不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜

FASHION & BEAUTY in INDIA/インドの多様性を映す民族衣装サリー情報をはじめ、昨今のファッションやジュエリー、コスメティクスのトレンドをご紹介。

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    今朝は月に一度のFM熊本ラジオの収録日につき6時起床。193回目の今回は、インドのジュエリーを語った。日曜日に参加したパーティで久々にジュエリーをじっくり眺めたことから、この話題に決めたのだった。

    ♦︎ 150年以上の歴史を持つバンガロールの老舗ジュエリーショップ、C. KRISHNIAH CHETTY。同店が「クリスタル・ミュージアム」をオープンしたことを記念してパーティが開かれた。わたしは、オーナー夫妻と知り合いだということもあり、すでに去年から何度か訪問し、記録にも残している。
    ミュージアムには、マイソール藩のマハラジャ一族や、英国統治時代、英国名家のために創った貴金属類のレプリカほか、インドにおける宝飾品の歴史を学べるさまざまが展示されている。

    オーナー夫妻が、宝石学の専門家でもあることから、アカデミックな見地での継承も重視。ミュージアムの一隅には、宝石学に関する多彩な書籍が所蔵されたライブラリもある。なお、ミュージアムの名に冠されている「クリスタル」。ここで意図されているクリスタルとは、ガラスなどの人工物ではなく、あくまでも天然自然、地球が生み出した「鉱物」としてのクリスタルだとのことだ。

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    ♦︎ パーティで行われたトークや、150周年を記念して刊行された分厚くも充実したコーヒーテーブル・ブックの内容についても言及したいところだが、尽きない。
    会場では、同店のジュエリーを身につけた4組のカップル(モデルたち)が華やぎを添えていた。店舗で展示品を見るよりも、遥かに臨場感がある。結婚式の新郎新婦を演じる彼ら。ちなみに南インドの結婚式では、石よりも「金(ゴールド)」が目立つ。ネックレスだけでなく、チャンピオン・ベルトのような金ベルトも特徴的だ。

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    ♦︎ クリスタルの中でも、ダイヤモンド、サファイア、エメラルド、ルビーの4つは、「貴石(プレシャス・ストーン)」と呼ばれ、希少価値が高く、一般に高価だ。一方、アメジストやラピスラズリ、ローズクオーツ、トパーズなどは「半貴石(セミプレシャス・ストーン」と呼ばれ、希少性は低く、値段も貴石よりは手頃である。
    インドにおけるジュエリーの歴史は古く、深く、厚く、熱い。たとえば、アジャンター石窟群の仏教遺跡の絵画を見るだけでも、インド亜大陸の人々が、数千年前から豪奢な宝飾品や、艶やかな衣類に親しんでいたことが一目瞭然だ。

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    ♦︎ かつてインドは、ダイヤモンドの唯一の産出国だった。欧州列強や英国がインドに侵攻した際には、無数の宝飾品が持ち出された。その後、ダイヤモンドの産出国は、ブラジル、アフリカ、ロシア……と他国へと移行、インドではあまり採掘されていないようだ。しかし「ダイヤモンドの研磨産業」は、今でもインドのグジャラート州スーラトが世界の約9割を担う中心地である。

    なお、インドでは古くからカットされていない粗削りの「ラフ・ダイヤモンド (Rough Diamond)」を、目いっぱい施したジュエリーも一般的。写真のモデルたちが身につけているガラスっぽい石は、すべて「ラフ・ダイヤモンド」だ。

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    ♦︎ クリスタルが施された宝飾品は、富や名声の象徴にとどまらぬ、地球のパワーを享受してくれるものであり、神々を象徴する一面もある。先祖代々から継承されるそれは、自分の出自を具現化するものでもある。紙幣が単なる紙になる可能性がある世界において、ゴールドや貴金属は普遍の価値を持つものとしても重宝されてきた。

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    ♦︎ たとえば、インドは1947年にインド(ヒンドゥー教国家)とパキスタン(イスラム教国家)が分離して独立したが、その際、イスラム教徒とヒンドゥー教徒の大移動が起こった。最低限の荷物のみを所持しての民族大移動の際において、宝飾品は非常に大事な存在だった。新天地で、手持ちの財宝を売り、生計を立てたという話は、当時、極めて一般的だった。

