来訪。友人Kanikaは、昨年の京友禅サリーの展示会に長女と二人で来てくれたが、今回は次女と一緒に来訪。11歳の彼女も、サリーと着物の共通する美に関心を持ってくれた。彼女は折り紙も大好きで、部屋の壁に折り鶴をディスプレイしているという。

    ところで絞り染めの羽織と、久留米絣の羽織を羽織って、記念撮影。先日も記したが、羽織はサリーの上に着るのにぴったりの上着だ。南インドではさほど寒くはならないが、北インドは冬になると冷え込む。サリーの上にパシュミナを巻いたり、カーディガンを着たりする人が多数だが、この羽織、サリーの意匠とも調和して、非常によいと思われる。

    その後は、女性の勉強会のメンバーである女性が、彼女の友人を2人連れて来てくれた。パールシー(ゾロアスター教徒)だという二人。個人的にわたしが強い関心を持っているコミュニティで、これまでにも幾度となく記して来た。パールシーの友人知人らとは、衣食住全般において、嗜好が非常に似通っており、わたしの前世はパールシーだったのではないかと、常々思っている。

    パールシー刺繍のサリーや、Ashdeenの刺繍のすばらしさなど、衣類の話に止まらず、パールシー料理の本なども引っ張り出して来て、月光ライブラリのなかにも話題が尽きない。多くの人に見てもらいたい一方で、こうしてゆっくりと眺めてもらい、お茶とお菓子をお出しして、語り合うもまた、稀有なひととき。

    ところで今日、わたしが着たのは、やはり半世紀前の母の着物。躾糸がついたままの新品だ。加賀友禅の着物と、京友禅の帯。少し渋い色合いなので、帯揚げと帯締めの色を明るめにしてみた。このコーディネーションがまた、楽しい。去年、京友禅サリーのプロモータをお引き受けしたときには、まさか自分がこんな展示会を開くことになろうとは思わなかった。

    この帯は羽織(これも新品で躾糸が付いている)もセットになっている。手描きの精緻な絵柄が、上品で美しい。

    着物もまた、渋い中にも麗しき陰影。写真を撮るまで気づかなかったが、ぼかしの部分が、あたかも光の反映、陽だまりのようにも見えて、静かな美しさを湛えている。

    インドの友人たちの多くは、着物は簡単に着られるものと思っている。ゆえに、着物の丈の長さを示し、帯の長さを示し、サリーよりもはるかに着用が困難なのだと説明する。みな、一様に驚く。

    以前も記したが、着物とサリー。どちらも面積はほぼ同じなのだ。反物は幅が狭いが長いが故。この共通項にもなにかしらの歴史的な関わりがあるのだろうか。関心は尽きず。

    さて、明日はどの着物を着ようかな。

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    浴衣は自分で着られるけれど、着物は着付けができなかった。しかし、昨日は、がんばった。友人宅のパーティに招かれたので、人生初、着物で伺うことにした。

    着物は、先日の一時帰国時に福岡市天神の「新天町」という繁華街の呉服店で購入した中古。しかしながら、目立つ汚れやシミはない。正絹、総絞りの華やかな着物だ。帯や帯紐、帯揚げなどは、50年ほど「箪笥の肥やし」になっていた母のもの。

    博多織であろう帯は、薔薇の花(多分)がモダンな美しさ。先日は前の部分も薔薇を見せたが、昨日は裏返して博多織独特の幾何学的な柄が見えるようにした。調べてみると、博多織は800年近い歴史がある。

    たくさんの細い経糸(たていと)を使用し、経糸で柄を浮かせるように綿密に織られる。強く打ち込むため、張りや厚みがあり丈夫。締めたら緩まないということで、古くは重い刀を腰に差す武士の帯として使われたという。

    長襦袢を押さえるため、これまた古い博多織の伊達締めを使っているのだが、これは身体にピシッとフィットして、いい感じだ。帯を締め込んだ時に「キュッ」と鳴る、「絹鳴り」とよばれる独特の絹擦れの音に風情が感じられる。

    帯揚げは、やはり半世紀、未使用のまま化粧箱に入っていた正絹の絞り。帯締めもやはり未使用の麗しいもの。光沢艶やかな白に金が施されたそれらは、本来は礼装、正装向けらしい。しかし、ここはインド。クリスマス風のコーディネーションとして赤い帯に合わせた。正統ではない着方だろうけれど、合わせるのが楽しい。

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    先日開催した「着物とサリーの比較展示会」で、友人に着付けをしてもらい、コツを掴んだ……つもりだったが、そうそう簡単に習得できるものではない。

    サリーの着付けの方が、何倍も、はるかに、簡単だ。

    悪戦苦闘しつつ、なんとか完成! いざ出陣……の前に写真撮影。

    写真を撮ってみると、襟抜き(着物の襟を後ろに引く)が浅過ぎて、うなじを美しく見せられていないとか、裾合わせが甘くて、広がって見えるなど、改善点が多々発見される。つい数カ月前までは、そのあたり、まったくわからなかったのに、関心を持った瞬間から審美眼が養われていくのは興味深いものだ。

    着物だけでなく、襦袢や半衿、帯板、帯枕などの小物類もすべて50年ほど前のもので、使い勝手が悪い。半衿に入れる衿芯がふにゃふにゃとしており、襟元がピシッと決まらない。着物用の下着も含め、次回の一時帰国時には自分にぴったり合うものを探そうと思う。

    それにしても、実感する。

    着付けも、工事も、人生も、目には見えない「基礎」が大切だということを。

    襦袢の襟元をしっかり着付けていないと、着物を羽織ったときにきれいにならない。また、着慣れていないからこそ、着心地も大切。襦袢の素材や品質は、いいものであるに越したことはないと身を以って学ぶ。

    銀座の老舗で購入した、そこそこ良質の草履は、履き心地もよく思ったほど疲れない。来年は、色味の異なる草履を購入しようかな……と思い巡らすなど。今後はサリーだけでなく、着物を着る頻度も増やそうと思う。

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