    ちなみに、わたしが2001年に結婚した際、アルヴィンドの亡母が身につけていた22金のネックレスとバングルを譲り受けた。これらは彼女が母親から受け継いだもので、少なくとも100年以上前のものだ。すなわち、印パ分離独立時、夫の母方の祖先が暮らしていたパキスタンのラホールから、遥々、持ち出されたものである。わたしは身体が大きい割に手が小さいので、この比較的小振りのバングルがぴったりだった。それを日本人のわたしが継承する縁(えにし)を思う。

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    ♦︎ 宝石はまた、占星術との深いつながりもある。この話もまた語るに長くなるので個人的な話にとどめる。わたしの誕生石は、知性を司るのがエメラルド、感情を司るのが天然真珠だ。これは生年月日時間、誕生した場所の経度緯度から割り出される。

    夫の父方の祖母(ダディマ)が他界した際、形見にとネックレスとイアリングのセットを受け継いだ。奇しくもそれはエメラルドと真珠だった。わたしはインドに嫁ぐべくして嫁いだのだなと思わされる出来事だった。

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    🍛パーティで出された南インド料理、とてもおいしかった。

    ◉バンガロールの老舗ジュエリー店で、宝石の歴史を辿る。(2022/10/05)
    https://museindia-bxdri.wordpress.com/2022/10/05/crystal-2/

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    1978年。中学に入学して直後、わたしはバスケットボール部に入部した。最初に購入したバッシュ(バスケットボール用のシューズ)は、白いデニム地に赤いラインが入った「オニツカ・タイガー」ブランドのハイカット。当時、バッシュといえば、鬼塚が主流だった。

    しかしながら、布製は傷みも早い。しばらく履いた後、次に買い換えようとしたときには、同じ鬼塚から誕生した「アシックス」というブランドの革製のバッシュが台頭していた。オニツカ・タイガーは、そのころアシックスに統合されていたようで、シューズのクオリティも値段も、急に上がったことを思い出す。

    「あんたかベイビー」と呼ばれるキャラクターのTシャツ、アシックスのバッシュ、アディダスのジャージや半円型スポーツバッグ……。当時の我がバスケ・ファッションが懐かしく思い出される。スポーツウエア好きは、今も、さほど変わっていないかもしれない。

    その後、世間から消え去っていたオニツカ・タイガーのブランド名が、今世紀に復活。クエンティン・タランティーノ監督の映画『キル・ビル』(2003)で、ユマ・サーマンが、黄色いオニツカのシューズを履いたことで、海外からの注目も集めた模様。ちなみに黄色が好きなわたしは、あのユマ・サーマンのファッションが好きすぎる。ちなみにオニツカ・タイガーは、ナイキのルーツにも深い関わりがあるという。

    さて、インドでも、オニツカ・タイガーが店舗を展開しているが、個人的には「懐かしいな」と思う程度で、特に関心を寄せてはいなかった。ところが、パンデミック後、デリーやムンバイのショッピングモールに出かけると、やたらとオニツカ・タイガーが目立つ場所にあり、際立っている。さらにはインドの友人らがオニツカ・タイガーを勧めてくる。無論、他のスポーツブランドも、このところ店舗の洗練度が高い。

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    先日の日本旅で、銀座の店舗に立ち寄り、気になる「黄色」のスニーカーを見つけるも、サイズがなく断念。東京では時間もあまりなかったこともあり、わたしは買わずにいたのだが、夫は一足購入。それを見ると、やはり自分も欲しくなった。
    というわけで、先日のムンバイ。滞在していたホテル、セント・レジスは、2017年にオニツカの一号店がオープンしたフェニックス・パラディアム・モールに直結していることから、チェックイン後に立ち寄った。

    早速、「黄色」を履いてみるが、履き心地はいまひとつ。しかも、足元が主張しすぎて、服と合わせにくい懸念がある。
    ほかに何かいいのはないかしら……と眺めていたら、「メイド・イン・ジャパン」コーナーの、黒革に刺繍が入ったシューズが目に飛び込んできた。ユニセックスで、サイズは25センチからだという。わたしは24.5cmなので、試しに25センチを履いてみたところ……。なんとピッタリ! しかも履き心地が非常によい。

    他のシューズよりも割高であるが、歩きやすいし、デザインもクールだしで即決。ちなみに同行していた夫は、気づいたら自分が黄色いのを購入していた。そんな次第で、中学1年以来、実に45年ぶりに、オニツカ・タイガーを履くに至っている。うれしい。

    調べてみるに、オニツカ・タイガーの海外戦略は非常に興味深い。わたしが購入した「書道風刺繍」もそうだが、西陣織を使用したものなど、スポーツシューズとはイメージが異なるブランドとのコラボレーションなども、関心を集める理由になっているのかもしれない。……またしても、話が長くなった。👟

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    🥻約5メートルの一枚布を巧みに身体に巻き付けて着こなす、シンプルながらも華やかなインドの民族衣裳、サリー。インダス文明の時代から数千年の長きに亘り、サリーはインド亜大陸に暮らす女性たちの身を包んできた。

    絹や綿、絹と綿の混紡など、布の種類にはじまり、織り、染め、刺繍、紋様など、産地や品質によって無限とも思える選択肢があるサリーは、インドの多様性を象徴するかのような衣類だ。

    更には、同じ絹でも、柔らかいもの、滑らかなもの、光沢のあるもの、粗いものなど、数多くの種類があり、値段もピンからきりまで。パーティや結婚式用の豪奢なサリーは、ぎっしりと石やビーズが埋め込まれていて、驚くほどの重量感ときらびやかさ。着こなすのは体力勝負だ。

    わたしは2001年7月、デリーでの結婚式で、生まれて初めてサリーを着用したときから、サリー世界の虜となった。以降、サリー専門店はもちろんのこと、工芸品のバザールやシルクマークの展示会などを訪れ、これまで無数のサリーを目にし、触れ合ってきた。

    中でも、わたしが最も好きなのは、パールシー刺繍が施されたサリー。

    パールシーとはゾロアスター教徒のこと。歴史的背景を記すと長くなるので、ここでは割愛。関心のある方にはぜひ、下記のリンクをご覧いただきたい。わたしは10年以上前のムンバイ在住時に数枚のパールシー刺繍のサリーを購入した。お気に入りのそれらは、以来、幾度も繰り返し着用している。

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    🥻さて、2012年、パールシーの出自であるAshdeenによって誕生したパールシー刺繍のファッション専門店『Ashdeen』。実は、半年前にデリーに訪れた際、ご縁あって、デリーの店舗で彼と初めてお会いした。更には、今年の1月にデリーで開催した京友禅サリーの展示会に、彼は訪れてくれたのだった。

    Ashdeenから、ムンバイのコラバに新店舗を開店したことは、そのときに聞いていたので、次回のムンバイ来訪時には立ち寄るつもりでいた。

    LOVEBIRDSで買い物をすませたあと、照りつける日差しのもと、徒歩数分の場所にあるAshdeenを目指す。彼は普段、デリー在住だし、ここにはいないよな〜。でも、彼にお願いしたいこともあるし、直接伝えたいな〜。などと思いながら、ブティックへ向かう階段をあがる。

    ここはかつて、別のブティックが入っていた。馴染みの古いビルディングだ。重いドアを開くと、流れ出す涼しい空気、目の前に広がる色とりどりの世界! 一瞬にして、心身が覚醒する。

    店内の一隅に視線を移すと……そこにはAshdeen! 偶然にもこの日、デリーからムンバイに訪れ、店に出ていたらしい。なんという偶然だろう。彼はわたしが持っているショッピングバッグの文字を見て、そしてわたしは、彼のシャツを見て、お互いに「LOVEBIRDS?」と口にする。

    彼が着ているシャツが、わたしが数分前にLOVEBIRDSで購入したジャンプスーツの色柄に酷似しているのだ。

    LOVEBIRDSは、レディスしかなかったはずだが……と思うが早いか、彼は、

    「僕もLOVEBIRDS好きで、だけど男性用がないから、これは敢えて作ってもらったんだ」とのことである。かなりの高確率で、好みが一致している模様。二人で撮影した写真を見て、サンダルのデザインもなんだか似ていて、笑える。

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    🥻デリー店の倍近い広々とした店内。サリーだけでなく、レンガ・チョーリーと呼ばれるブラウスとロング丈のスカート、デュパタ(大判のストール)のセットや、バッグ類などもある。

    店内を案内してもらいつつ、半年前にデリー店を訪れたあとに決めたお願いを彼に伝える。還暦の誕生日に、オリジナルの赤いサリー、もしくはレンガ・チョーリーを、作ってもらいたいのだということ。

    あと2年あるけれど、あっという間に歳月は流れる。早めに意向を伝えておいて、次回はモチーフなどのデザイン案を彼に伝えられればと思う。一隅のクッションを眺めつつ、やっぱりツルは外せないな……と思いつつ、2年後の8月に思いを馳せる。それまでに、もう少し身体を絞り鍛えたい。

    この日は、パーティー用の小さな巾着袋を購入した。サリーにもドレスにも合うかわいらしいデザイン。着物にも合いそうだ。軽いし嵩張らないから、旅行などにも便利。オリエンタルの意匠が本当にすてきな作品(商品)がたくさんで、目の保養にもなる。

    デリー店は、GK-1のNブロック、Anokhiの上階にある。ムンバイ店はタージマハル・パレス・ホテルのすぐ近く。バッグ類などは、精緻な手刺繍ながらも、お手頃なお値段。関心のある方は、ぜひ立ち寄られることをお勧めする。

    ASHDEEN
    https://ashdeen.com/

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    ★ヤズダニ・ベーカリーの壁にも貼られていた絵、羽根のある人物の図柄は、ゾロアスター教のシンボルで「ファラヴァハル(Faravaha)」と呼ばれる。古代ペルシャの美術や建築にもよく見られるこのシンボルには、人物、羽根、輪などそれぞれに意味があるという。

    ★日本のマツダ自動車の社名は、創業者である松田重次郎の姓と、叡智・理性・調和の神を意味するゾロアスター教の最高神アフラ・マズダー(Ahura Mazdā)にちなみ、自動車産業の光明となるよう願ってつけられたとされている。

    ⬇︎過去の記録にも、写真をたくさん掲載しています。

    ✏️Ashdeen。夢のように美しい刺繍……! パールシー刺繍専門店へ。(2022/10/30)
    https://museindia-bxdri.wordpress.com/2022/10/30/ad01/

    ✏️京都とKYOTOが出合う。Ashdeenを訪ね、パールシー刺繍の歴史や、日本とインドの関わりを知る至福のひととき。(2022/11/03)
    https://museindia-bxdri.wordpress.com/2022/11/03/as/

    ✏️京友禅サリー/デリーでの展示会を終えて。(2023/01/15)
    https://museindia-bxdri.wordpress.com/2023/01/15/kyz03/

    😁先ほど投稿した後、彼のサンダルをよく見たらGUCCI。わたしのバッグもGUCCI。やはり好みが似ている模様。

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    ヤズダニ・ベーカリーで故人を偲んだ後、いつも通りに、スターバックス・カフェへ。鋭い日差しが照りつける蒸し暑い日、フォート界隈をあるいたあと、ここで涼を取るのが常だった。

    2012年、インド第一号店として開業したこのスターバックス。久しぶりに訪れれば、内装は以前からは一新している。個人的には、昔ながらのインド風情が生かされた雰囲気が好きだが、このポップに明るい感じもまた、悪くない。

    歳月は流れて、情景は変わる。

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    その後、インドのデザイナーズ・ファッションを扱う「ENSEMBLE」へ。1987年、インド初のマルチ・デザイナー・ストア(日本でいうところのセレクト・ショップ)として、ボンベイの歴史を刻む古いビルディングに誕生したこの店。創業以来、インドのトレンドを築くデザイナーたちのファッションを提供している。

    最近のトレンドをチェックした後、コラバへタクシーを走らせる。我々夫婦が2008年から2年間、暮らしていたのは、コラバ地区の南側、カフ・パレードという住宅ビルディングが立ち並ぶエリアだった。

    ワールド・トレードセンターの向かい、タージ・プレジデントホテルに隣接する利便性の高い場所に住んでいたが、夏は蒸し暑く、モンスーンの時期の湿気たるや壮絶で、さらには漁村からの魚臭もパンチが効いており、なかなかにタフな環境でもあった。

    しかしながら、ムンバイの底知れぬ魅力に惹きつけられていたわたしは、暑い最中もしばしば街歩きを楽しんだものである。コラバ界隈は、ゆえに懐かしくもなじみの場所なのだ。

    ところでインドのデザイナーズ・ブランドは、年々、驚くべき速度でその数を増やしている。トレンドを見極めるのも困難な昨今だが、ソーシャルメディアのアルゴリズムのおかげで、自分の好みを反映したブランドの広告が、InstagramやFacebookに飛び出してくれるので、そこからブランドを知ることもできる。

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    この日、コラバで真っ先に向かったのはLOVEBIRDS。昨年、バンガロールのブティック「シナモン」で、ポルカドットのブラウスを見つけて以来、気に入っており、何枚か購入した。個性的なデザインや着心地のよさの背景には、インドの職人らによる丁寧な手作業、良質な綿素材などを用いるなど、エシカルな側面がある。

    ブティックの入り口には、ムンバイを象徴するカラスの姿。店内には猫がまどろみ、なんとも穏やかな空間。気に入ったデザインが複数枚あったが、無駄を出さない目的もあるのだろう、サイズのストックが少ないので、ジャンプスーツを1着のみ、購入。

    ちなみにインドのデザイナーズ・ブランドほか、多くのブランドが、店で顧客を採寸し、それぞれのサイズにあった服を作ってくれる。日数を要するが、自分にぴったりのサイズを作ってもらえるところも、インドのよさだ。

    ……というわけで、久しぶりに「インドはステキなものであふれている」略して「インステ」のご紹介でした。ファッションやコスメティクスなど、紹介したいブランドがあれこれあるのだが、優先順位の下位になりがち。ときには軽やかな話題も織り交ぜていこう。

    ◉LOVEBIRDS
    https://lovebirds-studio.com/

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    常々、記していることだが、インドには、日本を好意的に見てくれる人がとても多い。インドが一つの国として独立した際、日本とインドが連携したという歴史的な経緯によって育まれた感情。あるいは、同じアジアの一国としての親近感。その一方で、多様性のインドとは対極にある極東の島国の特異性に対する好奇心。隔離された世界で育まれてきた独特の日本文化に対する敬意など。昨今では、日本のアニメーションが、子ども、若者らの関心を引き続けている。

    このところ、インドのアカデミック層、あるいは、知的富裕層を対象とした「日本、もしくは日本とインドの関わり」について語る機会が増えている。それに伴い、我が特製の、英語のプレゼンテーション資料も、その種類と厚みを増やしている。

    今回は、ムンバイで現在、建築中(一部完成)のラグジュアリーな高層アパートメントビルディング「25 SOUTH」で開催された、居住者や顧客向けの催し “JAPANESE CULTURE SALON” にスピーカーとして招かれた。世界的に有名な日本の陶磁器ブランド「ノリタケ」との合同イヴェントだ。会場には主賓として、在ムンバイ日本国総領事館の総領事、深堀氏も紋付羽織袴姿でお見えになった。場の雰囲気が「日本!」になり、とてもすてきだ。わたしは、毎度おなじみ、京友禅サリーを着用して参上だ。

    1904年、愛知県に誕生したノリタケ。インドの隣国スリランカにも工場を持っているという背景もあってか、インドにおける認知度も高い。わたしの友人宅でも、ノリタケのティーセットを見かけることは少なくない。京友禅サリーの展示会に来てくれた親日派の友人母も、ご自身の最も大切な食器コレクションは、オールド・ノリタケのティーセットだと話していた。

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    さて、日本とインドの関係史については、軽く3、4時間語り続けられる厚みのある資料がある。その一部を抜粋することも可能だったが、休日の午後の、のんびりとした空気の中でのトークにつき、内容は柔らかめがいいだろうと、与えられた時間に合わせ、45分ヴァージョンの新たな資料を作った。

    先月の一時帰国時に撮影した京都の情景や、伝統工芸品の写真を多用しつつ、日本の「匠の技」のすばらしさを伝え、同時に日本や中国、欧州の陶磁器の歴史的背景を語る。

    磁器を生んだのは中国。そして朝鮮半島、日本へともたらされた。マルコ・ポーロによって中国の磁器がはじめて欧州に持ち込まれて以来、東インド会社によって欧州にもたらされた磁器は、たちまち欧州王侯貴族の関心を集める。しかし、その製法を模倣するのは困難で、各地で試行錯誤が続いた。

    結果、ドレスデン近郊のマイセンで欧州最初の磁器が誕生する。わたしは、1991年、ベルリンの壁が崩壊した直後に東西統合直後の「大ドイツ」をドライヴ取材した。フランクフルトからベルリンに至る途中、マイセンやドレスデンにも立ち寄った。1994年の欧州3カ月鉄道放浪旅の際にも再訪。

    さらには、2018年、大いなる理由があって(話すと長くなる)ドレスデンを訪れている。同地のツィンガー宮殿にはポーセリン(磁器)ミュージアムがあり、それはもうすばらしい所蔵品の数々で……と、語れば尽きぬ。

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    かくなる次第で、このテーマに関してもネタが多く、素材には困らない。とはいえ、わたしが盛り上がったところで、聴衆の関心が薄いと意味がないので、控えめにを心がけねばならない。資料を作るのは、たいへんだが楽しい。

    それはそうと、英語のプレゼンをするようになって、自分の英語力の不足を痛感する。資料作りの際は翻訳ソフトの力を借りることができるが、語りはそうはいかない。しっかり勉強しなおすべきだと、今回、改めて痛感した。

    そういえば、パンデミック時に、こんな動画も作っていた! SAREESの演奏を聴きつつ、「ドレスデンの奇跡」を知ることができます!

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    💝シューベルトのアヴェ・マリア。ドレスデンにある奇跡の聖母教会(フラウエン教会)の物語と共に。

    🇩🇪27年越しの念願。遂には、奇跡の光景をこの目で。
    https://museindia.typepad.jp/2018/%E6%97%85%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84/

    🇯🇵NORITAKE
    https://www.noritake.in/

    🇮🇳25 SOUTH
    https://25south.in/

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    昨日、毎度おなじみ、インド各地の手工芸品が一堂に会するDASTKARを訪れた。このようなバザール、初日はまだ準備が整っていないところが多いので、普段は2日目以降に足を運ぶのだが、昨日は、勉強会の帰路、近かったので立ち寄った。

    デリーを拠点に、ムンバイやバンガロール、チェンナイなどの都市で、「ネイチャー・バザール」と呼ばれる大規模な展示会を開催し続けているDASTKAR。インドの伝統的な手工芸を手がける職人たちが、消費者と直接関われる貴重な場だ。わたしはインド移住以来、毎年必ず、このバザールを訪れ、レポートしてきた。

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    昨年、デリーを訪れたときには、京友禅サリーを携えてDASTKARオフィスを訪問。創始者のLaila Tyabjiとお会いすることができて、とても光栄だった。

    さて昨日は、さっと見て回るだけのつもりが、伝統的な技法をモダンにアレンジした、すてきな意匠のファッションなどを見つけ、何枚か購入。

    派手派手しいTシャツは、意外にもオーガニック・コットン製。Funjabとは、Fun + Punjabを組み合わせた言葉らしい。楽しいパンジャブ。我が夫、出自はパンジャブにつき、夫に買いたかったが、サイズがなかったので、わたしが自分用に買った。

    クロシェ編みの飾りが愛らしい短い丈のブラウスは、オーガニックコットンで着心地も抜群。その場で着ていたトップを脱ぎ、試着させてもらう。

    「もう、そのまま、買い物を続けてくださいよ! 宣伝になりますし!」

    と店主の女性は強く勧めてくれるのだが、下に着ているタンクトップは、一応「インナー」カテゴリーなので、大幅にはみ出したまま歩くのは憚られる。

    「明日、もう一度ゆっくり買い物に来ますから、そのとき着てきますよ!」と伝えた。

    かわいいレモン型のバスケットも買った。若手デザイナー集団を束ねて商品化しているらしい。本当にこういう傾向、すばらしい。

    さて、今日も出かけねば💪

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    ✏️インドの伝統工芸と職人たちを支援し続けるDASTKARの創始者、Lailaを訪ねる朝
    https://museindia-bxdri.wordpress.com/2022/10/31/dastkar-3/

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    2005年11月。インドに移住した直後から、心を奪われたものは数多、ある。

    布。サリー。テキスタイル。スパイス。ハーブ。オイル。コーヒー。紅茶。アーユルヴェーダ。自然派コスメティクス。宝石。ゴールド。貴石(プレシャスストーン)。半貴石(セミプレシャスストーン)。
    ……尽きない。

    石の世界を語ればまた、あまりにも広く深く。

    このところ、関心が薄れていたのだが、昨日の出会いと今日の出会い。偶然の重なりで、新居の空気を整えるための石の店に出合い、石を買った。

    新居だけでなく、わたしたちの心を整えるための石らも。

    研磨されたものも美しいけれど、ゴツゴツと、素の石がまた、美しい。

    先日、銀座で20年ぶりに再会したほのかさん。彼女の作品も、ロウ・エメラルド。自然の姿のままの石。

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    旧居は千客万来の家だ。ミューズ・クリエイションのメンバーはじめ、セミナーのゲストほか、バザールなどの会場にも使った。

    毎週オープンハウスにしていたころを思うと、本当にすさまじい「気の渦」だった。前向きに集ってくれる人が大半だったが、しかし皆が皆、いい「気」を携えてくるわけではない。

    それでも、この家が常に浄化され、居心地よく在れるのは、もちろん、わたしの努力もあったけれど(自画自賛)、玄関ホールのシャンデリアの「クリスタル(水晶)」の力も大きかったと、最近では改めて、そう思う。

    上部はガラスだが、下部のペンダントの部分が、クリスタルなのだ。

    新居の照明はクリスタルではないので、今日、ヒマラヤのクリスタルを買った。そのほかにも、「これはいい」と、閃くいくつかを。

    瞑想のとき。ストレスが溜まったとき。心が乱れるとき。それぞれに、助けてくれる石がある。電磁波から心身を守るための石なども。

    これを機に、家の随所に放置したままの石らも集めて、きれいにしなければ。

    石の歴史を思うとき、人間の一生など刹那。謙虚な気持ちになれる。守ってもらえるとも思える。

    ちなみに「刹那」とは、時間の最小単位で、極めて短い時間を意味する言葉。サンスクリット語(梵語)のクシャナが語源の、仏教用語でもある。

    Love Rocks Crystals DEVAS UNLIMITED
    https://devasunlimited.com/

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    わたしがインドに移住してからというもの、多分わたしだけでなく、母のライフスタイルも大きく変化したと思う。実家にはMade in Indiaがあふれている。クオリティの高い商品が次々に誕生し、それに伴い、選択肢は、年々、増える。帰国時に持参するお土産以外にも、年に何度か、小包で送っている。

    ◎木綿や麻、竹素材など、暑い日本の夏に好適な衣類。
    ◎パシュミナやウール、ヤクの心地よいセーターやブランケット。
    ◎天然素材の石鹸やシャンプー、コスメティクス、歯磨き粉などの日用消費財。
    ◎コーヒー豆や紅茶、ハーブティーなどの嗜好品。
    ◎シナモンやターメリック、岩塩、天然の砂糖などのスパイスや調味料。
    ◎ヘンプシードやCBDオイル、スピルリナ、モリンガなどスーパーフード。
    ◎アーユルヴェーダの各種生薬やサプリメント。

    今回は、他の人へのお土産も含め、かなりヴァラエティ豊かにインド製品を持ち帰ったので、初公開。お気に入りの商品、どれも紹介したいところだが、今日はこれからお出かけだ。インド在住の方の参考になるかもしれないので、後日、改めてブランドをリストアップしようと思う。
    数年前に母は「体操」を習いに行き始めたため、体操着にふさわしい綿ジャージーや竹繊維のシャツなどを多めに購入した。着心地がいいので、もちろん部屋着にもなる。

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  • Anjum6

    Anjum6

    Anjum6

    Anjum6

    Thank you for a wonderful, beautiful evening, Anjum! Your taste and skill in interior design is exceptional.

    And your special biryani was delicious!

    Anyway, I feel like I bought my iPhone 14 pro to capture you guys beautifully.😸

    Anjum8

    Anjum8

    Anjum8

    Anjum4

    Anjum4

  • News

    【後日談】

    この取材をし、記事を執筆してくださった共同通信の高司氏。わたしと故郷が同じ福岡市東区で、ご実家は徒歩圏内だった! というご縁があり、その後、バンガロールでもお会いしたのだった。京友禅サリーとはほぼ、全く関係ないが、その話題も以下の記録に残している。

    🥭バンガロールで最もお勧めのレストランのひとつ、牧歌的な情景の只中にある「Farmlore」へ
    https://museindia.typepad.jp/2023/2023/07/farm.html